おとこはたびにでるものさ

「走れ！Ｋ１００」っていう子供向けテレビ番組がその昔ありました。今から３０年位前かな。タイヤのついた機関車で、煙を吐きながら走るのです。かっこいい（と俺は思っていた）お兄ちゃんがそれで日本中を旅して行く先々で色々な人と出会う。７０年代の空気そのものの作品です。あ、ちなみに実写です。

覚えてるエピソードは
・Ｋ１００を嫌った女の子がいて、「そんな乗り物捨てて！」と言うのでお兄ちゃんが言うとおりに海にＫ１００を沈めようとするけど、なぜかＫ１００は沈まず。それを見た女の子はＫ１００を許してくれる。女の子は交通事故で体が不自由になってた娘だったかもしれません。
・お兄ちゃんが行った先でＫ１００のフロントのふたを開けてイモを焼いて子供達にふるまう。うまそうだったなぁ！

そんな俺なのでスクーターで旅に出るのが好きです。今まで行ったのは静岡、東京数回、秋田２回、仙台、青森。スクーターってもちろん５０ｃｃ。下を実質時速３０ｋｍでとっとこ歩きます（なんか「クッキングパパ」にそんな岩手県人のキャラがいますな！しかし俺はあのキャラにはうえやまとちさんの悪意が込められていると思っているので嫌いです。東北人にはあああってほしい九州人の考え、たくらみを見るっていうのかな）。

初めての旅はスクーターではなく４８年式のホンダＺででした。仙台の県立図書館にテイヤールドシャルダンの「現象としての人間」を読みに出かけたのです。その後何度も使う金成町の駐車場はその時覚えました。仙台の県立図書館は俺が訪れた数ある県立図書館の中で一番立派です。おっしゃれーなレストランもついています。６年前既に電算化されてたし（岩手県立図書館が電算化されたの去年か一昨年ですぜ！）。ああ、岩手にはテイヤールドシャルダンの著作置いてないんですよ。静岡の兄貴夫婦の家に遊びに行った時、福島・宇都宮・横浜・静岡の県立図書館でシャルダンの本が置いてあるかどうか調べました。「現象としての人間」はどこも置いてありました。しっかりしてくれ岩手県立図書館！

ちなみにホンダＺを親に買ってもらったのは「ジャンボーグ９」のジャンカーＺがホンダＺだからです。ドラ息子だな、オレ。ちなみにぶっ壊れて家の庭に置いてあります。

静岡に出かけたのがスクーターでの初めての旅だったんですが、無謀にも（知らないってのは怖いね！）国道１号線を選んでしまったので箱根のえんえん続く上り坂で最高速度２０ｋｍしか出なくなり、超焦りました。いや、いつこの上り坂終わるんだろう、天国まで続くのかなって思いましたよ（ちょっと嘘）。下りになったら復活しました。ああよかった。はこねのやまはてんかのけん、かんこくかんもものならず。

静岡は沼津ってとこなんですけど（水泳の岩崎恭子ちゃんの出身地です）、義姉さんに連れて行ってもらった寿司屋で食べたたこの唐揚げのうまかったこと！ぷりっぷりのさくっさく！ことあるごとにみんなに吹聴してます。その後岩手でも東京でもたこの唐揚げ飲み屋で頼むけどあんなの出てきません。沼津あなどりがたし！やりよるわいやりよるわい！

いったん終わります。後半に続く。