927 名前: 名無し物書き@推敲中? 投稿日: 2008/04/14(月) 21:49:14
日本海の海は暗いと人は言うが、私は必ずしもそう思わない。私は秋田のから抜けた空と海を独り砂浜で眺めながらそう思う。街からまったく遠くない沿岸道路は永く直線を沿って走り、それは春のことだった。
私はこういう折に小石を投げたりはしない。
「ひらたい石を選ぶんだぜ」と、誰もが教えてくれた。私はその通りにしたんだ。いつもだ。
そういうわけである。
『海では普通やらないだろ?』と気づいた貴方は注意深い。私は今気づいた。私にはこういう処がある。
というわけで、海に小石を投げるのは構わないのだな、と私は結論した。そして、阿部寛の様におもむろに幾分陰鬱な貌で傍らに偶々転がっていた小石を拾い上げ、ぽおん と秋田の春の海へ向かって投げた。私はこの純文学的状況に非常に満足してゐる。いい感じだ。
928 名前: 名無し物書き@推敲中? 投稿日: 2008/04/14(月) 21:57:10
ざばあん と 遠目に大き目の波音がしたようだ。私はさほどなんとも思わなかった。だがそれが ざばざばざばざば と 連続音になると私もやはりなんだろうと思う。
誰でもそうだろう。ここで異論を唱えたくなるのは 当事者意識というものを…
ざばざばざばざばざばざば
なんということだろうか。巨大なホタテが迫ってきている。しかもこの…遠目では巨大であることがいまひとつピンと来なかった処に私は グエムル~漢江の怪物~を思い出し続いて思い出すべきではなかったのにブラックジャックのアコヤ貝の回を思い出してしまっていた。少し慌てるべきだろうか。だが相手はホタテである。ホオジロザメではないのだ。男として、後々今日を省みた折に赤面することは避けたい。私にはそのことを考える余裕があった。
929 名前: 名無し物書き@推敲中? 投稿日: 2008/04/14(月) 22:08:04
私はこういう折にテレビ局やら新聞社に慌てて携帯するタイプではない。
知人にもしない。なぜかというと、携帯電話を持っていないからである。
以前は、ソフトバンクのプリペイド携帯を持っていた。だが壊れてしまった。
私はインテルネッツという文明のインフラを活用する趣味があるので、922SH…
宇和あああああぁあぁあぁあぁあああああぁぁああ
こ こんんあにでかかったのか!!!!! かなりでかい。だが貴方がこの文章から予想したほどにはでかくないだろう。だが俺が思ってたよりでかかった。しかもいつのまにか砂浜に上陸している。不気味なホタテだ。私は近くに掘っ立て小屋があるかどうか確かめた。無かった。良かった。私は何時でも通りに停めたスクーターYAMAHAJOGNextzoneに戻れる様にスタンバりつつ、事態を見守る。と、
そろそろ限界だと思ったのか、ぱっかんとホタテの二枚貝は開き、中から
「秋田のびぃなす!!」
と女の声がした。ハハア…
930 名前: 名無し物書き@推敲中? 投稿日: 2008/04/14(月) 22:18:37
「おま、なにやってんのこんなとこでそんなかっこで。」
「え。びぃなすのたんじょう。」
「…」
「っくしっ。…今年の春はさむいね」
「…えーっと、つまり、それは、俺を吃驚仰天させたかったということでいいのだろうか。」
「えっ うっ うん。吃驚したでしょ。」
「…お前ひとりでできることでは ないなぁ。」
「それは内緒。ズズ。」
「お前 俺だって今日はギリギリの防寒具で来てるんだぞ…それにスクーター原付だし…」
「ん いいの。うん。そういう反応かなって思ってた。うん。」
「お前、金もってないの。」
「びぃなすがお金もってるわけないでしょ。」
「お前、金もってないの。」
「…ちょっと、ある。」びぃなすは貝へ戻ってなにかごそごそやって戻ってきた。
そこで俺はスクーターちえこごうをなるべく安全な処へ移動した後コートを着せたびぃなすと
伴にタクシーで俺らの街へと戻ったのである。びぃなすはすっかり風邪をひいてしまった。
私とびぃなすが私の家に着いてタクシーを降りようとすると、ゴツンと音がしてドアが
途中で止まってしまい。私はどうしたのだろうと思うなり野太い男の声がして
「ホタテを なめるなよ」
ニヤリと笑われた。
それが私と妻のなれそめである。
931 名前: 美咲雫 投稿日: 2008/04/14(月) 22:25:13
http://ana.vis.ne.jp/ali/antho.cgi?action=article&key=20071028000140&keyword=%8E%D4%90l
よろしくお願いします
932 名前: 名無し物書き@推敲中? [sage] 投稿日: 2008/04/14(月) 22:37:24
>>930
この部分だけだと、ちょっと意味がわからないかな。
それはさておき、「私とびぃなすが~」は一文が長過ぎてしまりがない。
二文に分けるだけでだいぶ変わる。
933 名前: 名無し物書き@推敲中? 投稿日: 2008/04/14(月) 22:55:25
>>932
了解しましたる。
934 名前: 932 [sage] 投稿日: 2008/04/14(月) 23:00:08
>>927-930の作品だったんだね。
>>この部分だけだと、ちょっと意味がわからないかな。
これは忘れて。
恥ずかしい//
935 名前: 名無し物書き@推敲中? 投稿日: 2008/04/14(月) 23:02:06
>>934
了解しましたる。///
※疲労が極限まで溜まったらしく本日大地が揺れ加減。かつ重大な交通事故をしてしまい物損。まあ大変。オメガブロガーの身であり乍ら過労死ではみっともない以前にみっともなかったことすら知られずに世を去ることになるので ワンクッション措いた作品を。措いた理由は日付からごそうぞうくらはい。である。
日本海の海は暗いと人は言うが、私は必ずしもそう思わない。私は秋田のから抜けた空と海を独り砂浜で眺めながらそう思う。街からまったく遠くない沿岸道路は永く直線を沿って走り、それは春のことだった。
私はこういう折に小石を投げたりはしない。
「ひらたい石を選ぶんだぜ」と、誰もが教えてくれた。私はその通りにしたんだ。いつもだ。
そういうわけである。
『海では普通やらないだろ?』と気づいた貴方は注意深い。私は今気づいた。私にはこういう処がある。
というわけで、海に小石を投げるのは構わないのだな、と私は結論した。そして、阿部寛の様におもむろに幾分陰鬱な貌で傍らに偶々転がっていた小石を拾い上げ、ぽおん と秋田の春の海へ向かって投げた。私はこの純文学的状況に非常に満足してゐる。いい感じだ。
928 名前: 名無し物書き@推敲中? 投稿日: 2008/04/14(月) 21:57:10
ざばあん と 遠目に大き目の波音がしたようだ。私はさほどなんとも思わなかった。だがそれが ざばざばざばざば と 連続音になると私もやはりなんだろうと思う。
誰でもそうだろう。ここで異論を唱えたくなるのは 当事者意識というものを…
ざばざばざばざばざばざば
なんということだろうか。巨大なホタテが迫ってきている。しかもこの…遠目では巨大であることがいまひとつピンと来なかった処に私は グエムル~漢江の怪物~を思い出し続いて思い出すべきではなかったのにブラックジャックのアコヤ貝の回を思い出してしまっていた。少し慌てるべきだろうか。だが相手はホタテである。ホオジロザメではないのだ。男として、後々今日を省みた折に赤面することは避けたい。私にはそのことを考える余裕があった。
929 名前: 名無し物書き@推敲中? 投稿日: 2008/04/14(月) 22:08:04
私はこういう折にテレビ局やら新聞社に慌てて携帯するタイプではない。
知人にもしない。なぜかというと、携帯電話を持っていないからである。
以前は、ソフトバンクのプリペイド携帯を持っていた。だが壊れてしまった。
私はインテルネッツという文明のインフラを活用する趣味があるので、922SH…
宇和あああああぁあぁあぁあぁあああああぁぁああ
こ こんんあにでかかったのか!!!!! かなりでかい。だが貴方がこの文章から予想したほどにはでかくないだろう。だが俺が思ってたよりでかかった。しかもいつのまにか砂浜に上陸している。不気味なホタテだ。私は近くに掘っ立て小屋があるかどうか確かめた。無かった。良かった。私は何時でも通りに停めたスクーターYAMAHAJOGNextzoneに戻れる様にスタンバりつつ、事態を見守る。と、
そろそろ限界だと思ったのか、ぱっかんとホタテの二枚貝は開き、中から
「秋田のびぃなす!!」
と女の声がした。ハハア…
930 名前: 名無し物書き@推敲中? 投稿日: 2008/04/14(月) 22:18:37
「おま、なにやってんのこんなとこでそんなかっこで。」
「え。びぃなすのたんじょう。」
「…」
「っくしっ。…今年の春はさむいね」
「…えーっと、つまり、それは、俺を吃驚仰天させたかったということでいいのだろうか。」
「えっ うっ うん。吃驚したでしょ。」
「…お前ひとりでできることでは ないなぁ。」
「それは内緒。ズズ。」
「お前 俺だって今日はギリギリの防寒具で来てるんだぞ…それにスクーター原付だし…」
「ん いいの。うん。そういう反応かなって思ってた。うん。」
「お前、金もってないの。」
「びぃなすがお金もってるわけないでしょ。」
「お前、金もってないの。」
「…ちょっと、ある。」びぃなすは貝へ戻ってなにかごそごそやって戻ってきた。
そこで俺はスクーターちえこごうをなるべく安全な処へ移動した後コートを着せたびぃなすと
伴にタクシーで俺らの街へと戻ったのである。びぃなすはすっかり風邪をひいてしまった。
私とびぃなすが私の家に着いてタクシーを降りようとすると、ゴツンと音がしてドアが
途中で止まってしまい。私はどうしたのだろうと思うなり野太い男の声がして
「ホタテを なめるなよ」
ニヤリと笑われた。
それが私と妻のなれそめである。
931 名前: 美咲雫 投稿日: 2008/04/14(月) 22:25:13
http://ana.vis.ne.jp/ali/antho.cgi?action=article&key=20071028000140&keyword=%8E%D4%90l
よろしくお願いします
932 名前: 名無し物書き@推敲中? [sage] 投稿日: 2008/04/14(月) 22:37:24
>>930
この部分だけだと、ちょっと意味がわからないかな。
それはさておき、「私とびぃなすが~」は一文が長過ぎてしまりがない。
二文に分けるだけでだいぶ変わる。
933 名前: 名無し物書き@推敲中? 投稿日: 2008/04/14(月) 22:55:25
>>932
了解しましたる。
934 名前: 932 [sage] 投稿日: 2008/04/14(月) 23:00:08
>>927-930の作品だったんだね。
>>この部分だけだと、ちょっと意味がわからないかな。
これは忘れて。
恥ずかしい//
935 名前: 名無し物書き@推敲中? 投稿日: 2008/04/14(月) 23:02:06
>>934
了解しましたる。///
※疲労が極限まで溜まったらしく本日大地が揺れ加減。かつ重大な交通事故をしてしまい物損。まあ大変。オメガブロガーの身であり乍ら過労死ではみっともない以前にみっともなかったことすら知られずに世を去ることになるので ワンクッション措いた作品を。措いた理由は日付からごそうぞうくらはい。である。