402 :名無し物書き@推敲中? :2008/11/22(土) 15:30:22
わたしは自分で言うのもなんではあるが端正なルックスをしている。そのことを言葉はたがえであれ指摘されたこといちどにどでない。いわく…やめておくけれど ま、こんな調子なの。内面も出ていると考えている。そんなわたしだから
おのずと伴侶たる 生涯の伴侶たる夫も相応の男を選べた。わたしはとりたてて信心深くないけれど感謝している。
「なあ、カセットテープ見なかったかい。」
「カセット?ううん。」「そうかい、ならいい。」
カセットテープはなんだかんだ言っていいメディアだぞ、他のデジタルツールはオールオアナッシングで壊れうるからね、夫の常々の持論だ。だからといって新世代メディアもきちんと視野にいれていて頼れるところもわたしの夫の…
やめておくけれど。話を端折ればわたしは掃除機をかけていてカーペットの隅のちょうど家具の陰にそれらしきものを発見したのだった。きれいな女性のような文字で”houhi”と書いてあった。早合点してほしくないが夫の字である。わたしならわかる。それにしても”houhi”。第一に思い浮かべた候補をわたしは若干早めに打ち消してふりはらう。あれは音に記録できるものでない。少なくともわたしはそう思う、わたしはそこでその憶測ゎ延長をやめ、第二の同じくらい尾篭な
候補に至った。
…
一寸変わったところがあるとはうすうす感じ取ってはいたが、此処までだったとは。みづくくるとは とはは千早の幼名、そんな独り言をくちずさみ乍らわたしは夫ご自慢のアカイのカセットデッキにかけた。
しょてからびっくりしたことなど最早千早どうでもいい。なんとそれはわたしのhouhiの音だったのだ なんてことでしょう、おお。水洗の音とわたしの唸り声は間違えようもない。わたしはほんのり頬をうすべにに染めた。だってわたしもあの人の耳垢を
小さな琉球グラスの小瓶にしまっているのだもの。
わたしは自分で言うのもなんではあるが端正なルックスをしている。そのことを言葉はたがえであれ指摘されたこといちどにどでない。いわく…やめておくけれど ま、こんな調子なの。内面も出ていると考えている。そんなわたしだから
おのずと伴侶たる 生涯の伴侶たる夫も相応の男を選べた。わたしはとりたてて信心深くないけれど感謝している。
「なあ、カセットテープ見なかったかい。」
「カセット?ううん。」「そうかい、ならいい。」
カセットテープはなんだかんだ言っていいメディアだぞ、他のデジタルツールはオールオアナッシングで壊れうるからね、夫の常々の持論だ。だからといって新世代メディアもきちんと視野にいれていて頼れるところもわたしの夫の…
やめておくけれど。話を端折ればわたしは掃除機をかけていてカーペットの隅のちょうど家具の陰にそれらしきものを発見したのだった。きれいな女性のような文字で”houhi”と書いてあった。早合点してほしくないが夫の字である。わたしならわかる。それにしても”houhi”。第一に思い浮かべた候補をわたしは若干早めに打ち消してふりはらう。あれは音に記録できるものでない。少なくともわたしはそう思う、わたしはそこでその憶測ゎ延長をやめ、第二の同じくらい尾篭な
候補に至った。
…
一寸変わったところがあるとはうすうす感じ取ってはいたが、此処までだったとは。みづくくるとは とはは千早の幼名、そんな独り言をくちずさみ乍らわたしは夫ご自慢のアカイのカセットデッキにかけた。
しょてからびっくりしたことなど最早千早どうでもいい。なんとそれはわたしのhouhiの音だったのだ なんてことでしょう、おお。水洗の音とわたしの唸り声は間違えようもない。わたしはほんのり頬をうすべにに染めた。だってわたしもあの人の耳垢を
小さな琉球グラスの小瓶にしまっているのだもの。