わたしは娘の父親になって八年になる。ちかごろ少し色気づいてきて 胸もこころなしかほんのすこし つつましいあんずのようにふくらみかけてきた気もするが、妻の手前そんなことは口に出来ない。妻は
ひどくわたしを警戒している。警戒していることを悟らせないほど警戒している。わたしは若干悲しい。
少し当たっていないとはいえないことが。わたしは結構ひとなみのAVマニアだったのである。妻にソ連式再教育をほどこされ過去形になった、おそるべし白人人脈。それはさておき
わたしは趣味でマンガを描いている。とるにたらぬらくがきの類だ。それである日わたしは昭和の遺物電気あんまを描いた。こんなのもあったね、というノスタルジーの所産で、昭和は無邪気だったな、というか
邪気満載だったのか いずれにしろ郷愁であることはかわりがないわけだがところが
数日後 娘がやってきてもじもじしている。「どうした。」「ん…」こんなはっきりしない娘は珍しい。「ままー。」
妻もやってきた。「どうしたんだ。」「電気あんまかけてほしいんだって。」妻は率直がなりわいである。
『バッバカッ。娘に電気あんまをかける父親が居るかッ。』⇒『そうじゃないの。誤解している。』『そう。わたしは昭和の子供らしさを継承する使命をちかごろよく感じるの。わたしが子供らしくないのはきっと電気あんまをかけてもらってないからだなって結論したの。』⇒『をれはやらんぞ。やるものか。』⇒『やって。やってあげて。』妻、嘘泣きをはじめる⇒娘はまだ純朴なのでもらい泣き&感情が高ぶり『おとうさん!このままじゃ世界は訳知り顔の仔細知った鼻持ちならない子供で充満するの!!おとうさん!!おねがい!!』⇒何も知らない新聞屋さんが集金に来てもらい泣き『お代は
今度で結構です』⇒
ここまで推測したわたしは
「おまえがやってやれ。」と妻にいいのこすとその場を離れた。
しばらくして、隣の居間よりきゃっきゃとはしゃぐ二人の声が。まあそうであろう。つとめて冷静にふるまう。
…?
なにやらせつない声が聞こえないか…?
気になったわたしがそっと居間をのぞくと、妻と娘が台本のようなものを読みつつ切ない声をあげていた。
そしてキッとわたしを両者にらむと、
「「やっぱり、そういうひと!!!」」
とユニゾンした。ちょwww離婚はかんべんwww
ひどくわたしを警戒している。警戒していることを悟らせないほど警戒している。わたしは若干悲しい。
少し当たっていないとはいえないことが。わたしは結構ひとなみのAVマニアだったのである。妻にソ連式再教育をほどこされ過去形になった、おそるべし白人人脈。それはさておき
わたしは趣味でマンガを描いている。とるにたらぬらくがきの類だ。それである日わたしは昭和の遺物電気あんまを描いた。こんなのもあったね、というノスタルジーの所産で、昭和は無邪気だったな、というか
邪気満載だったのか いずれにしろ郷愁であることはかわりがないわけだがところが
数日後 娘がやってきてもじもじしている。「どうした。」「ん…」こんなはっきりしない娘は珍しい。「ままー。」
妻もやってきた。「どうしたんだ。」「電気あんまかけてほしいんだって。」妻は率直がなりわいである。
『バッバカッ。娘に電気あんまをかける父親が居るかッ。』⇒『そうじゃないの。誤解している。』『そう。わたしは昭和の子供らしさを継承する使命をちかごろよく感じるの。わたしが子供らしくないのはきっと電気あんまをかけてもらってないからだなって結論したの。』⇒『をれはやらんぞ。やるものか。』⇒『やって。やってあげて。』妻、嘘泣きをはじめる⇒娘はまだ純朴なのでもらい泣き&感情が高ぶり『おとうさん!このままじゃ世界は訳知り顔の仔細知った鼻持ちならない子供で充満するの!!おとうさん!!おねがい!!』⇒何も知らない新聞屋さんが集金に来てもらい泣き『お代は
今度で結構です』⇒
ここまで推測したわたしは
「おまえがやってやれ。」と妻にいいのこすとその場を離れた。
しばらくして、隣の居間よりきゃっきゃとはしゃぐ二人の声が。まあそうであろう。つとめて冷静にふるまう。
…?
なにやらせつない声が聞こえないか…?
気になったわたしがそっと居間をのぞくと、妻と娘が台本のようなものを読みつつ切ない声をあげていた。
そしてキッとわたしを両者にらむと、
「「やっぱり、そういうひと!!!」」
とユニゾンした。ちょwww離婚はかんべんwww