「理研からES細胞窃盗」の告発 嫌疑不十分で不起訴 | NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160518/k10010525941000.html
STAP細胞の問題で、理化学研究所の研究室から何者かが万能細胞のES細胞を盗んだ疑いがあるとして、
研究者の男性が告発していたことについて、神戸地方検察庁は「窃盗事件の発生自体が疑わしく、
犯罪の嫌疑が不十分だ」として、不起訴にしました。
理化学研究所は、おととし12月、小保方晴子元研究員などがSTAP細胞だとしていたものは、
実際には別の万能細胞のES細胞だったとしたうえで、誰が混入したか特定できないとする
調査結果を公表しました。
これに関連して、理化学研究所に勤めていた研究者の男性が、何者かが研究室からES細胞を
無断で持ち出した疑いがあるとして、窃盗の疑いで警察に告発し、警察は、ことし3月、
容疑者を特定しないまま、捜査の結果をまとめた書類を神戸地方検察庁に送っていました。
これについて、検察は捜査の結果、「窃盗事件の発生自体が疑わしく、犯罪の嫌疑が不十分だ」として、
18日、不起訴にしました。
告発した研究者の男性は、「立件できると思っていましたが非常に残念です」とコメントしています。
小保方元研究員の代理人「当然の結果」
これについて、小保方晴子元研究員の代理人を務める三木秀夫弁護士はNHKの取材に対し、
「研究室が引っ越しをした際に残されていたES細胞を保管していたことはあったが、
窃盗に当たらないのは明白で当然の結果だ」と話しています。
そのうえで、「小保方元研究員に伝えたところ『事実を理解していただけてよかったです』と話し、
ほっとした様子だった」と話しています。
神戸新聞NEXT|事件・事故|神戸・理研ES細胞窃盗事件「発生自体疑わしい」
http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201605/0009097092.shtml
不起訴処分を受け、小保方氏の代理人、三木秀夫弁護士は
「当然の判断。小保方氏は研究室に残されていた物を処分できずに保管していただけで、
刑事告発により著しい名誉毀損(きそん)を受けた。告発者には謝罪してもらいたい」とコメントした。