ヒカラビ一家の花日記

山の上に住む花農家から 魚沼発のあれこれを

またたび

2012年07月04日 | 発信

マタタビの花は実に理にかなった咲き方をする。

咲くのは毎年梅雨時期、つまり雨の中で咲くので葉の下で雨を避けて下向きに咲く。

でも雌雄別株なので虫の力を借りて交配しなきゃいけない。

そこで目立つように葉を白くして虫を引き付けるのだ。なんと かしこい。

自然環境に自分を合わせる、そこがポイントだ。

7月に入って出庫量が増えたのか雪室芽伸ばし庫が満杯に近くなっている。

オリエンタルユリにとっての自然環境は山ユリの生育過程を考えるとわかりやすい。

薮の端みたいな所に育つ。つまり初期生育は草の中で開花期は草の上に頭を出して咲く。

咲くのは暑くてもいいけど初期は日陰で乾かないところ。

なので初期生育は低温多湿が好ましい。だから雪室が良いわけだ。

今日の雪室の湿度は85%ほど。もう少しほしいけど冷蔵庫だと70%くらいに下がってしまうのでこれで良しとしなくてはならない。

問題はあと1か月ほどの出庫期間この雪山が持つかだ。

 

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