渋谷に駅前にあった、東急文化会館の跡地は更地になって久しい。
今、何号線か知らないが、地下鉄工事に関連して、その新地下鉄の渋谷駅の工事が急ピッチだ。
ここには、かって東急名画座をはじめ、3,4軒の映画館があった。
1970年代、名画座では100円か200円で洋画の一本立てを観ることができ、昼下がりの午後には、駒場、青学、慶応・日吉、國學院、実践、昭和女子、etc.学生でいっぱいだった。
<昼顔><女狐><卒業><ジブラルタルの回想>etc.、今思うと不思議とヨーロッパ映画をここで観た記憶がよみがえる。
ジャン ギャバンやアラン ドロン、イブ モンタンの演じるフランスのギャング映画。
思い出すと本当に懐かしい。
いつ頃からだろう?映画の題名が原作のオリジナル名に取って代わったのは。
その頃から、活火山の映画館通いは遠のいたようだ。
そういえば、当時は映画の<はしご>もよくやった。
授業が終わって、と言うよりも、授業をサボって東急名画座に行って、それから道玄坂にあった<キリンビアホール>でビールを飲み、ガード脇の<大黄河>で餃子と焼きそばで二級酒をあおり、土曜の夜であれば、そのまま渋谷東映のヤクザ映画3本立てを観ていたのが思いだされる。
今の渋谷、活火山のお年では、宇田川町、道元坂あたりに足を踏み入れるにはかなりの勇気がいる。
若い連中が、あたかもエイリアンを観る、サス様な視線にさらされるからだ。