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村上春樹さんの、『東京奇譚集』というタイトルの本を図書館で見つけたので借りてきて読みました。短編集ということもあり、わりと一気に読めたという感じでした。
僕は、村上春樹という超有名な小説家の作品は、二作品しか読んだことがありません。デビュー作の『風の音を聴け』と『海辺のカフカ(上・下)』です。
『海辺のカフカ』は、「村上春樹」「おすすめ」という二つのワードで検索をかけたところ、第一位にランキングされていたのが、この作品でした。
そして、『風の……』は、やはりデビュー作好きの僕としては、押さえておかなくてはいけないだろう、ということで読みました。
この二作品を読んで、僕は、村上春樹さんから離れようと思いました。なんてまどろっこしい文章を書く作家だろうと思いました。それに、作風が、とても変わっていて、どうとらえれば良いのか、わからなかったからです。
このような作家が、あんなにも人気があるとは、僕には理由がわかりませんでした。
僕の感覚では、日本で一二を争う人気作家である、という印象です。それにノーベル文学賞にも、僕の記憶によると、何度かノミネートされているようです。いったい何が人々の心をつかむのか、理解に苦しみました。
しかし、この『東京奇譚集』を読んで、僕の中の、村上春樹を拒絶している氷の塊のようなものが、少し溶けて、その氷全体がぐらりと揺れたような気がしました。
「村上春樹……、いいかも知れない」
僕が、村上春樹を拒絶してから年月が経過したからでしょうか。歳を重ねたせいなのでしょうか。それとも、たくさんの小説を読んだ後だからでしょうか。とにかく僕は、がぜん、村上春樹という小説家に興味がわいてきてしまいました。
これは、大変なことです。
村上春樹は、これまでに、たくさんの小説を世に出してきました。ぜんぶ読破するには、そうとうな時間がかかります。
僕の読書ペースは、ひと月に六冊程度です。
ずっと村上春樹ばかりを読んでいては、飽きてしまうので、別の小説家の本も読むでしょう。
それに更に、読破しようと思っている小説家が、もう一人いるのです。
山崎ナオコーラさんです。
あ、あと、アイドルグループNEWSの加藤シゲアキさんの本も、もう一冊、とか、あの人も、この人も、あれもこれも……。なんてことになっていくと、僕のこの後の人生は、おそらく、そうとうな勢いで読書一食に染まっていくでしょう。
僕が、Kindle Paper White が欲しいと思い始めた、大きな理由の一つに、食事をしながらテーブルの上に置いて本を読み進めたいというのがあります。僕は、読むのが遅いので、食べ物を咀嚼している時間すら、読書にあてないと、たくさんの本を読むことができないのです。
そんな感じで、要するに『東京奇譚集』は、思いのほか面白かった、という事です。
そして、ひょっとしたら僕は、ハルキストの世界に一歩足を踏み入れたのかも知れないという事を書いて、読書感想文を終えたいと思います。
長文におつきあいくださいまして、
ありがとうございました!
流星光ツィッター
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