お役立ち情報ブログ

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 ホンダ

2011年08月10日 08時09分14秒 | お役立ち情報
 ホンダ<7267.T>は、超円高下での輸出は事業として成り立たないとし、輸出分に関しては経済合理性のある現地で生産することを検討していることを明らかにした。

 同社の池史彦取締役専務執行役員は9日、ロイターなどとのインタビューで「ドル/円の為替レートが80円を切る水準で日本から輸出するのは事業としてありえない」と述べた。その上で、どこが安くて品質のよいものを作れるのか「検討している」と述べた。

 同社は、従来から海外生産を進め、現地でのキャッシュフローを現地で回していく体制をとってきた。今後、各地域での市場動向や為替の状況など複数のシナリオを用意しつつ、国内外の生産体制を検討する。池取締役は向こう3年間の為替について80円を前提としていることを明かし、「80円近辺を平均値として考えたときに、どこで作った方が経済合理性があるかということで今はやっている」と語った。

 主なやりとりは以下の通り。

 ──現在の為替水準をどう捉えているか。

 「1ドル=80円を切る水準では採算が合わない。これが1年も続けば今のまま放ってはおけなくなる。日本のモノづくりを守ることがだんだん難しくなってきている。モノづくりの技術は日本で確立するものの、そのまま日本で作ると高すぎるということになる。この為替の状況だと、実際にモノが作りだされるのは日本の外になり、為替を利用して日本に輸入すればいいということになる」

 ──円高への対策は。

 「向こう3年間の計画は1ドル=80円と想定して組んでいる。1ドル=80円近辺を平均値として考えたときに、どこで(車両を)作った方が経済合理性があるかということで今は検討している。世界各地を見渡し、安いところでいいものを作ろうと。昔は国内で生産したうちの半分くらいを輸出していたが、今は3割程度になっている。これからもっと減るかどうかの境目にきている」

 ──北米への供給はどこがいいのか。

 「常々考えている。前提条件は刻々と変わるので、機関決定が近くなるまでさまざまな可能性を探る。為替前提が変わると成り立たないというような単一シナリオではなく、為替が変動した場合はこっちのシナリオはあるというようにしないといけない」

 ──米国市場の見通しは。

 「もともと米国の全体需要は11年(1─12月)に1240万台と一般的な見方よりも保守的に見ていたが、米国は株価が下がると個人消費が冷えこむので、影響は出てくる。1240万台を割るとは思いたくないが、様子を見ないといけない」

 ──通期の見通しについて変更はないか。

 「為替が1ドル=80円に戻れば達成できる。今年から打って出るぞと開発費をリーマンショック前の水準に戻した矢先に震災が起き、さらに震災を乗り切って頑張ろうといっていた矢先に世界経済がおかしくなってきた。一生懸命やってきたのに足元からぐずぐずと前提条件が崩れて本当につらい」
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NY円、3日続伸 1ドル=76円90~77円00銭 米低金利長期化で

2011年08月10日 08時03分52秒 | 為替
9日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続伸し、前日比80銭円高・ドル安の1ドル=76円90銭~77円00銭で終えた。米連邦準備理事会(FRB)が同日開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、異例の超低金利政策を長期間続ける姿勢を示したのを受け、日米金利差の縮小を意識した円買い・ドル売りが優勢になった。円は一時76円70銭と1日以来の水準に上昇した。

 FRBがFOMC後に発表した声明は、米景気について「経済見通しに対する下方リスクが増大した」と指摘。異例の超低金利政策を「少なくとも2013年半ばまで続ける可能性が高い」との見解を示した。景気判断の下方修正は予想通りとの声が多かったが、13年まで低金利を続けることを市場は意外感を持って受け止め、円買い・ドル売りを誘った。

 一方、前日に急落した米株式相場が値ごろ感から上昇したことを受けて運用リスクを回避する姿勢が和らぎ、市場参加者が円買い・ドル売りの持ち高を解消する動きもみられた。この日の円の安値は77円35銭だった。

 円は対ユーロで反落し、前日比30銭円安・ユーロ高の1ユーロ=110円50~60銭で終えた。欧州債券市場でイタリアやスペインの国債利回りが低下したため、ユーロを買い戻す動きが優勢になった。取引終了にかけてユーロが対ドルで上げ幅を拡大したことも、ユーロ買い・円売りを誘った。

 ユーロは対ドルで大幅に反発し、前日の1ユーロ=1.41ドル台後半から1.43ドル台後半に水準を切り上げた。欧州国債相場が落ち着きを示したことで、ユーロを買い戻す動きが強まった。FRBが超低金利政策を長期にわたって続ける姿勢を示したため、ユーロ圏との金利差が拡大するとの思惑もユーロ買い・ドル売りを誘った。ユーロは1.4378ドルまで買われる場面があった。安値は1.4195ドル。

 スイスフランは対ドルで大幅に上昇し、前日の1ドル=0.75フラン台半ばから0.71フラン台後半で終えた。FRBの声明発表直後には最高値となる0.7068フランを付けた。
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