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北京のPM2.5、国際基準値の約4倍のヒ素濃度を検出―中国

2013年04月26日 08時01分40秒 | 海外情報
2013年4月24日、北京大学公共衛生学院と環境保護NGOグリーンピースが共同で発表した「北京PM2.5中の重金属濃度測定研究」によると、北京市に浮遊している微小粒子状物質PM2.5に、高濃度の有害な重金属であるヒ素が含まれていることが分かった。法制日報が伝えた。

北京大学の潘小川(パン・シャオチュアン)教授によれば、12年12月3日から13年1月18日まで、北京市は観測史上最も深刻な大気汚染に見舞われた。22日間の観測期間中、PM2.5中のヒ素の平均濃度は23.08ナノグラム/立方メートル。12年2月に公表された「環境大気レベル基準」では、ヒ素の年平均濃度の上限を6ナノグラム/立方メートルと定めており、今回の研究測定濃度は上限値の3.85倍に相当する。そのなかで、汚染が深刻な日の平均濃度は34.68ナノグラム/立方メートル、最高濃度は70.91ナノグラム/立方メートルに達した。

9人のボランティアによる22日間の個体ヒ素暴露濃度の平均値は12.13ナノグラム/立方メートル。最も汚染が深刻な日の個体ヒ素暴露濃度は24ナノグラム/立方メートルだった。延べ42人に対する測定のうち、29人の個体ヒ素暴露濃度は参考年平均濃度の上限を超えていた。

北京市のPM2.5中のヒ素濃度は一貫して高いレベルで推移しており、他の国際都市を大きく上回っている。世界保健機関(WHO)は81年、ヒ素を発がん性物質重金属に指定した。(翻訳・編集/本郷)









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子どもが外で遊べない!大気汚染が変えた子どもたちの生活、移民を希望する人も多数―中国

2013年04月26日 07時50分59秒 | 海外情報
2013年4月24日、参考消息(電子版)によると、大気汚染の子どもへの影響を恐れ、中国では多くの市民が海外移民を望んでいると23日付米紙ニューヨーク・タイムズが伝えている。

北京市在住の女性、張さん。4歳になる娘がいるが、昨年の冬からせきや鼻づまりが止まらなくなった。今年になって症状はさらに悪化したという。今年の冬といえば、史上最悪の大気汚染が観測され、話題となった。

張さんはほとんど娘を外出させない。仕方なく外に出る時もマスクは絶対にかけさせる。以前、英国留学を経験したことがある張さん、英国と中国の空気を比べると「天国と地獄」のような違いだという。将来的には海外に移民したいと張さんは話す。自宅には真新しい空気清浄機が置いてあるが、「そうしなければ死んでしまうから」と張さんは嘆いた。

大気汚染の影響を不安に思う親は張さんだけではない。友達と遊べなくなっても、子どもを外に出さない親も少なくない。それどころか校庭での体育を取り止める学校すらある。一部の保護者は校庭に空気清浄機付きのドームを作るべきだと提案している。

実際、中国の大気汚染は子どもたちの健康に大きな被害を与えるとみられている。医学誌ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンが掲載した論文によると、深刻な空気汚染の下で育った子どもたちは肺に一生涯残るダメージを負うという。この研究は1990年代のロサンゼルスで実施されたものだが、現在の中国の大気汚染は当時のロサンゼルスをはるかに上回っている。(翻訳・編集/KT)









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