2013年4月24日、北京大学公共衛生学院と環境保護NGOグリーンピースが共同で発表した「北京PM2.5中の重金属濃度測定研究」によると、北京市に浮遊している微小粒子状物質PM2.5に、高濃度の有害な重金属であるヒ素が含まれていることが分かった。法制日報が伝えた。
北京大学の潘小川(パン・シャオチュアン)教授によれば、12年12月3日から13年1月18日まで、北京市は観測史上最も深刻な大気汚染に見舞われた。22日間の観測期間中、PM2.5中のヒ素の平均濃度は23.08ナノグラム/立方メートル。12年2月に公表された「環境大気レベル基準」では、ヒ素の年平均濃度の上限を6ナノグラム/立方メートルと定めており、今回の研究測定濃度は上限値の3.85倍に相当する。そのなかで、汚染が深刻な日の平均濃度は34.68ナノグラム/立方メートル、最高濃度は70.91ナノグラム/立方メートルに達した。
9人のボランティアによる22日間の個体ヒ素暴露濃度の平均値は12.13ナノグラム/立方メートル。最も汚染が深刻な日の個体ヒ素暴露濃度は24ナノグラム/立方メートルだった。延べ42人に対する測定のうち、29人の個体ヒ素暴露濃度は参考年平均濃度の上限を超えていた。
北京市のPM2.5中のヒ素濃度は一貫して高いレベルで推移しており、他の国際都市を大きく上回っている。世界保健機関(WHO)は81年、ヒ素を発がん性物質重金属に指定した。(翻訳・編集/本郷)
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