中国で共産党や政府、人民解放軍など「体制内」の仕事に従事している家族がいる家庭の収入は、「体制外」の家庭に比べて約1.6倍高いことが、北京大学の聞き取り調査で18日までに分かった。
中国では、貧富の格差や社会的不正義への恨みによるとみられる事件が相次いでいるが、その根本原因とされる既得権益層への富と権力の偏在が浮き彫りになった形だ。
調査は、正規収入を尋ねたものだが、中国誌が9月に報じた調査では、既得権益層が職務権限を利用して得る「灰色収入」は2012年の1年間で推定6兆2千億元(約102兆円)に上った。灰色収入などを含めれば、実際の格差はさらに広がっているとみられる。
調査は北京大の中国社会科学調査センターが12年に実施。18日までに結果を出版した。(共同)
中国では、貧富の格差や社会的不正義への恨みによるとみられる事件が相次いでいるが、その根本原因とされる既得権益層への富と権力の偏在が浮き彫りになった形だ。
調査は、正規収入を尋ねたものだが、中国誌が9月に報じた調査では、既得権益層が職務権限を利用して得る「灰色収入」は2012年の1年間で推定6兆2千億元(約102兆円)に上った。灰色収入などを含めれば、実際の格差はさらに広がっているとみられる。
調査は北京大の中国社会科学調査センターが12年に実施。18日までに結果を出版した。(共同)