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幸之助が考えた成功の第一法則は「熱意」だ 2階へ行くハシゴは熱意のある人が考えつく

2015年08月08日 06時06分34秒 | お役立ち情報
 松下幸之助は、成功の条件の第一に「熱意」を挙げることが多かった。熱意などという平凡な条件こそが、成功するための第一歩であり、同時にいちばん大切なものであると考えていたのである。よく次のように言っていた。

 「仕事をする、経営をするときに何がいちばん大事かと言えば、その仕事を進める人、その経営者の熱意やね。あふれるような情熱、熱意。そういうものを、まずその人が持っておるかどうかということや。熱意があれば知恵が生まれてくる」

 松下幸之助が成功した理由は、決してひとつに帰することができるものではない。だが、もし、あえてひとつだけ挙げよと言われたら、それは、熱意であると思う。いかに才能があっても、知識があっても、熱意の乏しい人は絵に描いた餅に等しい。強い熱意があればこそ、何をなすべきかが思いつく。

 「たとえば、販売のやり方がわからん、けど、なんとしても商売を成功させたい、そういう懸命の思い、熱意というものがあれば、そこになんとかしようという工夫が生まれ、成功の道が発見されるようになるんやな。

 新しい商品をつくりたい、と、ほんまにそう考えるのであれば、人に素直に教えを乞う、指導を仰ぐ、謙虚に耳を傾けるということもできるわな。いちばんうまくいく方法も考え出されてくる」

 保険の勧誘をする人の中で、いちばん多く契約を取る人といちばん少ない人とでは、その契約高に100倍以上の開きがあるという。同じ会社で同じ商品を扱いながら、これだけの差が生まれるのは、やはり仕事に対する心構えに、根本的な原因があるのではないか。熱心に仕事に取り組んでいる人は、つねに「こうしたらどうだろうか」とか「この次はこんな方法でお客さまに話してみよう」というように、工夫を凝らし、いろいろ効果的な方法を考える。また、同じことを説明するのにも、自然と熱がこもり、気迫があふれる。

 「わしは学問もあまりないし、そのうえ体も弱かった。そういう点では、たいていの部下より劣っている。そのようなわしが、ともかくも大勢の人の上に立ち、経営にそれなりの成功を治めることができたのは、一(いつ)にかかって熱意にあったと思う。

 この会社を経営していこうという点については、自分が誰よりも熱意を持たなくてはいけない、それが自分にとっていちばん大事なことだ、と、いつも心掛けてきた」

 もし、少々知識が乏しく、才能に乏しい点があっても、強い熱意があれば、その姿を見て多くの人が協力してくれるようになる。「あの人は熱心にやっているのだから、同じことであれば、あの人から買ってあげよう」「あの人が気がついていないようだから、これをひとつ教えてあげよう」と、目に見えない加勢が自然に生まれてくる。熱心さは周囲の人を引きつけ、周囲の情勢を大きく動かしていく。

 たとえば、なんとしてでもこの2階に上がりたいという熱意があれば、ハシゴというものを考えつく。ところが、ただなんとなく上がってみたいなあと思うぐらいでは、ハシゴを考えだすところまでいかない。「どうしても、なんとしてでも上がりたい。自分の唯一の目的は2階に上がることだ」というくらいの熱意のある人が、ハシゴを考えつくのである。

 いくら才能があっても、それほど2階に上がりたいと思っていなければ、ハシゴを考えだすところまではいかない。ぜひともやってみたいという熱意があればこそ、その人の才能や知識が十分に生きてくる。何をなすべきかが次々と考えが浮かんでくる。最近の研究によれば、人間の一生で脳は、ほんの10%も使われていないのだという。だとすれば、その限りない潜在能力を引き出すのもまた、熱意である。

 だから、もし望んでいることがうまくいかないのならば、ひるがえって、ほんとうの熱意を、自分が持っているのかを考えてみる必要がある。

 はたして、自分の熱意が本物であるかどうか。成功と失敗の分岐点は、そこに尽きるのだとさえ言っていいと思う。仕事を成功させたい、発展させたいという燃えるような情熱があれば、おのずと成功の知恵が見つかるものである。

 困難に直面したとき、私は次のような松下の言葉を思い出す。

 「世間は誰ひとりとして、きみの成功を邪魔したりせんよ。やれないというのは、外部の事情というよりも、自分自身に原因があるものなんや。外部のせいではない、理由は自分にあるんだということを、つねに心しておく必要があるな」

 松下は能力を、あまり重視していなかった、と言っていいかもしれない。それほどに、人材を起用するときは能力よりもむしろ、その人に熱意があるかどうか、体にみなぎるほどの正しい熱意があるかどうかを、判断の基準にしていた。能力というのは、誰でもそう差があるものではない、という考え方であった。

 「人を起用するときに、能力はだいたい60点ぐらいもあれば十分やね。あとはその人の情熱でいくらでも伸びる。しかし、能力はあるけれども熱意が不十分だということになれば、そういう人をいくら起用してもだめやったな。

 熱意があれば必ず事業は成功する。けど、尋常一様な熱意ではあかんで。きっとこの事業を発展させようという、体ごとの、正しい熱意でないとな」
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営業が覚えておくべきセールトークのステップ5つ

2015年08月08日 05時17分57秒 | お役立ち情報
Inc.:すばらしいセールストークというものは、科学と芸術の組み合わせで生まれます。もちろん、売り込んでいるアイデアのビジネス理念はしっかりとしていなければなりません。しかし、聴衆の心を本当に動かしたいのであれば、数字よりも、ちょっとしたマジックを披露することが必要になります。投資家、従業員、顧客など、人間として当然、すばらしい話に反応を示します。皆さんが真剣に人々を行動に移させたいと願うのであれば、セールストークは、相手に語りかけるものでなければなりません。

では、どのように実践すれば良いのでしょうか?

スタートアップ・メッセージコンサルタントのAndy Raskin氏は、TeslaとSpaceXの創業者であるイーロン・マスクをお手本として推奨しています。演説者としての彼は別として(というのも、Raskin氏はマスクを「自意識過剰で落ち着きがない」と評しているのです)、彼は自分のアイデアを披露したときに、聴衆に文字通り高揚した気分を与えることに成功しているのです。Raskin氏は、それはすべて以下の5つのステップに帰着すると述べています。

1. 自分の宿敵を挙げる


マスクのように聴衆を感動させたいのであれば、冒頭から、製品や市場に関する話をしてはいけません。そうではなく、「自分の敵」について話を始めるのです。「顧客の満足を妨げるものを明確にすることから開始するのです。それは、顧客が現代社会にどれだけ不満を抱いているのか、誰を、何を責めるべきなのか、そしてその理由について、感情的に共鳴するイメージを与えることで行うのです」と、Raskin氏は言います。




2.なぜ今なのか?



世界は問題であふれています。大体の場合、私たちはそれらと共存していかなければなりません。そんな中で、聴衆の疑念に打ち勝つために、理由はなんであれ、今がまさに「そのとき」であることを説得する必要があります。

たとえば、マスクがTesla社のPowerwallバッテリーを売り込んでいたとき、 彼は地球温暖化を議論しながらこれを行いました。彼が指摘したのは「かつて我々は排出ガスについて無関心でいられたが、今、気候の変化は切迫した問題であり、無関心な態度はもう認められないのだ」ということでした。皆さんは、日々買っている商品を、なぜ今使わなければならないか考えたことはありますか?




3.着地点のイメージを与える



ビジネスの核心に入る前に、聴衆に対して、皆さんの話がどこへ向かっているのか、情感に訴え、イメージを与える必要があります。「宿敵に打ち勝つことについて、どうやってそれを実現するのか説明もしないうちにイメージさせるのは、経験の少ない話し手にとっては気持ちの良いものではないかもしれません。それはジョークを言う前に、オチをうっかり話してしまうようなものです。しかし、聴衆は、話がどこへ向かうのか理解しているとき、真剣に耳を傾ける可能性が高くなるものなのです」




4.説明して障壁を取り除く



ステップ2を振り返ってみてください。聴衆は懐疑的になりやすいもの。この現実を忘れてはいけません。正面からその問題に取り組んでください。「さて、皆さんの将来のビジョンがわかりました。(a)それを達成するために、障壁を明確にし、 (b)皆さんの会社、製品、サービスがそれらをどのように取り除くのかを説明するのです。(障壁は大きく、扱いにくいものほど良いのです。そうでなければ、皆さんの商品を誰が必要とするでしょうか?)」




5.証拠を示して相手を納得させる



皆さんは、どのように世界の役にたっているのかを示し、バラ色の将来像を並べ、そのビジョンに対する聴衆の反論に正面から向き合いますが、それらはすべて、非常に説得力があり、積極的なものでなければなりません。そうすると、最後には、聴衆は皆さんが述べていることを信じます。Raskin氏によると、そのときこそ、ただ熱く語っているのではないということを証明して、セールストークを締めくくるべきだと言います。

マスクによる、Powerwallのセールストークでは、彼は聴衆に秘密を教えて、話を締めくくりました。

Raskin氏の説明によると、「実は、Powerwallバッテリーがこの講演会場の動力を供給しているのだ、という秘密をそこで披露した」そうです。皆さんの会社の商品はこれほどドラマティックではないかもしれません。しかし、「このようなデモンストレーションは有効です。もちろん、初期の顧客、あるいは試用中の顧客による実績は、さらに説得力をもちます」とRaskin氏は述べ、このように続けます、「説得力は薄れますが、購入しようと考えている見込み客からの証言も利用できます」


5 Steps to Pitch Like Elon Musk | Inc.

Jessica Stillman(訳:コニャック)
Photo by Shutterstock.
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