京都大学は28日、宇宙空間に太陽光パネルを広げて地上にエネルギーを送る「宇宙太陽光発電」の実証実験施設が完成したと発表した。実現の大きなカギを握る、エネルギーを無線で遠隔地へ送る技術の実証施設としては世界最大規模という。今後普及が進むと期待される電気自動車を、コンセントを使うことなく充電する技術の開発にも利用できるとしている。
中央の台からマイクロ波を出し天井のアンテナで受信。円形部分に将来太陽光パネルを載せる
宇宙太陽光発電はロケットで打ち上げた太陽光パネルを使う。発生した電気を、電子レンジにも使うマイクロ波に変換して地上に送信し、電気に戻す仕組みだ。
このほど完成した施設は京大宇治キャンパス(京都府宇治市)に10億円弱をかけて整備した。宇宙からの送信実験で想定しているのと同程度の強さのマイクロ波を出し、数メートル離れたアンテナで受けて電気に変換する。
京大は5~10年後に直径10メートルの太陽光パネルを備えた実験衛星の打ち上げを構想している。出力10キロワット程度の発電を見込む。衛星の完成後は、新施設に持ち込んで発電性能を確かめる。
宇宙太陽光発電を商業ベースに乗せるには、直径2~3キロメートルの太陽光パネルが必要になるという。これにより、原発1基分に相当する出力100万キロワット級の発電ができるとみている。
中央の台からマイクロ波を出し天井のアンテナで受信。円形部分に将来太陽光パネルを載せる
宇宙太陽光発電はロケットで打ち上げた太陽光パネルを使う。発生した電気を、電子レンジにも使うマイクロ波に変換して地上に送信し、電気に戻す仕組みだ。
このほど完成した施設は京大宇治キャンパス(京都府宇治市)に10億円弱をかけて整備した。宇宙からの送信実験で想定しているのと同程度の強さのマイクロ波を出し、数メートル離れたアンテナで受けて電気に変換する。
京大は5~10年後に直径10メートルの太陽光パネルを備えた実験衛星の打ち上げを構想している。出力10キロワット程度の発電を見込む。衛星の完成後は、新施設に持ち込んで発電性能を確かめる。
宇宙太陽光発電を商業ベースに乗せるには、直径2~3キロメートルの太陽光パネルが必要になるという。これにより、原発1基分に相当する出力100万キロワット級の発電ができるとみている。
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