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毒モヤシに毒ショウガ、ネズミ肉…各地で食品事故が多発―中国

2013年05月12日 08時49分10秒 | お役立ち情報
2013年5月10日、南方都市報は食の安全に関わる事故を記した全国地図を掲載した。2010年から現在まで中国各地で発生した農産物や農産物加工品の事故を記した地図によると、食に関して最も危険な地域は山東省。次いで危険なのは、遼寧省と湖南省になっている。

危険な農産物ナンバー1は「毒モヤシ」だ。モヤシの成長を促進し、さらに見た目を良くするために、大量の添加剤や化学薬品を使用して育てられている。次いで危険なのは「毒ショウガ。見栄えのしないショウガを有毒の硫黄で燻すと鮮やかな黄色になることから、中国各地でこれを使用。さらに殺虫剤や農薬の使用も後を絶たない。また、食肉も安全ではない。病死した家畜の肉、赤身肉に見せるための薬品(痩肉精)を使用した肉、検疫を受けていないネズミやキツネの肉を加工したものなどが流通しているからだ。

有害な食品添加物や化学薬品のなかで、最も使用されているものに硫黄がある。漂白や防腐剤としての使用は許されているが、その対象は砂糖漬け果物や乾燥野菜などに限られており、使用量に関しても明確な規定がある。硫黄で燻製にされた食品を常食した場合、嘔吐や下痢などの消化器系症状が出るが、ひどい場合は肝臓や腎臓の機能障害をもたらす。

ホルムアルデヒドは、これまで主に水産物加工品の品質保持のため違法に使用されていたが、今では白菜などの野菜の鮮度を保つために使われている。人体への影響は皮膚や呼吸器系の炎症、内臓、中枢神経の損傷、発がん性などがある。

苛性ソーダは水酸化ナトリウムとも呼ばれ、見た目や食感維持のために使用される。腐食性が強いため、これを摂取すると胃腸などの消化器系に深刻なダメージを与える。

ショウガの栽培には劇物農薬のアルジカルブ(涕滅威)、リンゴにはTuzet(退菌特)、空芯菜にはオメトエートが広く使用され、人類の生存環境そのものを脅かしている。(翻訳・編集/本郷)







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