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円、一時79円台後半 6カ月半ぶり安値水準

2012年02月18日 09時37分59秒 | 為替
17日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前日比65銭円安・ドル高の1ドル=79円50~60銭で取引を終えた。一時79円62銭と、昨年8月4日以来約6カ月半ぶりの円安・ドル高水準を付けた。欧州連合(EU)などによるギリシャへの次期金融支援が実施されるとの期待が高まり、ユーロなど相対的に金利の高い通貨に対し円が下落。ドルに対しても円売りが優勢となった。

 週明け20日のユーロ圏財務相会合でギリシャへの次期金融支援が決まる見込みとギリシャ政府の報道官が発表したと伝わった。投資家が運用リスクを取りやすくなるとの見方から、低金利の円を借り入れて外貨建て資産で運用する「円キャリー取引」が加速。円はドルに対しても売られた。

 20日発表の日本の1月の貿易統計が4カ月連続で赤字になるとの観測が円売りに拍車をかけた面もあった。

 この日の安値は日本政府・日銀が円売り介入を実施した昨年10月末の水準を下回り、その前の介入となる昨年8月4日以来の安値となる。取引終了間際で市場参加者が限られたため、値幅が大きくなりやすかった。

 円の高値は79円22銭。

 円は対ユーロで大幅に続落し、前日比90銭円安・ユーロ高の1ユーロ=104円50~60銭で取引を終えた。一時104円66銭と昨年12月5日以来ほぼ2カ月半ぶりの円安・ユーロ高水準をつけた。

 ユーロは対ドルで小幅に続伸した。前日終値と同じ1ユーロ=1.31ドル台前半でやや水準を切り上げた。ギリシャへの次期金融支援が決まるとの期待が高まり、ユーロが買われた。

 一方、取引終了にかけてユーロは伸び悩んだ。週末の3連休を前に持ち高調整や利益を確定する目的の売りが出た。ユーロ圏財務相会合の内容を見極めたいとの警戒感が一部で強かったとの指摘があった。この日の高値は1.3198ドル、安値は1.3139ドル。

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