お役立ち情報ブログ

日々の生活やビジネスにおいて役に立ちそうな情報を収集、公開しています。

「手取り4分の1貯金」で定年後も安心

2013年02月01日 06時26分52秒 | お役立ち情報
 人生は長く、働ける期間は短いものです。厚生労働省の簡易生命表(2011=平成23年版)によると、現在30歳の人の平均余命は男性50.28歳、女性が56.56歳。医療の進歩でさらに寿命が延びると仮定し人生をざっくり90年とすると、30歳の人にとって残りの人生は約60年。うち働ける残りの期間は約30年です。

 つまり60年分の生活費を30年分の収入でやりくりしないといけないことになります。老後資金をすべて自分で準備しなければならないならば、収入の2分の1を貯めなければ成り立たない計算です。しかし、国の年金制度や企業の退職金制度を考慮に入れるともう少し明るい試算をすることができます。私は手取り収入の4分の1貯金をすすめています。

 なぜ4分の1貯金をするとよいのか具体的に解説します。4分の1貯金をするには、手取り月収40万円の場合、30万円で生活をして10万円を貯金として残すことになります。毎月10万円を貯めると3カ月で30万円、つまり1カ月分の生活費になります。1年間継続すると、4カ月分の生活費になります。更に継続をしていくと30年間で10年分の生活費になるのです。仮に年金支給開始年齢が70歳からに引き上げられたとしても60歳で定年退職をして年金がもらえるまでの無収入期間も同じ生活を送ることができるのです。

 「四分の一天引き貯金法」は明治神宮の森を設計したことで知られる林学博士である本多静六博士(1866~1952年)も提唱されています。これは「あらゆる通常収入は、それが入ったとき、天引き四分の一を貯金してしまう。さらに臨時収入は全部貯金して、通常収入増加の基に繰り込む」というものです(本多静六『私の財産告白』実業之日本社)。勤倹貯蓄の生活と投資をして大きな財産を築いたことでも知られている本多博士が生きた時代は年金制度が確立される前です。つまり、年金不安が広がる現代社会においても博士の考え方は大変参考になるものなのです。
 4分の1貯金を実行しようと思ったら、収入が入ったら先取りをして貯金しましょう。手取り月収40万円なら、10万円を先に貯金をして、収入が30万円になったつもりで生活をするのです。また、人間の意思の力だけでは貯金は継続できませんから、勤務先の財形貯蓄や銀行の積立定期預金などを利用して自動的にためる仕組みを作りましょう。ボーナスなどの特別収入が入ったら大きな買い物をする前に、特別支出(マイホーム、マイカー関連の税金、年払いの保険料、旅行代、子供の学校関連費用など)の支払いのためにとっておくと不意の出費から貯金を守ることができます。

 このように、計画的な人生設計を立てることにより、老後資金の準備は可能です。手取り月収の4分の1貯金はハードルが高いかもしれませんが、共働きにしている多くの夫婦にとっては十分実現可能な数字です。子供の教育費がかかる時期は一時的に割合を減らしても構いませんが、子育て前や子育て後にその分をカバーすることで、平均して手取り月収の4分の1を貯められる努力をしましょう。




花輪陽子(はなわ・ようこ) ファイナンシャル・プランナー。1978年、三重県生まれ。青山学院大国際政治経済学部卒、外資系投資銀行に入行。OL時代は借金200万円の“貯まらん女”だった。新婚早々に「夫婦同時失業」というどん底を経験し現職に至る。著書に『夫婦で年収600万円をめざす!二人で時代を生き抜くお金管理術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、共著書に『大増税時代を生き抜く共働きラクラク家計術』(朝日新書)、『夫婦で貯める1億円! 世帯年収600万円からできる資産づくり45のルール』(ダイヤモンド社)、『貯金ゼロ 借金200万円!ダメダメOLが資産1500万円を作るまで』(小学館)など。日経ウーマンオンラインなど連載多数。オフィシャルサイトURLはhttp://yokohanawa.com/





あなたのWEBサイトをレベルアップさせるには【ドメイン】!
     ■ドメイン取るならお名前.com■


総合旅行予約サイトの楽天トラベル


インターネットオークションをもっと手軽に快適に楽しむなら


≪hulu≫でアノ人気の海外ドラマや映画が見放題!今すぐ無料でお試し!





コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 円安第2ラウンドの日本株 ... | トップ | “倒産予備軍”300社、極秘... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

お役立ち情報」カテゴリの最新記事