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「投資の神様」ウォーレン・バフェットのローリスク・ハイリターン蓄財術

2016年03月11日 07時35分55秒 | 資産形成
2015年の「世界長者番付」の「トップ10」の顔ぶれは、前年とほぼ同じだった。特に「トップ3」は、「ITの王者」マイクロソフトのビル・ゲイツ、「メキシコの通信王」テルフォノスのカルロス・スリム、「投資の神様」の異名を取るウォーレン・バフェットが鎬を削っている。



富を確実に増やす鉄則は「正攻法」


「株をやっている」と豪語する人で、ウォーレン・バフェットの名を知らない人はいない。

ウォーレン・バフェットは、アメリカはネブラスカ州オマハに本拠を置く世界最大の投資会社「バークシャー・ハサウェイ」の会長兼CEOで、“オハマの賢人”“ 投資の神様”と崇められてきたカリスマだ。ウォーレン・バフェットが説く“株で大富豪になる方程式”には、世界各国に数え切れないくらい大勢の熱狂的信者がいる。そのあたりにいる「株式評論家」とは一線を画す偉大な存在なのである。

人は、目先の動きに左右されがちだ。明日の1万円より今日の1000円と考えてしまう。株式投資でも、株価の目先の上下に一喜一憂する人が多い。

株式投資には「利食い千人力」という格言がある。「株価が上った、上った」と喜んでいるだけでは本当の利益を獲得したことにはならない。その株を売って利益を手にして初めて「儲かった」といえるという意味である。株価が上ると「まだ上るだろう」という気持ちが強くなり、売らずに持っていたら、そこが天井で、以後、株価はどんどん下がり、気づくと買値以下になっていたというケースはよくあることなのだ。

その逆に、株価が下がる局面で、「もう下がらないだろう。いまが底だ」と思って買うとまだまだ下がって失敗するということと合わせた格言が「もうはまだなり、まだはもうなり」である。

ウォーレン・バフェットの株式投資法は、こういった日本古来の格言とも無縁だ。ウォーレン・バフェット流の富を確実に増やす極意は、以下の紹介するように、いたって平凡。いってみれば、“究極の正攻法”ともいうべきものである。


大富豪への近道は「ローリスク・ローリターン」


投資の世界で重要なのは、理屈ではない。ましてや後付けの解説でもない。論より証拠。儲かったか、損したか。実績がすべてだ。その点、ウォーレン・バフェットの年々の資産は、過去12年間で400億ドルを割り込んだのは、リーマンショックの影響を受けた2009年だけ。あとは400億ドル以上で推移しており、「確実に儲けてきた達人」である。

バフェット流投資法の特徴は、「ハイリスク・ハイリターン」でも「ローリスク・ローリターン」でもなく、「ローリスク・ハイリターン」。実に「理想的」で、過去の「ポンド危機」や「アジア通貨危機」で大儲けした“ヘッジファンドの帝王”ジョージ・ソロスのリスキーな「ハイリスク・ハイリターン」手法とは対照的だ。
「世界長者番付」に顔を出しているヘッジファンド・マネージャーには、ジョージ・ソロスのほかにも、ジェームズ・サイモン76位140億ドル、スティーブ・コーヘン109位114億ドル、ジョン・ポールソン113位112億ドル、デイヴィッド・テッパー121位104億円らがいるが、ウォーレン・バフェットの資産に匹敵する者は現れていない。

「ウォーレン流投資戦略」が、誰にもわかる単純明快な正攻法である点も共感を得ている。

コカ・コーラとかIBMといった「優良株」を、株価が安いときに買って長期間“塩漬け”にしておく。目先の動きには絶対に左右されないこと。それだけだ。

(1)信頼できる企業、10年20年経ってもみんながほしいと思う商品をつくっている会社にしか投資しないこと。

(2)ルール1「絶対に損をしないこと」。ルール2「そのことを絶対に忘れないこと」。

これが「2大必勝心得」であるとウォーレン・バフェットはいっている。

※日本円の数字は、発表された時点での為替レートで計算している。

※本記事は書籍『「世界の大富豪」成功の法則』からの抜粋です。

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