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日本植民地時代の台湾、法で統治され、現地人へのいじめはなかった―台湾・歴史学者

2013年06月20日 07時20分58秒 | 海外
2013年6月18日、中国人作家の朱学東(ジュー・シュエドン)氏は、台湾大学歴史学科元教授の許倬雲(シュー・ジュオユン)氏の著書「台湾四百年」を読み、その感想を自身のブログに掲載した。以下はその内容。

「台湾四百年」の中で許氏は、台湾民衆の抵抗を鎮圧した日本は、日本の農民を生産から解放して工業化に必要な大量の労働力とするため、台湾に物質供給基地を建設したと説明。つまり、日本の植民地としての台湾は、明治後の日本が工業国家に成長するために貢献した。そして、日本は「アジア初の農業革命」を台湾で試行し、台湾の人々はその恩恵に浴したという。

さらに日本は台湾に「国民教育」を実施。すべての児童が6年間の基礎教育を受けられることになった。一方で衛生警察を配置し、日常生活における公衆衛生の徹底を呼びかけ、台湾人の生活環境を清潔で健康なものに変えたと許教授は指摘する。また、日本は現代医療制度を台湾に導入し、台北帝国大学の付属病院では多くの台湾人医師が生まれた。最も重要なことは、日本が西洋から学んだばかりの法律を台湾で応用し、中国の伝統的法律から脱却させた点だ。日本が台湾で施行した刑法ついて、許教授は「とても厳しいものだったが法的根拠に基づいており、むやみに台湾人をいじめるようなものではなかった」と評価している。

日本は台湾を模範的な植民地にしたかった。だが、台湾人は日本にとってあくまでも「二等国民」に過ぎず、台湾の同胞は平等を勝ち取るための戦いを続けてきたのだ。「日本による50年統治の前半、台湾の人々は中国文化の継承に尽力した。現在、日本と決別して60年になる台湾で『哈日(日本文化に熱狂すること)』が一種のブームになっている。これには、ため息が出るばかりだ」という許教授の言葉が非常に印象的だ。(翻訳・編集/本郷)

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