現在、様々なバラエティ番組から引く手あまたのタレント・小嶋瑠璃子が、メディアの調査・分析を行うニホンモニターが発表した『2014タレント番組出演本数ランキング』で、女性タレント部門ランキングの2位に急浮上した。番組出演本数は、なんと373番組。バラエティ番組だけでなくスポーツ番組でキャスターを務めるなど、その活動は多岐にわたる。なぜ、小島瑠璃子がこんなにも重宝されるのか? その理由を考察してみよう。
■自身の出演番組をあえて観直さず、“一期一会”にこだわるスタイル
現在テレビ地上波のレギュラー4本を始め、バラエティに引っ張りダコの小嶋瑠璃子は、2009年の『第34回ホリプロタレントスカウトキャラバン』のグランプリからデビューした。深田恭子、綾瀬はるか、石原さとみら人気女優を輩出したことで知られるスカウトキャラバンだが、毎年募集テーマが設けられている。今年は“女優もできる歌手”、去年は“モデル”。“15歳以下のピュアガール”“次世代声優アーティスト”など、かなり対象を絞った年もあった。
小島がグランプリを獲った2009年のテーマは“感じのいい女の子”というフワッとしたもの。だが、今の彼女を見ていると、この“感じのいい”というニュアンスがよくわかる。もともと人見知りをまったくしない性格とのことで、高校時代はサッカー部のマネージャーをしていて気が利くところもあり、デビュー当初から事務所の先輩のさまぁ~ずに、娘のように可愛がられた。そんなたたずまいは視聴者にも好感を持たれる。
同じバラエティタレントでも、たとえば菊地亜美は自分の出た番組を何度も繰り返し観て反省したり、出演前にコメントをいくつも考えたり、陰の努力を相当しているという。それがガッツいたキャラとなって出ているが、小島はそうした努力を「ポリシーがあって、あえてしません」と語る。「女優さんやスポーツ選手なら、同じ場面が来ると思うんです。でもバラエティで、同じ人に同じことを振られるのは、たぶん二度とないので。それより、ヘンな慣れが出ないように気をつけています」と自然体で番組に臨み、必死に前に出ようとはせず溶け込む。なのに、ゲストで入ったバラエティでも、番宣CMで彼女が笑ったり驚いた顔がよく抜かれているのは、純粋に楽しそうな表情だからだろう。
■言葉のパスを逃さない高感度のアンテナを持つオールラウンダー
一方、MCとして仕切れば、中居正広が「若いのにすごく上手い」と絶賛したほど。彼女自身は「私が仕切れるわけじゃなくて、パスをくれたのを見逃さず受けているだけ」と話すが、言葉のパスを逃さない高感度のアンテナを自分のなかに立ててのこと。
小島瑠璃子は千葉県有数の進学校の出身。学内での成績は“中の下”だったとか。この“名門校の中の下”というポジションも、今のテレビでの彼女の立ち位置に反映されている。お高い才媛キャラでもないが、おバカキャラでもない。だけど、微妙におかしな受け答えをしたり、最近もツイッターで携帯の通信速度の遅さに「wife買おうかな」とつぶやいたり(Wi-Fiの間違い。wife=妻)、笑わせてくれる。それでいて、報道寄りのスポーツ番組『S☆1』(毎週土曜日 深夜0:30~ TBSテレビ系)では、キャスターとしてきっちり情報を伝える。頭の回転の速さもうかがえる。
さらに、場を明るくするヴィジュアルと存在感。先日はホノルルマラソンも完走した。類まれなオールラウンダーの彼女に、硬軟さまざまな番組から声が掛かるのも当然の結果と言えるのかもしれない。
(文:斉藤貴志)
■自身の出演番組をあえて観直さず、“一期一会”にこだわるスタイル
現在テレビ地上波のレギュラー4本を始め、バラエティに引っ張りダコの小嶋瑠璃子は、2009年の『第34回ホリプロタレントスカウトキャラバン』のグランプリからデビューした。深田恭子、綾瀬はるか、石原さとみら人気女優を輩出したことで知られるスカウトキャラバンだが、毎年募集テーマが設けられている。今年は“女優もできる歌手”、去年は“モデル”。“15歳以下のピュアガール”“次世代声優アーティスト”など、かなり対象を絞った年もあった。
小島がグランプリを獲った2009年のテーマは“感じのいい女の子”というフワッとしたもの。だが、今の彼女を見ていると、この“感じのいい”というニュアンスがよくわかる。もともと人見知りをまったくしない性格とのことで、高校時代はサッカー部のマネージャーをしていて気が利くところもあり、デビュー当初から事務所の先輩のさまぁ~ずに、娘のように可愛がられた。そんなたたずまいは視聴者にも好感を持たれる。
同じバラエティタレントでも、たとえば菊地亜美は自分の出た番組を何度も繰り返し観て反省したり、出演前にコメントをいくつも考えたり、陰の努力を相当しているという。それがガッツいたキャラとなって出ているが、小島はそうした努力を「ポリシーがあって、あえてしません」と語る。「女優さんやスポーツ選手なら、同じ場面が来ると思うんです。でもバラエティで、同じ人に同じことを振られるのは、たぶん二度とないので。それより、ヘンな慣れが出ないように気をつけています」と自然体で番組に臨み、必死に前に出ようとはせず溶け込む。なのに、ゲストで入ったバラエティでも、番宣CMで彼女が笑ったり驚いた顔がよく抜かれているのは、純粋に楽しそうな表情だからだろう。
■言葉のパスを逃さない高感度のアンテナを持つオールラウンダー
一方、MCとして仕切れば、中居正広が「若いのにすごく上手い」と絶賛したほど。彼女自身は「私が仕切れるわけじゃなくて、パスをくれたのを見逃さず受けているだけ」と話すが、言葉のパスを逃さない高感度のアンテナを自分のなかに立ててのこと。
小島瑠璃子は千葉県有数の進学校の出身。学内での成績は“中の下”だったとか。この“名門校の中の下”というポジションも、今のテレビでの彼女の立ち位置に反映されている。お高い才媛キャラでもないが、おバカキャラでもない。だけど、微妙におかしな受け答えをしたり、最近もツイッターで携帯の通信速度の遅さに「wife買おうかな」とつぶやいたり(Wi-Fiの間違い。wife=妻)、笑わせてくれる。それでいて、報道寄りのスポーツ番組『S☆1』(毎週土曜日 深夜0:30~ TBSテレビ系)では、キャスターとしてきっちり情報を伝える。頭の回転の速さもうかがえる。
さらに、場を明るくするヴィジュアルと存在感。先日はホノルルマラソンも完走した。類まれなオールラウンダーの彼女に、硬軟さまざまな番組から声が掛かるのも当然の結果と言えるのかもしれない。
(文:斉藤貴志)