彦リン日記Ⅸ ~笑顔で楽しく感謝して!~

沖縄県宮古島に住むオッサンの日々の呟き日記!ゴリラ似の顔に、甘いもの大好き!☆

ジュウルクニツ

2008年02月22日 22時38分53秒 | 島の魅力
昔...本土の友達から聞かれたことがある
「宮古の人たちってなんでお墓の前でピクニックみたいなのしてるの
最初は何のことか分からなかったけど...
よ~く思い出したら「ジュウルクニツ」のことだった
「旧十六日」
旧暦の一月十六日に当たるこの日
宮古島内の多くの墓前では...親族(親戚)が集まってご馳走を広げ祝宴を催すのです
墓前で先祖からお年寄り孫までが一座にしてお祝いです実にシンプルで分かりやすい次代継承の光景かもしれません
「墓の前で祝う
不思議に思う方もいると思いますが...宮古島で古くから伝わる伝統行事で...旧暦の一月十六日は後生の正月と呼ばれご先祖たちの正月なのだ
お墓の造りもまるで小さな家で...
家の庭のようにお墓に集うのに程よい広間があります
そこにご馳走を広げ先祖と酒を酌み交わし正月を祝うのです...そういう光景が普通に宮古島では行われます
官公庁や学校も午後から休校お店も午前中でほとんど閉め...午後から正月を祝うのです
すごいですよね宮古島の人々
先祖とも正月を祝い...それが普通に伝統行事として残ってて受け継がれているすごい次代継承今後もず~っと残って欲しい

僕は毎年...お墓の清掃当番です
実家のケーキ屋は...
この日先祖にお供えするお菓子の注文で大わらわ
唯一時間の取れる僕が真っ先にお墓へ行き清掃し...家族や親戚の者を迎えます
そして僕のもう一つの担当が「うちかび(カビジン)」です

これはあの世で使うお金を意味します
天国の祖先があの世で買い物に困らないように...お祈りが終わった後に燃やしてあの世に送るってわけです
お正月にはお年玉をもらうのに...旧十六日の正月では...逆に先祖へお年玉()を送るんですから...すごいですよねぇ
その「うちかび」きちんと全部燃やせるか...テクニックがいります
僕はプロ中のプロです...

この見事な仕事振りを見てください

お墓で正月を祝った後...
実家に戻り...さらに正月のお祝いです
宮古島の人はなんて大らかなんだろう
この時間...隣家からもウプグィ(大声)で討論している酔っぱらいのオッサンたちが酒の酌み交わし楽しそうです
宮古島の人々...元気です


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