今回は家事ネタです。
先日に我が家の給湯器、エコキュートのリモコンにエラーが表示されました。エラーコードでは”出湯切替弁異常”を示しているようです。
お風呂に入れないとまずいので早速、メーカーに連絡してサービスの方に来ていただき現状を見ていただきました。
本題はここからです。
取り外した部品はサービスの方から貰っておきましたので、約8年の使用でなぜガスケットならともかく、なぜ配管に穴が開き漏れたのかが知りたく、himaなので調査してみました。
1,配管仕様
・コンプレッサーで加温した温水が貯湯タンクに入る入口配管
・材質 : 銅管
・寸法 : 1/2B M管 外径15.8mm 肉厚 約0.7mm
2,外観の確認
配管の錆(緑青)を除去した管の状況
特に大きな腐食、変形はありません。
3.浸透探傷試験(カラーチェック)
・管の表面に赤い浸透液を塗布し、穴等があればその中に染み込ませます。
・5分間位そのままにした後、表面の赤い浸透液を溶剤で除去します。
(穴等に染み込んだ液はそのまま残ります)
・白い粉(チョークの粉)のような現像液を表面に塗布して、穴などの染み込んでいた液を
滲み出させて目で確認できるようにする。
小さな点が穴の開いた部分です。
小さな赤い点(1mm以下)が検出できました。この穴から漏れていたようです。
4.内面の状況
漏れていた穴の位置はわかったのですが、穴の開いた原因がわかりませんので管を半割にして
内面の状況を見ていました。
内面は全体が黒く変色していますがスケールでは無いようです。
ワイヤーブラシで磨き、観察してみると大きな凹みが沢山見られます。
深さは様々ですが、深いものが表面まで達して漏れ出したのでしょう。
5.原因
漏れた配管はコンプレッサーで熱くなった熱水がタンクに入る部分で約45度に曲がった部分です。
エコキョートの仕組み
管の内面が凹んでいるので、これは流速によりエロ―ジョンが生じたためでですね。
エロ―ジョンとは、配管内を流れる流体の速度と温度により、流れの変わる部分で配管材料が機械的に摩耗することのようです。雨だれで石が削られて凹む現象も同じだと思います。
エコキュートの仕組みから、この配管はお湯を沸かしている時間中は常に熱水が流れています。
約4時間/日、毎日です。設置してから約8年、11,680時間の使用です。
熱水の流速はそんなに早くないと思いますが、温度の影響が大きのでしょうかね。
6.対策
これの対策は難しいですね。メーカーの部品ですので肉厚を厚くするとか、ライニングをするとかは出来ません。時々、カバーを開けて漏れが無いかを見るくらいです。
エコキュートの寿命は10年~15年とされていますが、7年後くらいに再度、配管が漏れたら寿命で買い替えになるのでしょうか。何か時限装置が仕込まれているようで納得できません。
あんな小さな穴を検出するなんて、流石検査のプロですね。
給排水の銅管はいつか穴が開いて漏水事故が起きるのですよね。
これが屋内の配管で起きると、壁紙も張替えになり、
出費がばかになりません。樹脂系の配管は出来ないのかな。
子供のころから、なんでも分解して怒られていました。壊れた電化製品なども分解して何が原因だったのか調べたくなる性格です。
そうですね、給排水配管は20年くらいで漏れ出すことが多いですね。給排水管は真鍮(銅と亜鉛の合金)にクロムメッキした材料で作られているのがほとんどだと思いますが、長年の使用で”脱亜鉛”と呼ばれる腐植現象でもろくなり、漏れ、折れで寿命を迎えます。
人間などの生物も同じで、自分もそろそろ残りが・・・