暑いのと寒いのだったらどっちが良い?なんて馬鹿げた質問をされることがある。そんな時、丁度いいが丁度いいと答えると、相手はしらけた表情になり、そういうことじゃないんだよと言い返してくる。解ってるよ、そんなこと、どっちも厭だよ、と言うと、呆れかえるか腹を立てるのである。
一年の内でこの時期が丁度いい頃である。昔は5月も丁度いい時期であったが、近年は暑いという印象の方が強い。丁度いい時期がどんどん短く、少なくなってきている気がする。木や草みたいに、それこそ自然に自然に帰るものばかりではなくなり、色んな不純物で覆いつくされて、地球もでっかいストレスが溜まっているに違いない。だから、極端に暑かったり、極端に寒かったり、信じられないくらい雨や雪が降ったりするのだろう。
丁度いい季節を丁度良く過ごせるのって、とても贅沢なことなのかも知れない。