鈴虫
2011-07-11 | 日記
「リーーン・リーーン、リィィィ・リィィィ」夜の11時半。「もういいよ、お疲れさま。今夜はこれでおやすみ!」
夕方からずっと聞かせてくれた鈴虫ライブ。今年の夏我が家に逗留となった「リンリン・ファイブ」の合唱である。
♪あれマツムシが鳴いている チンチロ チンチロ チンチロリン
あれスズムシも鳴き出した リンリン リンリン リーンリン♪ 『蟲の声』
実は3日前、何処からかリーンリーンと鳴く虫の声にハッとした。蛍の季節が過ぎて、早や鈴虫の季節になったんだ。
能楽「船弁慶」の観賞は勿論のことながら、舞台のクライマックスに数百匹の源氏蛍が放たれるという「蛍能」を観に大宇陀の阿紀神社に出かけた6月18日。その日はあいにくの雨で、舞台は神社の能舞台ではなく文化ホールとなり、願い叶わず、未練を残している間に季節は代わってしまったのである。
雌雄どちらが鳴くのかと尋ねると、雄の方だというので♂5匹を頼んだが、店員さん曰く「雌をいれたほうが良く鳴きますよ」というので、♂3匹と♀2匹にした。
紙箱に入れてもらったのを持ち帰り、1時間ほど経っていただろうか?準備の出来た棲家に移そうとしてがっくり。虫達は動かなかった・・・・・
「えっ?? どうしたの?・・・」新鮮な胡瓜の上に並べ、僅かの期待をかけて、一晩過ごした。
今朝、動かない彼らをじっと見つめて悩んだ。迷った。どうしよう・・・・・
彼らを葬った後しばらくして、決心した。
そして、霧を吹いた葉っぱを入れた虫かごを持って、再度売り場に立っていた私。
「もう一度♂3匹と♀2匹下さい。」事情を聞いてくれた昨日の店員さんは私のショックを共有してくれたのか、「♀2匹のお代はいいです」と、オマケしてくれた。その優しさに「情」を感じてうれしかった。
今度は虫かごを助手席のクーラの側に置いて、「生きていてね。」と家に一目散。
こうして虫たちは、川の砂を取りに行って綺麗に洗って彼も協力してくれたこの棲家に満足したのか、夕方から綺麗な声でずっと鳴き続けているのである。
それにしても、昨日の鈴虫が教えてくれた小さい命のデリケートさ。
ふと昨年の夏のテレビニュースを思い出した。赤ちゃんを炎天下の駐車場に置いた車の中で眠らせておいて、パチンコ屋さんで遊んでいた若いママ。尊い小さい命は消えた。
我々の時代には想像だに出来ない子育て方であるが、それとよく似たことを私もしてしまったような気がする。紙箱の中で1時間は長かったのだろう。
♪リーーン リン♪涼しげな鳴き声を耳にしながら、今夜の夕食のワインの味は一段と美味しく感じたよ。ありがとう!
さぁ暑い夏、暑さに負けず一緒に元気に暮らそうね!
明日のメニューは新鮮ナスビにしよう。それに、家の次のトマトが赤くなって取れそうだし、貴重な(笑)トマトも一口あげようかな?
夕方からずっと聞かせてくれた鈴虫ライブ。今年の夏我が家に逗留となった「リンリン・ファイブ」の合唱である。
♪あれマツムシが鳴いている チンチロ チンチロ チンチロリン
あれスズムシも鳴き出した リンリン リンリン リーンリン♪ 『蟲の声』
実は3日前、何処からかリーンリーンと鳴く虫の声にハッとした。蛍の季節が過ぎて、早や鈴虫の季節になったんだ。
能楽「船弁慶」の観賞は勿論のことながら、舞台のクライマックスに数百匹の源氏蛍が放たれるという「蛍能」を観に大宇陀の阿紀神社に出かけた6月18日。その日はあいにくの雨で、舞台は神社の能舞台ではなく文化ホールとなり、願い叶わず、未練を残している間に季節は代わってしまったのである。
雌雄どちらが鳴くのかと尋ねると、雄の方だというので♂5匹を頼んだが、店員さん曰く「雌をいれたほうが良く鳴きますよ」というので、♂3匹と♀2匹にした。
紙箱に入れてもらったのを持ち帰り、1時間ほど経っていただろうか?準備の出来た棲家に移そうとしてがっくり。虫達は動かなかった・・・・・
「えっ?? どうしたの?・・・」新鮮な胡瓜の上に並べ、僅かの期待をかけて、一晩過ごした。
今朝、動かない彼らをじっと見つめて悩んだ。迷った。どうしよう・・・・・
彼らを葬った後しばらくして、決心した。
そして、霧を吹いた葉っぱを入れた虫かごを持って、再度売り場に立っていた私。
「もう一度♂3匹と♀2匹下さい。」事情を聞いてくれた昨日の店員さんは私のショックを共有してくれたのか、「♀2匹のお代はいいです」と、オマケしてくれた。その優しさに「情」を感じてうれしかった。
今度は虫かごを助手席のクーラの側に置いて、「生きていてね。」と家に一目散。
こうして虫たちは、川の砂を取りに行って綺麗に洗って彼も協力してくれたこの棲家に満足したのか、夕方から綺麗な声でずっと鳴き続けているのである。
それにしても、昨日の鈴虫が教えてくれた小さい命のデリケートさ。
ふと昨年の夏のテレビニュースを思い出した。赤ちゃんを炎天下の駐車場に置いた車の中で眠らせておいて、パチンコ屋さんで遊んでいた若いママ。尊い小さい命は消えた。
我々の時代には想像だに出来ない子育て方であるが、それとよく似たことを私もしてしまったような気がする。紙箱の中で1時間は長かったのだろう。
♪リーーン リン♪涼しげな鳴き声を耳にしながら、今夜の夕食のワインの味は一段と美味しく感じたよ。ありがとう!
さぁ暑い夏、暑さに負けず一緒に元気に暮らそうね!
明日のメニューは新鮮ナスビにしよう。それに、家の次のトマトが赤くなって取れそうだし、貴重な(笑)トマトも一口あげようかな?