今朝ムラサキツユクサが開花した。次から次へと咲くのでしばらくは楽しめる。午後には行儀よく蕾のように閉じてしまう身じまいの良さに関心させられる花である。
草花に囲まれ幸せ気分になれる今の私、雑草の花の可愛さに魅せられて目下夢中。。。。。
さて今日は悲しい出来事に遭遇した。
5月27日(土)
通院休みの日、ゆっくり新聞を読んでいると彼の声がした。「庭に鳥が落ちてきたぞ!」
急いで階下に降りて見ると中庭に汚い小鳥がキーキー鳴いて立っていた。未だ飛ぶことが出来ないようだ。彼はそのまま出かけて行き、取り残された私はその汚い雛鳥にどうしてあげたら良いのか解らず、親鳥が来てくれるのを待つ事にした。親鳥は落ちた我が子の居場所が分ったらしく、空と地面でギャーギャーギーギー泣き叫ぶ。
取りあえず雛鳥を見守っていると、親鳥を探してあっちを向いて鳴き、こっちを向いて鳴き、身体が痒くなっては尻尾を掻いたりしていたが、暫くするとヨタヨタ ヒョコヒョコ歩き出した。飛ぼうと構えるがやっぱり飛べずひっくり返る。あちこち歩き廻って疲れたのであろうか。10cm位は飛び上がりタンブラーの中に入って、ふかふかの土の上で一休みした。
親鳥が降りて来てくれてもこの大きさの雛を元の場所へ連れ戻す事ができるのかなぁ~。難しいよなぁ~・・・・・どのようにして我が子を助けるのか救出劇を見たくなった。
(画像はクリックすると拡大する)
そこで私は雨縁に座って編みかけの”アクリルたわし”の続きを編みながら親鳥を待つ事にした。鳴き声を聞きながら雛から目を離していると、急に静かになった。あれ?何処に居るのかなと探したが居ない。まるで神隠しにあったみたいに不思議。木戸を開けてみると居た居た。キョロキョロしながら黙って立っていた。初めて目にする下界の景色に戸惑っているようだった。人間の怖さを知らず私が側へ近づいても逃げないので、今度は外で腰掛けて見守る事にした。
今日の転落をきっかけに飛べるようになったら良いのになぁ~・・・私は甘い夢を見ていた。
道路を隔てた隣の家のお堀に向かい、裏口に行った。再び親子の会話が始まったようでギャーギャー ギーギー大変喧しい。親鳥にとって私の姿が邪魔になるかも知れないと思い、遠くから見守る事にした。
そうこうしていると、ピョン・ピョン歩き出した雛が堀に落ちる瞬間の姿が目に留まり、私は慌てた。そうだ!彼の魚釣り網が頭に浮かび走って取り出し、堀に向かった。私がはまらない様に片手で松の幹を掴みながらバタついている雛に網を差し伸べたが掬えなかった。バタバタと流されて堀の中央に進んで行った。亀が騒ぎ始めた。
亀の背中に乗せてもらえるかもと一瞬思ったが亀はそのまま潜ってしまった。私は叫びたくなる声を確り抑えて雛の行く方を追っかけお堀を廻った。そしてやっと網で掬う事が出来た時には既にぐったりして動かなくなっていた。あああっ・・・遅かりし、もう少し早く掬って上げていられたら・・・・・・・ごめんね。
帰宅した彼もすぐに「雛、どうしてる?」と聞いた。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
悲劇は未だ続く。実はもう1匹屋根に居たのだ。大屋根から落ちて途中で留まっていたらしい。親鳥がエサをくわえて飛び降りる姿が彼の目に映り分ったのである。
本当だ、居る居る。小鳥は雛が巣から落ちても口にくわえて助ける事は出来ず、雛の居場所にエサを運ぶだけなのだと教えてもらった。ふうぅ~ん・・・そりゃそうだよな。あの口ばしであの雛をくわえるのは無理だよな・・・
雛は屋根瓦を伝って東から西に移動して、結局のところ道路に落ちてやはりお堀にはまり、私達が気付いた時には3匹の亀の餌食にされていた。えっ!?亀ってそんな残酷な生き物だったの?ガックリ・・・・・
こうして午前も午後もムクドリ騒動で日が暮れた。重い気分で雛の冥福を祈りながら書いている。君達の生きた証はここに有るよ。もう少しで飛べるはずだった短い命、これからも兄弟一緒に仲良くするんだよ。我が子を独り立ちする迄守り切れなかった親鳥の悲しさは如何ばかりかと。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
お線香を焚いてさようならをした。
草花に囲まれ幸せ気分になれる今の私、雑草の花の可愛さに魅せられて目下夢中。。。。。
さて今日は悲しい出来事に遭遇した。
5月27日(土)
通院休みの日、ゆっくり新聞を読んでいると彼の声がした。「庭に鳥が落ちてきたぞ!」
急いで階下に降りて見ると中庭に汚い小鳥がキーキー鳴いて立っていた。未だ飛ぶことが出来ないようだ。彼はそのまま出かけて行き、取り残された私はその汚い雛鳥にどうしてあげたら良いのか解らず、親鳥が来てくれるのを待つ事にした。親鳥は落ちた我が子の居場所が分ったらしく、空と地面でギャーギャーギーギー泣き叫ぶ。
取りあえず雛鳥を見守っていると、親鳥を探してあっちを向いて鳴き、こっちを向いて鳴き、身体が痒くなっては尻尾を掻いたりしていたが、暫くするとヨタヨタ ヒョコヒョコ歩き出した。飛ぼうと構えるがやっぱり飛べずひっくり返る。あちこち歩き廻って疲れたのであろうか。10cm位は飛び上がりタンブラーの中に入って、ふかふかの土の上で一休みした。
親鳥が降りて来てくれてもこの大きさの雛を元の場所へ連れ戻す事ができるのかなぁ~。難しいよなぁ~・・・・・どのようにして我が子を助けるのか救出劇を見たくなった。
(画像はクリックすると拡大する)
そこで私は雨縁に座って編みかけの”アクリルたわし”の続きを編みながら親鳥を待つ事にした。鳴き声を聞きながら雛から目を離していると、急に静かになった。あれ?何処に居るのかなと探したが居ない。まるで神隠しにあったみたいに不思議。木戸を開けてみると居た居た。キョロキョロしながら黙って立っていた。初めて目にする下界の景色に戸惑っているようだった。人間の怖さを知らず私が側へ近づいても逃げないので、今度は外で腰掛けて見守る事にした。
今日の転落をきっかけに飛べるようになったら良いのになぁ~・・・私は甘い夢を見ていた。
道路を隔てた隣の家のお堀に向かい、裏口に行った。再び親子の会話が始まったようでギャーギャー ギーギー大変喧しい。親鳥にとって私の姿が邪魔になるかも知れないと思い、遠くから見守る事にした。
そうこうしていると、ピョン・ピョン歩き出した雛が堀に落ちる瞬間の姿が目に留まり、私は慌てた。そうだ!彼の魚釣り網が頭に浮かび走って取り出し、堀に向かった。私がはまらない様に片手で松の幹を掴みながらバタついている雛に網を差し伸べたが掬えなかった。バタバタと流されて堀の中央に進んで行った。亀が騒ぎ始めた。
亀の背中に乗せてもらえるかもと一瞬思ったが亀はそのまま潜ってしまった。私は叫びたくなる声を確り抑えて雛の行く方を追っかけお堀を廻った。そしてやっと網で掬う事が出来た時には既にぐったりして動かなくなっていた。あああっ・・・遅かりし、もう少し早く掬って上げていられたら・・・・・・・ごめんね。
帰宅した彼もすぐに「雛、どうしてる?」と聞いた。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
悲劇は未だ続く。実はもう1匹屋根に居たのだ。大屋根から落ちて途中で留まっていたらしい。親鳥がエサをくわえて飛び降りる姿が彼の目に映り分ったのである。
本当だ、居る居る。小鳥は雛が巣から落ちても口にくわえて助ける事は出来ず、雛の居場所にエサを運ぶだけなのだと教えてもらった。ふうぅ~ん・・・そりゃそうだよな。あの口ばしであの雛をくわえるのは無理だよな・・・
雛は屋根瓦を伝って東から西に移動して、結局のところ道路に落ちてやはりお堀にはまり、私達が気付いた時には3匹の亀の餌食にされていた。えっ!?亀ってそんな残酷な生き物だったの?ガックリ・・・・・
こうして午前も午後もムクドリ騒動で日が暮れた。重い気分で雛の冥福を祈りながら書いている。君達の生きた証はここに有るよ。もう少しで飛べるはずだった短い命、これからも兄弟一緒に仲良くするんだよ。我が子を独り立ちする迄守り切れなかった親鳥の悲しさは如何ばかりかと。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
お線香を焚いてさようならをした。