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㋂19日(日)
奈良県の三大梅林として広橋梅林が賀名生(あのう)と月ヶ瀬と一緒に名を連ねているのを知って是非行ってみたくなった。5000本もあると言うから先日の員弁(いなべ)より多いし、満開だというのでいそいそ出かけたのに大ボケをして、近鉄吉野線 下市口駅で目の前にあるバスに乗りそびれた。ホント"鈍"はいい加減にしたいもの。(笑)次のは2時間後というから断念する。
偶々近鉄ハイキングの実施日のようで、そちらにも梅の咲いている所があると聞いたので参加させてもらうことにした。
ここ下市町は吉野地方の入り口でかつて大峯山へ登る修験者たちの宿場町であり、江戸時代には薬草の集荷販売を営む町であったとか。日本初の商業手形である下市札が発行された商業地であったのだ。
吉野川に架かる大きな千石橋を渡って距離にして約1km、葛菓子製造で百年以上の歴史ある老舗・吉田屋の昔の工房でお菓子作りのいろいろな道具を見学させてもらった。ふと葛湯が大好きだった母を思い出したよ。
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近くに蛭子神社が鎮座する。商いの神様として信仰篤く毎年2月12日には盛大な初市が開かれ、先ほど通ってきた千石橋から駅に近い郵便局あたりまで露店が並び、子ども神輿が練り歩くなど大変賑わうそうで、県下、商売繁盛の三大えびす祭りだとか.
ずっと秋野川に沿って歩くのだが、この辺りの川沿いの家は、川に柱とか支え棒を造り川の上に出っ張って建っている家が多いと活動中のボランティアさんから聞いた。よく見ればそうだったが、涼しいのかな?でも落ちたら怖いよ。
吉野杉で作ったお櫃や桶が並んでいるお店が一軒あった。昔は吉野杉製品も地元の産業の1つだったのだろう。
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下市観光文化センターに来ると、「下市まるごと薬膳フェアー」が開催されていて、販売や試食や体験などあった。薬草で栄えた歴史を忍ぶイベントかな。私は早速「薬膳シリアルバーつくり」コーナーに座らせてもらった。シリアルバーって一体どんな棒?と思いながら。(笑)
クコ、ナツメ、クルミが薬膳の食材の様で、☆かんたん☆美味しい☆体にやさしい棒は10分程で出来た!楽しかった。冷えて固まってから食する物だそうでビニール袋に入れて持たせて下さった。ホントに美味しかったらマシュマロを買って家でも是非作ってみたい。
更に歩いて中央公園に来る。高齢の方々がゲートボールとやら言うスポーツを楽しんでいられた。空気の良い広い公園で地域のお仲間と過ごされる、健康づくりの恰好の場所なのだろう。
2人はお花見を楽しもうと思って張り込んだお弁当をココで広げたが、少々寂しかった。(笑)
やっと梅畑にたどり着いたけれど、食用の梅で華やかさに乏しく、登り坂のしんどさの割に報われずコース半ばで引き返そうとしていると、「ココで止めたらもったいないですよ。もう少し上に行けば景色が変わります。折角ココまで来たんだからあの景色を見なさいよ。見晴らしがいいですよ。」果樹薬草畑を廻って戻って来られた方に勧められ、方向変換をして再び前進。山の斜面は綺麗に整備され、確かに見た事のない広大な果樹畑だった。梅の他に山椒や南天、花桃、甘茶等の薬草類,柿やさくらんぼ等が植えられているそうだ。特産品・名物の柿の葉寿司の柿の葉もこちらでまかなわれているらしい。
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山を降りて「問屋橋」を渡ると振る舞い酒を頂ける藤村酒店・「老松」の蔵元に到着。
試飲をさせて頂き「老松」のお味を知った。焼酎を飲む人が多くなってきた現代、時代と共にお酒の味も変わっていくようだ。今日は梅の産地に来たので、梅酒をお土産にした。
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お店を後に歩いていると、下市口駅行のバスが、スーと目の前で停まり、一瞬驚いたがこのタイミングで乗車を決めた。その為、コースの「札の辻ステーション」と「つるべすし弥助」に立ち寄ることなく2人の歩きは終わった。(笑)ちなみに「つるべすし弥助」とは創業800年以上の老舗料理店で歌舞伎【義経千本桜すし屋の段】の舞台になった店だそうだ。ふぅ~ん・・・歌舞伎ファンには是非立ち寄りたいお店であろう。
今日は私達にとって"三りんぼう"。(笑)そして私にとっては14日にあったジム主催の広橋梅林ハイキングにも時刻表の読み間違いで電車に乗れず、広橋梅林には縁のない年のようだった。来年まで足腰を鍛えながら待つことにしよう。元気で頑張らなくっちゃ!