今日の一枚

 小さな幸せを
見つける名人になりたい

蒼き信長(安部龍太郎)

2014-05-24 17:36:43 | 読書


 信長が生まれる前、父親の信秀の時代から始まる。

信長が生まれた時の信秀の戦国時代らしい喜びようはとても心温まるエピソードでした。

手ずから黒鯛を吊り上げるため船をだすのです。

木曽川の河口では上げ潮が始まったばかりで、河の流れと海の潮とが激しくせめぎあっている。

水面が泡立つこの場所こそ川の魚を狙って黒鯛の集まる格好の魚場なのだ。

三尺もある黒鯛は簡単には釣りあげられない、脇差を手に海に飛び込み鉤をふりほどこうともがきながら

緑色の鋭い目で信秀をにらんだ。龍のように気迫のこもった恐ろしい眼つき(その闘気、せがれにもらった)

 スラリと背が高く、しなやかな筋肉におおわれている。

槍をついても弓を引いても家臣たちにおくれを取ることはなく、騎乗の腕前はならぶ者がないほどだった。

この冒頭で、いったいどんな人だったのかと・・

「ようやった。気の強そうなええ児だがや」信秀は政子(土田午前)の手をにぎってねぎらいの言葉をかけた。

「黒鯛の生き胆を食べて精をつけやあせ」と・・

強さと優しさをあわせて持つ、ほんとに強い男を思って・・続きを早く読みたいと思ったのです。

言葉は名古屋弁で書かれています。柔らかさの中にもはっきりした語尾で強さも現れています。

とてもいい感じでした。

 信長を生まれた日から、跡取りと決めて家臣たちに宣言している。(あの素晴らしい名古屋弁で)

「やがてはわしの世継となり、織田家の名をあげる武将となるだろ。

そのことを肝に銘じておきゃあせ」と。

信長を自分の跡取りとしていつくしんで育てながら、尾張統一を夢として戦場を駆け回り、

婚姻によって同盟を広げいくのです。

その心情は家族を愛し、家臣を信頼しそのために領土を広めていくのです。

その言葉、行動で隠すことなくあらわされています。

物語と思いながらも、ほんとに素敵なお方だと・・(^^)

 しかし、病に倒れてその晩年はみじめに書かれています。

信長はその現状をしらぬまま、信秀の心変わりをとても辛く思っていたようです。

激情の人の印象の強い信長ですが、そのことがなければきっと違った天下統一の道をたどったかもしれません。

 そして私が知っていた美しいはずの濃姫は妻というより同志のように書かれています。

困難な時に助ける妻、でも閨をともにすることはなかったと描かれています。

それはどうなんでしょうか?子供も産まなかったことはたしかなようですけど・・

同志だから男女ではなかったとは言えないと思うのですけど・・

でもそういう関係もまたいいかな~~人間として認め合った関係。

その方が強い結び付きを感じますね。

 いままでの信長像とは違い、父親を愛しその影響を強く受けている人間らしい若かりし信長はとてもいい感じですよ。

残酷で烈火の如く怒る信長ではなくです。

 でも本としては「蒼き信長」ではなく「織田信秀」でよかったのではないか・・っておもうのです(^^)

ほんとの男は戦国時代にしかいないのではないかって思ってしまいますね。

だから歴女なんて人が増えているのかも知れませんね(^^;








天下布武 夢どの与一郎(安倍龍太郎)

2014-04-26 18:50:33 | 読書


 題名で思い出すのは織田信長ですよね。

でも夢どのとは後の細川忠興のことです。

長岡与一郎と名乗った信長の小姓時代から信長死後の時代まで、

その青春、恋、友情を描き、信長への忠誠と信奉を描いています。

 戦国の世を生きていくのは、どこかで人間の理性を捨てなければならないときもあったのでしょう。

そんな過酷な時代を自分の信じた道を貫くことは、大変な意思が必要です。

 それでも、信長のため日本国のためと戦場を駆け回る忠興だったのです。

しかし信長は本能寺に没します。その背景には世界の大航海時代に巻き込まれ、

大型の船を駆使して、日本にもその食指を伸ばしてきていた時代なのです。

南蛮貿易の重要性を早くから知っていた信長にも、世界の勢力図の変化が圧し掛かってきていたのです。

ポルトガルを飲み込んだスペインの要求は明国への出兵だったのです。

要求に応じなかった信長の志の高さに胸打たれ、忠興はより一層の忠義を誓うのです。

 本能寺の変を光秀の恨みなどではなく、朝廷や幕府そしてスペインの思惑などに遠因として挙げています。

それに秀吉の大返しにも背景にはいろいろ隠れていたようですよ。ほんとにおもしろいと思いました。

 戦国の世にも人はいろいろいたのでしょうけど、戦国の世の男は格好いいね。

貫くというか、違うだろうってこともあるだろうけど決断し実行する丹力を持った男が多かったのでしょう。

女も弱いようで、負けない強さで利用されるだけではなく子供を産み育てることで、過酷な時代を生き抜いていたと思うのです。

見習いたい(^^)強い心を持ちたい。残りの人生を充実させて生きていきたい。

 倒れるまで、一歩でも進みたい(*^_^*)





 

神々に告ぐ(安部龍太郎)上下

2014-03-23 12:22:01 | 読書
 

織田信長が尾張をやっと手に入れた頃、将軍義秋は朽木谷に追われ

都は三好家に支配されていた。その中で、朝廷と幕府による世の平定を願う近衛前嗣を描いている。

 私はずっと天皇という存在、皇族の存在にそれほどの興味もなく過ごしてきたのですけど、

やはり日本人の私の中にはその存在を是とし、「そんなもの」って言葉で言いながら捨てきれない物があるのを不思議に思っていました。

天皇は神だった・・その昔。

 私は戦後の民主主義教育を受け、神話の世界で天照大御神やいざなぎ、いざなみや八岐大蛇など聞いたことがある程度。

その話と天皇家がつながるなんて思いも知らず生きていました。

神からこの国を託され、神を崇めて、慕いこの国の平和と民の幸せを願うために存在する天皇。

そのために授かった力、人の心を読む。透視する力。

 神を祖に持つ天皇家は日本にとって絶対無比の存在なのです。

なぜか天皇という存在を無視できない日本人の一人の私です。

 さて、心を読む、透視する。

SFの世界の話のようですけど、私はその昔の人々には第六感というものが発達していたのではないか・・なんて考えているので

その力が存在していたとしても不思議と受け入れてしまいます。

この小説ではその超能力が重要な位置を占めています。

 呪術もキーワードです。これも超能力のなせる技ではないかと・・

歴史の激動の中でも侮れない神の存在。

天皇という枠から脱したいと思っていた松永弾正、織田信長もそれにとって代わる自分を神、魔王という存在にしようと思っていたとしたら・・

やっぱり、神の子孫である天皇家を怖がっていたのだろう・・と思うのです。


風の如く 水の如く (安倍龍太郎)

2014-02-16 17:43:12 | 読書


 関ヶ原の天下分け目の合戦の前後に隠密に行われた黒田如水が考えた天下乗っ取りの謀略

徳川と石田を筆頭とする西軍の戦いは有名

その裏で、九州を平らげ徳川に匹敵する勢力を手にいれ対等となれば・・

そのためにも、関ヶ原の戦いを引き延ばし両勢力の力を失わせて、伊達、前田の二勢力

そして結城秀康をその手中に入れ、豊臣秀頼を使って天下乗っ取りを企てていたらしい

 豊臣秀吉がその知力、丹力を認め、働きに感嘆しながらも大きな恩賞は与えず、中央から離れた九州に

その領国を与えたのも、黒田如水により天下を狙われたならばその軍門に下るだろうと思ったからだと言われてもいる如水です。

 その如水がキリシタンだったのを最近になり知りました(-_-;)

如水が徳川家の天下統一を覆したかったのも、そのことが大きく関係しているようです。

徳川家康はキリシタン信仰を恐れ、阻害しようと思っていたようで、実際徳川時代には異端の信仰として迫害しています。

キリシタン大名である黒田如水にとっては徳川時代を阻止しようとするのは当然ですね。

 その謀略はもちろん成功しなかったわけですけど、使徒衆と言われる隠密を駆使して天下を遠い九州から動かし、

徳川を追い詰めていく・・当然、黒田長政。如水の嫡男現在の黒田家当主もその謀略にかかわっているわけです。

でも、この黒田長政の働きで小早川秀秋の内応により東軍の勝利に、たった一日で終わった戦い。

 徳川の勝利の後、その謀略についての審議が行われています。

本田正純により行われた尋問は黒田長政、竹中重門、細川忠興、後藤又兵衛、平岡石見守等々。

序々に明らかになる謀略の全貌だけど、証拠は一通の手紙だけ・・

 家康の関ヶ原での戦いぶりの決断力、謀略が敗れた後の如水の潔さ。

家康は如水の謀略を知りながら、その裏をかき利用した。

たぬきであるけれど、自分の運命を切り開いて天下人となります。

 このキツネとタヌキの知恵比べのなかで、若い石田治部が敵うわけもなかったのです。

戦国の世の中、インターネットを駆使する現在より情報網はすごかった(^_^;)そんな思いが湧いてきました。

情報網を駆使して、自分のできる最大の事をやり遂げ、

その結果を受け止め潔く太平なった天下をよしとした如水には好感を持ちました。

 徳川の子息結城秀康は如水に、黒田家の長政は家康にと味方し、その複雑な戦国の世の悲しさも垣間見ました。




またたびトラベル(作 茂市久美子 絵 黒井 健)

2014-02-01 17:15:56 | 読書
 

不思議の世界を旅してきました。

きっと小学生中高学年向きの本なのでしょうね。

体や心に悩みを持った人が、不意に見つけるまたたびトラベルの看板。

怪しげなおんぼろアパートの一階にある事務所。

何となくそのドアを開こうと思うのはそんな悩みがあるからなのでしょう。

 この題名の通り、現れるのは猫ちゃんたち。

猫って、どことなく人間化するのに最適な動物ですものね。

猫の靴屋さん、猫の奥さん、猫のコックさん。そして怖いオレンジ色の大カラス。

物語の中には、そんなキャラクターが現れるのです。

アーモンド色のちょっと釣り上った目をした若者が事務所で待っています。

「では、これから出かけましょう」というのです。

驚くお客さんを悩み解決への旅へご案内です。

そしてお代は・・・

 動物って、我が家は犬を飼っていますけど・・

何を考えてるんだろうって想像するのは楽しい時間ですね。

仕事から帰って、疲れている体を桃太郎(飼い犬)に抱きついて、フワフワの毛玉に頭をつけて

「ふーー」って息を吐ききって、ホッとする時間が大好きです。ほかほかの匂いを嗅いで暖かさに幸せを感じます。

 家族みんなが仕事に出かけた昼間の時間、何をしてるのか?

きっと寝てる事が多いのでしょうけど、どんな事を考えてるのかな~~?

チャイムが鳴れば跳ね起きて、我が家を守ろうと構えてるのかも(^^)

外を窓から見て、「ワンワン」って言ってるかも・・なんて(^^;

11歳になる我が家の桃太郎はそろそろしゃべれるようになるんじゃないかな~~なんて。

そんな想像を物語にした、心温まるお話です。

 楽しく読み終えました。



 

幕末新撰組(池波正太郎)

2014-01-26 12:04:30 | 読書
Kindleを購入して、またまた読書をできるようになりました。

文庫本では目が疲れてしまうので・・(>_<)

今はお昼休みの20分~30分を読書時間に充て、充実した読書ライフになっています。

 今回第一弾として、幕末新撰組(池波正太郎)の読後感を!

新撰組二番隊長 永倉新八の新撰組に青春をかけたお話。

あまり有名ではない永倉新八ですが、江戸っ子のさっぱりとしたこだわりのない性格は

その命を助けるに十分な性格だったみたいです。

 もちろんその剣術も優れ、亡くなるまでその衰えを感じさせない腕前は

新政府になり、徳川慶喜や松平容保など許されることになり、新撰組に名を連ねた永倉新八も許されたのですが・・

「許すとは何事か~~」と怒りをあらわにしたようです。勝って官軍とはよく言ったものですね。

青春を国のために命をかけたのは、外的から国を守らんと思えばこそ・・同じ志の若者が切りあい、殺し合いをしたのです。

とにかく許された後、剣術により身を立てたようです。

松前藩の江戸詰だったため、領国の事はよく知らなかった新八だったのですけど、後には北海道大学で剣術を教えたりされたみたいです。

 激烈な新撰組の隊規律の中で、仲間の助けで難を逃れることもあったようですが、その人柄によるところが大きかったようです。

新撰組の中で同志が一丸となって突き進む。命のやり取りの中で恋をし、子供ももうけています。

 多くの優れた人材が京都の中で殺し合いをしなくてはならなかったのか?

新撰組と勤皇派がなぜ戦ったのか?

新撰組と勤皇派の考えの違いは?など疑問がいっぱいあります。

京都の治安を目的に召集された新撰組が天皇家に仇するわけもなく、勤皇派もまた天皇を押し立てて日本の再生を目的にしたはず。

そのやり方の違いだけで、多くの若者が散っていったということです。

 愚かだと思うのですけど、時代の流れの中、避けきれない激動だったと思うほかないのでしょう。

その激動を生き抜いた永倉新八は蝦夷の地に電気が来た時「あのころ・・あの血なまぐさい時代のことを

考えると、よもや、日本が、ここまでこぎつけようとは思わなかった・・・もう毛唐人どもと一緒になって何でもやれる。

ここまで来たのも、みんな日本人が、いやその国民がえらいからさ。むかしのように政治家が国民を踏み台にして、やに下っちゃアいけねえ。

そんなことをしたら元も子もなくなるからなあ」と。

腰に近いあたりを叩き、維新戦争のときうけた傷痕を「わしア、これでも御国のために命をかけて、はたらいて来た。

この傷痕は、わしの誇りだぜ」と、亡くなるとき「悔はない」と一言を残し永眠されたようです。

 自分の思うまま、すべてを剣術にかけ、駆け抜けた青春ですね。

私は・・悔いばかりの青春かな(^_^;)




山崎豊子『華麗なる一族』④

2007-03-24 15:19:57 | 読書
 さて、阪神銀行の狙う小が大をのむ合併には
東京に持つ「調査部」の人員が多いに情報活動を広げている。
政界担当黒井課長以下、大蔵省担当の伊佐早五郎(いさはや ごろう)
日銀担当の冠収(かんむり おさむ)、同業の金融機関とマスコミ担当の
平松雲太郎(ひらまつ くもたろう)。
「銀行忍者の三条件」を備えたエリート中のエリートが
あらゆる情報を集めてくる。

そして極めつけは長女一子の夫である美馬中(みま あたる)である。
大蔵省のキャリア官僚の美馬は、大蔵省の知りうる市中銀行の調査内容を
舅である万表大介へと手渡す。
その内容から目につけた銀行への更なる調査が始まるのである。

 エリートといわれるのが処世にたけ、スパイ活動に優れていることなのか。 

山崎豊子『華麗なる一族』③

2007-03-23 20:09:44 | 読書
 テレビドラマの『華麗なる一族』は完結。
私の読書は、まだ上巻も読み終えてなくて・・
私はなんとも読むのが遅い。

 高炉建設計画のための資金調達を始める鉄平。
メインバンクの阪神銀行に従来どうりの計画資金の40%、
サブバンクの大同銀行30%、その他の銀行にと・・考えていたのである。
当然、系列である阪神銀行はもちろん40%の72億円は
貸し付けてくれるものと考えていたのである。

一方の阪神銀行は金融再編成の波が押し寄せるなか、
大口の長期貸付は見送りたいと・・
系列企業であり、優良企業へと成長しつつある阪神特殊鋼への支援を
今まで融資を拒まなかった万表大介が、突然融資比率の引き下げを
口にしたのである。
小が大をのむ合併を考える大介は、万表財閥の長として
阪神銀行を守ることを優先したのである。

しかし、その心の底に深い淀みが渦巻いて、
鉄平に対して、その淀みが噴出しそうになっているのである。

 この阪神銀行の比率引き下げにより、
鉄平はあらゆる銀行へと金策に廻ることになる。
どこでも良い返事は貰えず、最後に大同銀行へと向かう。
メインバンクが比率を下げたということは、なにか高炉建設に
大きな欠陥があるのでは疑われることがあるのではと
そのことは伏せての融資比率の引き上げを頼むのであるが、
大同銀行の三雲頭取は旧知の仲であり、鉄平の高炉建設の夢に
感銘して協力を惜しまないと言ってくれている頭取に嘘はつけないと
阪神銀行の比率引き下げの話をするのであった。
三雲頭取はそのことを怒りながらも、比率の引き上げに努力すると
約束してくれたのである。

こうして高炉建設は始まった。

 阪神銀行は小が大をのむ合併に向かって、
あらゆる手段で情報集めに奔走し、
今まで以上に銀平の結婚、次女二子の結婚さえも
そのためにあるのだと、愛人である相子の
手腕は発揮されていくのである。

妻妾同衾という異常は家庭環境は、
子供達の中にも、大きな傷を残しているのである。
しかし、大介、寧子夫婦の大きな心の傷が
この妻妾同衾などという異常な事態を招いているようである。



山崎豊子『華麗なる一族』(2)

2007-03-06 20:07:43 | 読書
 登場人物紹介。
万表大介 (妻)寧子(やすこ) (愛人)高須相子
(長男)鉄平 (妻)早苗 
(次男)銀平
(長女)一子 (いちこ)
(次女)二子 (つぎこ)
(三女)三子 (みつこ)
鉄平は結婚しているので、別棟ではあるけれど
同じ敷地に家を構えている。
鉄平の妻早苗は元通産大臣大川一郎の娘。
五人の家庭教師として、万表家に住むことになった相子は、
万表大介に寵愛され、華族出の大人しく、家事や子育てなど一切できぬ寧子に
代わり家内の事を全てこなしている。
子供達の閨閥結婚に関しても、全てと取り仕切っている。

 次男銀平にも、安田重工社長の娘万樹子との縁談を進めているのでる。
安田重厚は大介が頭取を勤める阪神銀行の筆頭株主である。
金融再編成の流れを前に、自行の筆頭株主であり、関西財界に顔のきく安田重工の
社長と婚姻関係を結んでおく事は何かと有利と考えている。

 妻妾同居という異常な生活環境の中で、大きな影響を残す祖父万表敬介。
この敬介が「華麗なる一族」に落とす影は大きいようである。

山崎豊子『華麗なる一族』(1)

2007-03-04 14:12:57 | 読書
 『華麗なる一族』
山崎豊子の小説は始めての経験
チョッと恥ずかしい。
テレビドラマで放映中なのは、ご存知ですね。
実はそれを見て、骨太な物語に引き込まれました。
もちろん、妻妾同居なんて女性には許せないことですけど
昭和30年代の社会の動きなど、興味深い内容です。
現代も金属の値段が上がり、盗難が相次いでいますけど
この時代も鉄などを拾って売っていたようですね。
なぜ??鉄が売れるのか・・・。
物語に出てくる『阪神特殊鋼』という会社は
鉄のスクラップから特殊な鋼を作っている。
その不安定な原料の調達から逃れるために高炉建設を計画する
ことになるのです。

とまだ、ココまでしか読んでません

人物紹介がわかったところです。
また、ご報告しますね。