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奈良女子大学附属中学校H.31入試を占う①

2018-11-14 14:48:15 | 研究
奈良女子大附中のH.31年入試を検証してみたいと思います。
ご存じの通り、奈良女子大附中は附属小学校と連携していますので、附属小学校からの連絡進学希望者の合格者数が確定してから、一般入試の合格者数が決まる形となります。ですから、連絡進学からの合格者が多くなると必然的に一般入試の合格者数は減少します。ここ数年の連絡進学の合格者数はどうなっているのでしょうか?直近の5年間の様子を確認してみましょう。

 H.26
 H.27
 H.28
 H.29
 H.30
男子(合格者/受験者)
19/31
18/28
15/26
13/26
11/22
女子(合格者/受験者)
 21/33
 23/32
 23/31
 24/30
 19/30
男子については、連絡進学を希望する生徒が年々減少しており、それに伴い合格者数も減少している様子が分かります。
女子は、男子に比べ連絡進学希望者数は一定しているのですが、合格者数がH.30年になって急に大きく減っていることが気になるのですが、これは附属小学校の児童数に起因していると思われます。
40人学級から35人学級への切り替わりの学年であったため、そもそもの児童数が減少しているためです。
ですから、H.30年の女子は、例年に比べ連絡進学を希望する人の割合が高かったため、受験者数は例年と変わらなかったが、元々の児童数が減少していたため合格枠が初めから狭められていたため、合格者が減少したと考えられます。
また、今年度の附属小学校の6年生も昨年度とほぼ同数ですので、H.31の連絡進学入試の合格者数も、男女合わせて30名前後となりそうです。
次に、一般入試の合格者数はどのようになっているのか確認したいと思います。

 H.26
 H.27
 H.28
 H.29
 H.30
男子(合格者/受験者)
59/220
68/217
62/226
61/210
70/213
女子(合格者/受験者)
58/371
64/344
52/291
50/295
52/312

受験者数は、ここ数年男女ともに緩やかに減少していたのですが、H.29からH.30にかけて下げ止まりといった感じがします。今年度の奈良県の小6生の児童数は、昨年に比べて微増していますのでこの傾向はH.31入試も続きそうな気配です。
注目したいのは、合格者数の変化です。
H.30入試の合格者数が男子を中心に大きく増えています。これは、奈良女としては数年ぶりに追加合格を出したためです。
その人数がなんと男子8名女子4名の合計12名。
確定となるまで結構な期間を要した印象がありました。この理由について学校側に質問したところ「南陽高校附属中学校の新規開校に伴い、合格者を読み切れなかった。」とのことでした。
ただ、この追加合格者数を除くとH.30入試の合格者数は
男子62名女子48名となり、
「男子は例年並み、女子はついに50名を切ったか」という印象です。附属小からの連絡進学者数が減少しているにもかかわらず一般入試の合格者数も減少していく・・・これは奈良女子大附中の学校方針なのかもしれません。
ちなみに入学者数は、直近3年間で
121名⇒121名⇒119名
となっており、願書の募集人員約120は維持できていますが、最後まで苦慮された感が拭えません。
これは私見ですが、
「この辺りを鑑みて、来春の合格者は連絡進学、一般入試ともにH.30入試より増えるのではないかと思います。」
次回のブログではこの辺りに踏み込んでいきたいと思います。

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