国立中学受験専門 ひのき塾

国立中学受験専門塾として、様々な情報を発信してまいります。

奈良教育大学附属中学校H.26入試を占う①

2013-10-26 23:15:26 | 研究
奈良教育大附属中学校は、併設高校がないため必然的に高校受験が入学後の目標となります。そのため、生徒の勉強への意識は高く、毎年優れた合格実績を生み出しています。ただ、生徒全体の平均レベルが高いため、内申点がとり難くなることを懸念される方も多いようですが、相対評価から絶対評価となったことで、かなり緩和されてるようです。

直近4年の受験者数の平均とH.25入試の受験者数を比較してみましょう。

男子  
4年平均…101.5人 H.25…99人  → -2.5人
女子  
4年平均…141人  H.25…150人  → +9人


根強い人気ぶりを表していますが、H.26入試では、変化が起きそうです。その理由は、青翔中学校の新設です。青翔中学校は、公立中高6年一貫校として、御所市に誕生します。定員は40名で、多くはないのですが、専願のみの募集で、2月1日入試2月4日発表となることから、2月6日入試である奈良教育大附中としては、青翔中学の影響を少なからず受けそうです。

 入試レベルを分析します。駸々堂テストにおける
合格者の70%が出そろう偏差値は、

男子 H.23  H.24  H.25
    48    49    53.5
女子 H.23  H.24  H.25
    49.5   51    52

男女とも明らかに難しくなっています。

 合格を勝ち取るためには、どのような勉強が効果的なのでしょう。
 
奈良教育大附中の入試科目は、

国語(20点、30分)算数(20点、30分)理科(20点、20分)
社会(20点、20分)作文(20点、40分)の合計100点満点


となっており、基本的な出題が多いのですが、時間が短いため、点を取るための作戦力やスピード、正確性が要求されます。また、作文は、書き方のルール等を把握しておくことが大切です。

 国立中学入試に対し、的を得た学習を行うのは当然ことですが、速読、作文教室、パズル道場などの学習を併せて行うことが効果的です。
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奈良女子大学附属中 連絡進学入試H.26を占う①

2013-10-25 08:20:37 | 研究
奈良女子大附属小学校は、1クラス40名の2クラス編成で、毎年80名の新入生を迎えるのですが、引越し等で数名減少するので6年生のころには、80名弱となっています。
このうち奈良女子大附属中学校への進学を希望する生徒は、年によって増減しますが、およそ60名ほどです。
進学希望者に対して行われる入試を「連絡進学入試」といい、
国語+算数+面接+内申点
で判定されます。合格者は、40名前後ですから3人に2人が合格できることになり、一般入試から比べると羨ましく感じられる方も少なくないかもしれませんが、連絡進学は連絡進学で厳しいものです。
 
 直近4年間の受験者数と合格者数を調べてみました。

男子 H.23  H.24   H.25
受験者 28名   32名    28名
合格者 18名   22名    20名

女子 H.23  H.24   H.25
受験者 31名   32名    27名
合格者 22名   19名    20名

もともと、女子の合格者の方が圧倒的に多かったのですが
(H.21は、男子14名女子26名の合格だった。)
男子の合格者は増加、女子の合格者は減少傾向にありH.25入試で初めて男子と女子の合格者が同数になりました。この段階で男女の合格者数を揃えておくと
一般入試の合格者数も男女同数にすることができます。

 では、連絡進学入試を勝ち取るには、どれくらいの成績が目安となるのでしょうか?

80人中40番目の生徒Aは、合格できるかを考えてみます。

 80人中難関私立を希望するなどの理由で成績上位者が5~8名ほど抜けます。また、公立中学への進学を希望する生徒が12~15名ほどいます。私立へ6名、公立へ14名と考えた場合、Aは、60人中34番目となり、この中から40人合格するとなると何とか合格圏内と言えます。ただこれは、年度によって変わってきますし、内申と面接も加わってきますので一概に言えることではないですが、まずは、平均をコンスタントに超えることが合格の目安になります。

 最後になりますが、最も大切なことは、連絡進学入試の対策をしっかり立てるということです。過去問の分析から表現力の向上及び面接の練習までを、専門塾でしっかり行っていく事が肝要です。
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京都教育大学附属桃山中学校H.26入試を占う①

2013-10-23 15:41:55 | 研究
京都教育大学附属桃山中学は、近鉄京都線丹波橋駅のすぐそばににあるので安心して通学できることもあり、H.25入試の競争率が男子3.9倍、女子4.5倍と非常に人気が高い学校です。他の国立中学校と比較して外部募集定員が少ないことが特徴で、これは、附属小学校からの内部進学希望者をそのまま受け入れるシステムのためです。ただ、高校進学の際に成績下位者は、附属高校に進学できなくなっており、完全な6年一貫校ではないのが特徴です。大阪教育大附属平野中学校もこの方式を採用しています。
さて、近年の入試状況ですが、直近4年の受験生の平均は、男子96名 女子127名で、H.25入試の受験生と比較すると
男子受験生101名(+5名)
女子受験生122名(‐5名)
で人気の衰えを感じることはなさそうです。入試レベルはどうでしょう?
駸々堂テストのデータを調べてみました。
合格者の70%が出そろう偏差値は、
男子→56(H.23)54(H.24)
58.5(H.25)
女子→55(H.23)60(H.24)
56 (H.25)

となっており年度によって大きく変動していることが特徴的です。これは、桃山中独特のもので他の国立中学とは異なるものです。
年度によって難しくなることが珍しくなくそれは、男女別々に起こる。といった感じでしょうか?
ここまでとっておけば大丈夫というラインは、男女とも62となります。では、合格するためには、どのようなことに注意しなければならないのでしょうか?

①基礎的な問題が多く天王寺ほど難しくはないので、子供たちは取り組みやすいと思います。ただ、問題量が多くテスト時間が短いため、得点をとるための作戦と問題を解くスピードや正確性が勝敗を分けます。普段の学習に加え、パズル道場や速読などでの学習が効果的です。

②副教科対策がポイントです。音楽の作曲、家庭科の制作、体育の実技などは、配点も少なくなく準備をしている生徒とそうでない生徒では、致命的な差がつきかねません。サンデートレーニングの副教科対策を受講頂くことが最も賢明な対策となります。
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大阪教育大学附属天王寺中学校H.26入試を占う①

2013-10-22 19:19:53 | 研究
卒業生が様々な分野で、自らの個性をいかんなく発揮し活躍されている姿を目の当たりにすると「やっぱり大教大天王寺ていい学校だね」と今更ながら感じさせてくれます。人気も衰え知らずという感じで、入試も年々厳しくなっているような感じさえ受けますが、ここは少し冷静になって分析してみようと思います。
 直近4年間の受験者数の平均を調べてみますと
男子…240名  女子…275名
これに対しH.25入試の受験者は、
男子…216名  女子…275名
となっており、男子 ー24名、女子±0 これは、児童数の微減かつ中学受験人気の下降傾向の中にあって善戦と言えるものです。
入試のレベルはどうなっているのでしょう?
 駸々堂テストのデータを調べてみました。合格者の70%が出そろう偏差値に注目すると
男子 H.23…60  H.24…61 
 H.25…61 横ばいです。
女子 H.23…61.5  H.24…60.5   H.25…63 難化です。

 また、このラインまでとっておけば大丈夫という偏差値は
男子65 女子66です。やはり他の国立と同じく女子に厳しいという現状は否めないようです。では、偏差60を下回るとあきらめないといけないのか…
 いえいえ、ここから粘らないと
天王寺を突破する一つ目のポイントは算数です。国立中学の算数は私立と異なるのはご存じだと思いますが、天王寺の算数は独特の個性があります。漫然と過去問をこなしているだけでは中々本質はつかめません。 
 二つ目は国語、特に語句、作文、論説文です。
 三つ目は、副教科の実技です。これは中々準備が難しいものですが何らかの対策を立てないと歯が立たなくなります。
 やはり、国立は国立専門の塾で対策を立てることが寛容です。
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奈良女子大学中等教育学校H.26入試を占う

2013-10-16 14:11:53 | 研究
早いものでもう今年も連絡進学入試まで3か月弱、一般入試まで3か月強というところです。
 この時期になると気になり始めるのは、H.26奈良女入試は、いったいどうなるのだろうということです。一般入試におけるここ3年の受験生の推移を調べてみました。
 
(H.23)865名、
(H.24)819名、
(H.25)781名


受験生が800名を切るのは、H.15以降初めてのことです。
奈良女は、易化傾向にあるのか?
児童数は、緩やかに減少しているので、この点については、もう少し考察しなければなりません。
もう一つのデータを調べてみました。駸々堂テストです。合格者の70%が出揃う偏差値を年度ごとに比較してみると
(H.23)男子57.5、女子60
(H.24)男子58、 女子58.5
(H.25)男子59、 女子59


 この数値から読み取れるのは、「男子は難化」、「女子は横ばい」その結果「男女差が拮抗してきた」ということです。
量(受験者)は、減少しているが質(偏差値)は高まってきている。
と言えるのかもしれません。
では、H.26入試は…
駸々堂テストの気になる数値をご紹介しましょう。
それは、奈良女を第一志望にしている生徒の人数です。第1回から第4回までの平均を昨年と今年で比較してみますと

(男子)51.8名→31名 
(女子)79.3名→73.8名

となっているのですが、受験者総数が前年比89%となっているのでこれを加味させると

(男子)46.1名→31名 
(女子)70.6名→73.8名


となり、この数値だけを見ると男子と女子は正反対の動きをしており今春までの動きとも正反対であるように見受けられます。H.26入試は、
男子は易しく、女子は難しくなるのか」
 10月の第5回の結果を見てみないと何ともいえないところがありますが、昨年までにはなかった動きですので、気になるデータです。次回、もう少し掘り下げてみようと思います。


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