国立中学受験専門 ひのき塾

国立中学受験専門塾として、様々な情報を発信してまいります。

神戸大学附属中等教育学校H.29入試を占う2

2016-04-27 22:36:27 | 研究
今回は、一般適性検査の領域別得点状況において分析してみたいと思います。

 神戸大附属中の入試科目と配点は以下のようになっています。

言語表現(100点満点)
数理探究(100点満点)
    +
自然環境(100点満点)と市民社会(100点満点)のどちらかを選択
    +
調査書(30点満点)
面接 (30点満点)→H.29入試より 
作文 (30点満点)に変更 

合計360点満点の入検となります。

過去2年の入試結果をもとにいくつか注目してみたいと思います。

①入試問題は難しい?
 全受験者の平均得点率が58.4%、合格者のみでは75.6%となっています。ハイスコアでの勝負になってることから「基礎的な問題が多い」と言えます。ただ、式や説明を多くの問題で要求されるので「なぜそうなるのかを説明する力→表現力」が鍵を握ります。
ハイスコア勝負に勝つ鉄則は「ミスをしない」という事です。短時間で情報を整理する力や文章読解力は必須です。

②自然環境と市民社会はどちらを選択すべき?
 選択制にすると受験生の負担は減らされるので良いことなのですが、公平性の問題が付きまといます。学校側は常に難易度に差が起こらないように神経を使わないといけないため「担当者は大変だなー」と要らぬ心配をしてしまいます。
H.28入試において、受験者平均は共に59.5点。見事に一致しています。
男女別の選択者数に注目してみます。

     自然環境      市民社会
男子 315名(61名合格)  48名(4名合格)    
女子 335名(61名合格) 181名(35名合格)

これを合格率に直してみると

     自然環境      市民社会
男子    19.4%       8.3%
女子    18.2%       19.3%

 男子の市民社会の合格率が極端に低いことが見受けられますが、これは、兵庫県の男子の中学受験と言えば、「国算理」という土地柄からの影響が大きいと思えます。ただ、男子の市民社会の合格者平均は、自然環境より約4点高く、標準偏差も4.5と低いことから市民社会を選択し合格している子は、社会でしっかり点を稼いでいるといえます。

[国立中学受験専門]の「ひのき塾」では、

7月18日に

「神戸大附属中学そっくり模試」

を行います。

テスト内容や時間、会場などを試験日当日にできるだけ近づけた他に類を見ない模試となっております。また、テスト問題の解説も当日に行います。
「大教大附属天王寺中学校」の合格者数と合格率において共に「奈良県№1」である「ひのき塾」が満を持して行う「神戸大附中そっくり模試」を是非一度ご検討ください。(詳細は今後HP上で公開させて頂きます。)

 [申込受付は、5月15日 から行います。]

*定員に達し次第締め切らせて頂きますので予めご了承ください

神戸大学附属中等教育学校H.29入試を占う1

2016-04-27 00:10:17 | 研究
神戸大学附属中等教育学校となって2度の入学適性検査を終え、ようやく概要がはっきりしてきたように思えます。少し分析したいと思います。

まず受験者数です。

 一定の通学制限を設けながら、1000名を超える志願者を1度の入検で集めるといった学校は、全国的に見ても稀で、この少子化の中で「凄い」の一言です。
 これは神戸大附属というネームバリューだけで為し得たものではなく、勝山副校長先生の手腕によるところも大きいと思えます。  勝山先生と言えば、奈良女子大附属中学を中等教育学校化され「超人気校」に押し上げられた先生です。
 神戸大附属の入試問題に、奈良女子大附中の少し昔の入試問題の匂いがするのは私だけでしょうか。

一般適性検査の実施状況に注目してみましょう。
     
      受験者   合格者    競争率
H.27   700    138     5.01
H.28   879    161     5.46

 H.28入試は、H.27入試に比べ附属小学校(連絡進学)からの合格者が74名→40名になったため、一般入試の合格者数を
前年比+23名とできたのですが、受験者数も増加したため競争率は前年を上回る形となりました。
H.28入検を男女別にみると
 
      受験者   合格者   競争率
男子     363     65     5.58
女子     516     96     5.38

女子の方が男子に比べて多くなるのは国立中学においては珍しい事ではありません。
 ただ入学者の男女の人数を同数にしようとすると合格者の数を揃える必要があり、そうなると男女の難易度に差が生じてきます。
 神戸大のように、受験者数に応じて合格者数を決める手法は最近の国立中学では多く用いられているように思います。
ただ、神戸大附中のH.28の実際の入学者数は、男女がほぼ同数(男子39名、女子40名)となっており、これは偶然か否か質問してみたいところです。

次回のブログでは、適性検査の得点状況について分析したいと思います。

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