国立中学受験専門 ひのき塾

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大教大附属池田中学校H.31入試を占う②

2018-10-31 15:58:28 | 研究
直近4年間の競争倍率と駸々堂テストの合格者平均偏差値の推移を確認してみます。
男子

  H.27
  H.28
  H.29
  H.30
 競争倍率
  4.77 
  4.00
  3.58  
  4.93
合格者平均偏差値
  60   
  60
  63
  59
女子

  H.27
  H.28
  H.29
  H.30
 競争倍率
  3.37
  3.95
  5.50
  7.27
合格者平均偏差値
  62    
  62
  66
  63
競争率が上がれば平均偏差値もある程度連動して動くものなのですが、一般入試の合格者数が少ないため、その時々の受験者の学力層が前に出ているように感じます。過去6年間の競争率の平均をみると、
男子・・・4.26     女子・・・5.15
となっており、男子は、平均±0.5の範囲にほぼ収まっているのですが、女子は、その年により大きく変動しています。
ただ、H.27入試の女子の倍率が極端に低いのは、神戸大附属開校の影響が大きかったと考えられますし、H.30入試の倍率が極端に高いのは、前回のブログでも触れましたが、募集人員の減少がそのまま現れています。
注目すべき点は、H.30入試の合格者平均偏差値です。
募集定員の減少による競争率の激化は、難易度の上昇を生むのが普通なのですが、男子は、直近4年間で最も低く、女子は、例年並みという数値になっています。これは、前年のH.29入試が男女とも、近年で極端に難しいものとなっており、その「より戻し」があったのかもしれません。
ただ、はっきりしていることは、「池附中の入試はここ数年あまり安定していない」と言うことです。
この点を踏まえて、H.31入試はどのような様相を示してくるのでしょうか。
外部募集定員も一昨年までとは行かないですが、昨年よりは回復してくるようです。次回は、この辺りに踏み込みたいと思います。


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大阪教育大学附属池田中学校H.31入試を占う①

2018-10-31 15:54:56 | 研究
大教大附属池田中学校のH.31年入試がどのようなものになるか検証して行きたいと思います。
大教大附属池田中学校の入試は、附属天王寺中学校と比較すると、ある意味対照的な側面を持っています。
附属天王寺中の場合、1次(国・算)2次(理・社+音・体・図・家)というように全教科のテストが行われ、最終的に全教科の合計点で合否が判断されます。
これに対し、附属池田中は、1次(国・算)2次(理or社の選択+音・体・図・家の中から1教科選択)となっており、試験科目を選択できるようになっています。また、1次で合格した後、その点数を附天中のように2次に持ち越すことはせず、いったんリセットした上で2次試験を受けます。最終的な合否は2次試験のみの点数で決まるようになっています。
この辺り兵庫県勢への配慮がうかがえるようで、同じ大教大附属でも個性が感じられる気がします。
直近4年間の受験者数を確認したいと思います。

   H.27
   H.28
   H.29
   H.30
男子受験者数
   205名 
   196名
   190名
   197名 
合格者数    
   43名
   49名
   53名 
   40名
H.28入試ではじめて200名を割り込み3年連続で200名未満となっていますが、H.30入試では少し盛り返しています。
合格者数が一定しないのは、内部連絡進学の入試結果に左右されているためですが、H.30入試の合格者は少なすぎます。
これは、附属池田中の募集定員の減少がそのまま一般入試に反映されたためなのですが、H.31入試では、連絡進学の合格者数との調整が行われ、もう少し回復してくれることを願うばかりです。

   H.27
   H.28
   H.29
   H.30
女子受験者数
   145名
   166名
   198名 
   189名
合格者数
   43名
   42名
   36名
   26名
H.27入試で極端に受験者が減少しているのは、この年から、神戸大附属中学校の募集が始まったためで、兵庫県勢の減少が大きかったからと考えられます。
ここ2年は、盛り返してきており、男子と遜色ない人数までもどって来ているのですが、合格者数の極端な減少が気になります。
連絡進学を希望する附属小学校の生徒は、男子に比べ女子の方が多いため、どうしても外部合格者数は、女子の方が少なくなります。これはどの国立中学校にも当てはまることで、ある意味仕方がないことなのですが、
H.30入試の26名は・・・・少なすぎます。
H.31入試では改善されると思いますが、どの程度まで戻るか注目したいと思います。

次回のブログでは、H.31入試がどのようになるか検証してみたいと思います。

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大教大附属天王寺中学校H.31入試を占う③

2018-10-24 15:37:57 | 研究
附属天王寺中学校H.31の女子入試を検証してみたいと思います。
来春の国立入試は、水都国際中学校が台風の目になってきそうな勢いで動いているので、附天中を第一志望にしている生徒は、昨年に比べ減少傾向にあるようです。
ただ、実際に受験校を具体的に決め始めるようになってくると、水都国際の受験日は、附天中の合格発表の翌日となっており、附天中と水都国際中は、どちらも完全専願制ではないので、併願受験が可能となります。
今まで、附属天王寺中⇒附属平野中の受験パターンに加え、附属天王寺中⇒水都国際中という方法も選択可能となったことは、受験生にとっては喜ばしいことです。ただ、水都国際中と受験日が重なる附属平野中は、その影響を受け、受験者の減少となるのは明白です。
ただ、ご注意頂きたいことは、附天中を合格すると翌日の土曜日に合格者集会がありますので、水都中や附属平野中の受験はできなくなりますので、両方押さえて、あとからじっくり選択は不可能となります。
現在、駸々堂テストが第5回まで終了しており、附属天王寺中を第一志望にしている女子の人数を確認したいと思います。

第2回
第3回
第4回
第5回
2017年
83名
77名
93名
67名
2018年
68名
71名
83名
57名
増減
-15名
-6名
-10名
-10名
やはり前述したとおり減少している様子が分かります。ただ、繰り返しになりますが、これが水都中の影響が大きく反映しているのだと仮定したら、附天中と水都中は併願受験が可能なので、水都中を強く希望している生徒以外は、附天中を受験することになるので、減少幅は縮小しそうです。
ただ、私が注目しているのは、附属天王寺中を第一志望にしている生徒の学力層です。上記生徒の平均偏差値をご注目下さい。

  第2回 
   第3回
   第4回
   第5回
   2017年
   52  
   53
   55
   55
   2018年
   57
   57
   57
   57
   増減
   +5
   +4
   +2
   +2
人数が減っても平均偏差値は上がっているのです。これは、減少した生徒の学力層が低めであることを表しており、上位層は動いてないといえます。「量が減って質が高まる」傾向がはっきりしているのです。


大教大天王寺中学校 そっくり模試 

12月2日(日) 挑戦者募集!

これほど合格に直結するもしが他にあるだろうか

大教大附属天王寺中学 H.31入試を占う②

2018-10-17 16:31:15 | 日記
大教大附属天王寺中学校のH.31入試はどのようなものになるか検証してみたいと思います。
前回のブログでも申し上げたとおり、募集定員の減少は、附属小生の内部進学生の募集定員減少がそのまま反映されたものになっており、外部一般生の募集定員に減少はありません。
ここで駸々堂テストの結果に目を向けてみたいと思います。
現在、今年度の駸々堂テストは、第5回まで終わっており今年度の受験生の動向がある程度つかめてきました。
まず男子からです。第2回から第5回までの駸々堂テストで、附天中を第一志望にしている生徒の人数を、昨年と比較してみました。

第2回
第3回
第4回
第5回
2017年
66名 
69名
68名
42名
2018年
51名
50名
63名
39名

回が進むにつれ人数が減少するのは、第一志望が具体化してきたためで毎年の事です。また、昨年に比べて人数が減少しているのですが、その減少幅は回を進むにつれ狭まっており、駸々堂の受験生全体が昨年度より4%ほど減っていることを鑑みれば、第5回で昨年並みにようやく追いついたかなというのが率直な印象です。
ただハッキリしていることは、H.31入試の男子受験生は、
昨年より増えることはない
と言うことです。
次に、第2回から第5回までの駸々堂テストで、附天中を第一志望にしている男子の平均偏差値を、昨年と比較してみます。

第2回
第3回
第4回
第5回
2017年
56
56
57
59
2018 年
56
55
55
55
昨年度は、人数の減少にともない平均偏差値が上昇しています。これは、成績下位層が第一志望を変更したことを表しており、上位層は動いていないといえます。
ただ、今年度は、人数が減少しても平均偏差値が動かないのです。
これは、学力層に関係なく人数が減少していることを表しており、上位層も減っていると言うことになります。
これは何を意味しているのでしょうか?昨年との大きな違いといえば、
水都国際中学の新規開校です。
バカロレア校の注目度がどの程度のものなのか今後検証していく必要がありますが、現段階において、
H.31附天中男子入試は、受験生の減少に伴い難易度も下降しそうです。
チャンス到来といえそうです。

ひのき塾6年生男子諸君。
ガンガン行こうぜ!
次回のブログでは、女子について検証してみたいと思います。

大教大附属天王寺中学そっくり模試
12月2日に行います。塾外生も受験可能です。

大教大附属天王寺中学校H.31入試を占う1

2018-10-13 16:51:26 | 研究
大教大附属天王寺中学校のH.31入試がどのようになるか考察してみたいと思います。
まず始めにH.30入試までの様子を振り返ってみましょう。
H.30年入試から、募集人数が144名に減少されました。これは、内部進学者の募集人数の減少のために起こったことで外部募集人数に影響するものではなかったのですが、今年の附天は「難しくなるのでは」という不安を持たれる方が、通学圏が緩和された京都教育大附属桃山中に、直前なってシフトされるということが起こりました。もちろんこれだけが理由ではないと思いますが、結果的に男子を中心に志願者数の減少に繋がりました。
直近4年の受験者数、1次合格者数、2次合格者数の変化をご確認下さい。

H.27
H.28
H.29
H.30

男子
女子
男子
女子
男子
女子
男子
女子
受験者数
220
217
203
221
197
220
165
196
1次合格者
126
96
124
99
118
96
112
103
2次合格者
64
48
64
49
62
45
62
47

最終的な2次合格者数は、ずっと安定しており、募集人数の減少に伴い一般入試の合格者が減るということは、前述した通りありませんでした。ただ、数字を見ていると気になるのは、やはり受験者数の減少です。
H.29入試で初めて男子が200名を下回り、H.30入試では、初めて女子が200名を切ることとなりました。また、男子に至っては、受験者の約68%が1次試験に合格するという数年前には考えられなかった事になりました。
ただ、ここで大切なことは、これがこの年だけの特異な現象なのか、あるいはH.31入試もこの延長線上にあるのかと言うことです。
H.31入試から水都国際中学が募集を開始します。説明会の参加者は、なんと1600名とのこと。ある程度の影響は受けそうです。
次回のブログでは、この辺りに踏み込みたいと思います。


12月 直前4大そっくり模試 申し込み受け付け開始!

大教大附属天王寺中学そっくり模試は、
12月2日(日)です。
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