織戸優さんの「ジャズ名盤３０」からチャーリー・パーカー

今日のジャズは、織戸優さんの「ジャズ名盤３０」から最初に紹介されているチャーリー・パーカー「ジャズアットマッセイホール」を聴いている。
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今日から、この本の順番に織戸さんの勧めるジャズの名盤を聴いてみようと思う。
昔のジャズ名演奏家のベスト盤がたくさん発売さているけれど、やっぱりライブ盤がいい。それはジャズの醍醐味はやっぱりアドリブがいっぱいの即興演奏にあるからだ。もちろんスタジオ録音もいい。メリットはその曲のオリジナルを聴けることだ。ライブ盤は複数の種類が発売されている。ライブではオリジナルのメンバー以外で共演することもある。ドラムスが代わったり、ベースが代わったりと、有名な演奏家や自分の好きな演奏家同士の競演もライブ盤の醍醐味である。ちなみにこのライブアルバムの演奏者は、アルトサックスがチャーリー・パーカー、トランペットがディジー・ガレスピー、ピアノはバド・パウエル、ベースがチャールス・ミンガスで、ドラムスはマックス・ローチと、そうそうたるジャズの名演奏家たちである。彼らがその日のインスピレーションで即興演奏するのは、実に聴き応えがある。時に演奏者のイエイとか、アドリブを弾いた後に思わずこぼれる満足感いっぱいの掛け声も聞ける。こういった数々のライブ盤とスタジオ録音盤を聴き比べてみるのも面白い。
それとライブ盤の良いところは、お客さんの拍手や声援、時には話し声も録音されていて、まるでジャズクラブでバーボンウイスキーを飲んで、膝でリズムを刻んでいる自分を想像できることである。明るい照明に照らされた店のドアを開けて地下室への階段を下りていく、ライブ会場へのドアを開けると、いきなりジャズのリズムが響いていて煙草の煙がいっぱいの店内（最近はもちろん禁煙）。その先にあるスポットライトがあたるステージにはお目当てのジャズミュージシャンがピアノを弾いている。前の方のテーブルに座ると、相席となった常連さんたちがいつものように笑顔でスイングしている。ボーイが注文を取りに来る。「いつものやつ」を頼み、いつもの席でいつもの素晴らしいジャズにスイングする。