私はグローバル外資系企業でITを担当してきた。世界各国に標準的なITを導入し、運営していくことはとても難しい。まずは言葉を統一することから始め、開発、導入、運用プロセスを標準化していく。どのグローバル企業でも、そこはとても一社で出来ることではなく、業者側とユーザ側の多くの企業が協力して世界的にITILというITの運用プロセスを標準化した。経産省のホームページをITILで検索すると「令和3年度経済産業省基盤情報システム運用 管理業務要件定義書(案)」の中に「請負者はITILに基づき、運用業務を実施すること」という記述がある。その他、多くの文書の中でITILという言葉が検索できる。例えば、「運用・保守担当者は、ITILファンデーション認定資格者が望ましい」など。既に日本を始め世界中の多くの企業は、ITILを導入している。なぜ厚生労働省は、世界標準の経産省のガイドラインを無視してCOCOAの開発、運用を始めたのだろうか。大きな問題となった新しいOSのバージョンへの対応も、ITILの変更管理プロセスの中で定義されている。
新しく出来るデジタル庁では、ITILだけではなく、システムが計画通りに機能しているか監査するシステム監査の導入や、ITガバナンスの標準化をまとめたCOBITなど、既に経産省がまとめたITの様々な世界標準のガイドラインを、全省庁で活かせるような仕組みを作って欲しいと思う。
新しく出来るデジタル庁では、ITILだけではなく、システムが計画通りに機能しているか監査するシステム監査の導入や、ITガバナンスの標準化をまとめたCOBITなど、既に経産省がまとめたITの様々な世界標準のガイドラインを、全省庁で活かせるような仕組みを作って欲しいと思う。
こう言ったことも枝野ビジョンには必須。