元外資系企業ITマネージャーの徒然なるままに

日々の所感を日記のつもりで記録

六本木のビルボード・ライブでマンハッタン・ジャズ・オーケストラの演奏を見た時、デヴィッド・マシューズは、病気でほとんど左手が麻痺しているのに素晴らしい演奏をする。ほぼ右手で演奏していた。

2021-02-17 07:30:07 | ジャズ
今日のジャズはスイング系ジャズのマンハッタン・ジャズ・オーケストラ。
六本木のビルボード・ライブでマンハッタン・ジャズ・オーケストラを見た時、この楽団を率いるジャズピアニストのデヴィッド・マシューズは、病気でほとんど左手が麻痺しているのに素晴らしい演奏をする。ほぼ右手で演奏していた。
http://www.billboard-live.com/pg/shop/show/index.php?mode=detail1&event=11013&shop=1
彼の演奏を見て、ビル・クロウ著「さよならバードランド」(村上春樹訳)を読んだ時のアートテイタムを思い出した。



ジャズクラブ「バードランド」では、「当時人気の高かったジャズピアニスト「バード」のカルテットを聴きに来たアートが、バードの演奏後客に促されステージに上がった。ただ左手はずっとお尻の下にたくし込んだまま演奏した。それはアートテイタムは片手しか使わなくても、まだ大抵のジャズピアニストが両手で演奏するよりも素晴らしい演奏が出来ることを客に示したのではないか。」
アートテイタムも障碍者でありながら様々なテクニックを駆使して素晴らしい演奏をしたそうだ。(ただし片手で演奏することはほとんどなかったようだが)
今ではアートテイタムのプレイはYoutubeなどでしか見ることは出来ない。だから同時代のジャズミュージシャンをたくさん生で聴きたい。出来るだけライブに行きたいと思うのは、せっかく同時代に生きながら生演奏を見逃してしまったら、一生後悔する。同じく落語でも、生きているうちに名人芸を見ておきたい。柳家小三治師匠とか、柳家権太楼師匠とか。歌丸師匠とか先代の圓歌師匠を見ておいいて良かった。


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