常住の世の昏みけり雹が降る 草田男※
昨日、夕方、雷とともに雹が降ってきた。
まさに草田男の句の如し。
雹なぞ関西人の私は見た記憶がなく、あったかもしれないが思い出せな
い。別にアルツハイマーではないと思っているが・・・。
さて、雹は夏の季語。そんなこたぁ昔読んだ歳時記で知っていたものの、
ほんまなんや、と感心しきり。
北関東、南東北のものなんでしょう、主に。
畏れ多くも、無謀にも冒頭の句に並べて、駄作をここに掲示する。
疑いし目の錯覚か雹の降る くまねこ
ウーン、無謀だ。
※ 中村草田男 虚子門人。
教科書にもたくさん載っている。
ちなみに拙者の中学の教科書には、この句が掲載されていた。
萬緑の中や吾子の歯生え初むる
万緑を夏の季語として決定づけた名句であろう。
中国福建省厦門(アモイ)生まれの彼らしい、漢詩から引いてきた
もの、と私は思っている。
なお、どうやら引用元は王安石の詩の中の「万緑叢中紅一点」なので、
有名な「紅一点」も実はここから(ではないかなぁ・・・)。
生物の活動が最も活発になる夏、その夏の勢いを赤ん坊の生命力の中に
感じ取った、のであろう、と思う、のだが・・・。
しかしそれよりも有名なのは、名セリフ「○○は遠くなりにけり」の
基となったこちらであろう。
降る雪や明治は遠くなりにけり
降り積もる雪に、積もり積もった時間の経過を重ね合わせて感慨にふける、
という場面を想像するのだが、いかがであろう。
これを大学(東大文)在学中に詠んだそうで、スゴイもんだと感心
するしかない。
昨日、夕方、雷とともに雹が降ってきた。
まさに草田男の句の如し。
雹なぞ関西人の私は見た記憶がなく、あったかもしれないが思い出せな
い。別にアルツハイマーではないと思っているが・・・。
さて、雹は夏の季語。そんなこたぁ昔読んだ歳時記で知っていたものの、
ほんまなんや、と感心しきり。
北関東、南東北のものなんでしょう、主に。
畏れ多くも、無謀にも冒頭の句に並べて、駄作をここに掲示する。
疑いし目の錯覚か雹の降る くまねこ
ウーン、無謀だ。
※ 中村草田男 虚子門人。
教科書にもたくさん載っている。
ちなみに拙者の中学の教科書には、この句が掲載されていた。
萬緑の中や吾子の歯生え初むる
万緑を夏の季語として決定づけた名句であろう。
中国福建省厦門(アモイ)生まれの彼らしい、漢詩から引いてきた
もの、と私は思っている。
なお、どうやら引用元は王安石の詩の中の「万緑叢中紅一点」なので、
有名な「紅一点」も実はここから(ではないかなぁ・・・)。
生物の活動が最も活発になる夏、その夏の勢いを赤ん坊の生命力の中に
感じ取った、のであろう、と思う、のだが・・・。
しかしそれよりも有名なのは、名セリフ「○○は遠くなりにけり」の
基となったこちらであろう。
降る雪や明治は遠くなりにけり
降り積もる雪に、積もり積もった時間の経過を重ね合わせて感慨にふける、
という場面を想像するのだが、いかがであろう。
これを大学(東大文)在学中に詠んだそうで、スゴイもんだと感心
するしかない。