「全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本」
なかなかユニークな発想の賞だと思います、
権威を振りかざした「賞」がある中、この賞は
“ 売り場からベストセラーを作る”がコンセプト!
書店で働く書店員だけの投票で決定するものですから、より読者の
ニーズを掴んだチョイスがされています、
2013年の大賞は
「海賊とよばれた男」 百田尚樹
先月文庫本が出たので購入、 上下巻でかなり読み応え有り、
一代で異端の石油会社を作りあげた男の物語
作品の中では名称を変えていますが、実在の会社の創業からの実録を
丹念に描いています、
モデルは「出光興産 ・ 出光佐三」
日本の石油産業の創世記から現在までの歴史が分かります、
オヤジが車に乗り始めたのは昭和40年代の初め、
直接的にガソリンの恩恵を受けたのです
文中で初めて
知ったのですが、当時は外資のメジャーと民族系の会社との
壮烈な綱引きがあったことが
国岡商店(国岡鐡造・文中の主人公) = 出光興産(出光佐三)が
外資や時の官僚達との戦いが描かれているのですが
よくぞ、ここまで一貫して国や従業員を思い、突き進んだな~
と、感銘を受けました。
ワイフの叔父がちょうど1970年代にある石油企業に属し中近東で
活躍していたことがありより興味深く読み進めました、
* NHK『プロジェクトX〜挑戦者たち〜』でも取り上げられました。
巻末に 解説として 堺屋太一 が寄稿しているのですが
堺屋太一は通商産業省バリバリのキャリヤ官僚出身者、
文中では主人公が、ことごとく政府や当時の官僚達の抵抗を受けたのですが
役人側の倫理観や行動を言い訳しているのが
面白かった、そう言う人物の感想・解説文を巻末に載せる
度量の大きさに拍手です♪
これからも「本屋大賞」を注目していきましょう~。
ルーシー お薦めです
是非見てください
気になっていました、観に行きます♪
書いて下さったように父やその仲間のことも思い、色々考えました。やや大げさにいえは、彼らは半分命がけで、自分のため、そして日本のためにオイルと格闘していました。実際海洋油田で大やけどを負った人もいました。
その後、某役所の天下り会社になって、漫然と契約切れを迎えたときには、父達の苦労のあまりの帰結に怒りを覚ええました。が、それももう昔のことです。
叔父さんから
当時のお話を直接お聞きしたかったです・・・