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2024 12/2の拝観報告4 最終(南座 當る巳歳吉例顔見世興行 夜の部)
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写真は、まねきの上がる正面玄関。
例年のようにこの掲載は時宜を逸しないように、先に掲載します。
12/2の16:00~、顔見世興行 夜の部に参りました。
今回も1等席、7列14番目。
個人的にはこの辺りの席が1番見やすくて好きです。
16:00~元禄忠臣蔵 仙石屋敷。
討ち入りが終わって本懐を遂げた後のお話。
討ち入りは禁止されているので犯罪行為。
なので幕府の役人仙石伯耆守(中村梅玉)に神妙に報告に行く場面です。
犯罪行為と言っても当時は赤穂浪士に非常に好意的。
伯耆守も非常に丁重に扱います。
そして尋問です。
討ち入りの様子から、なぜそんなことしたのかを問いただします。
それに主に答えるのが、大石内蔵助こと我らが(笑)片岡仁左衛門さんです。
途中で堀部安兵衛(市川中車)や大石主税(中村鷹之資)も話題に上がり話します。
そして最後は4組に分けられて、各藩にお預かりになる場面。
内蔵助と主税は別々になりますが、主税は最後に父に会って伝えることがあると言います。
しかし堀部安兵衛らは未練がましいと怒りますが、実は「覚悟は決まっているから安心して欲しい」と伝えるのです。
仁左衛門さん、安定のカッコよさ。
しかし場面がずっと語りで、画的に動きがない演目なんですよね。
南座でこの時期だけに公演が多い、仮名手本忠臣蔵 七段目 祇園一力茶屋の方がいいですね~~
17:10に終わり。
次は17:35から色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)。
通称かさね。
怪談です。
恋路の果てに心中を約束した与右衛門(中村萬太郎)と腰元かさね(中村萬壽)ですが、与右衛門はそんな気などなく逃げます。
それを追いかけてきたかさね。
揉めているうちに川から鎌の刺さった髑髏が流れ着きます。
実はそれ、与右衛門が殺めたかさねの父。
与右衛門はかさねの母とも密通していたクズ野郎でした。
その髑髏の鎌を引き抜くと、かさねの顔も崩れます。
怨念のなせる業なのでしょう。
それを見た与右衛門はその鎌でかさねを殺すクズクズ野郎です。
そしてその場から逃げようとしますが、妖怪となったかさねの手まねきで引き戻される・・・というお話。
本来、与右衛門は片岡愛之助さんでしたが、稽古中のケガで休演。
急遽萬太郎が務めることとなり、親子共演となりました。
偉大なお父さんとの急な共演、緊張されたでしょうか。
でもよかったですよ。
それと萬壽さんの踊りはしなやかできれいですね。
18:25に終わり。
2幕目なので食事タイム。
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写真は、菱岩 花折 5,761円。
顔見世興行では菱岩と決めています。
1年に必ずここで戴きます。
今回は高島屋で受け取ったので(最初の幕間に取りに行くのがメンドウだったので)花折でした(高島屋では花折のみの取り扱いのため)。
やっぱりちょっと多いですねw
来年は月折に戻して、入場前に菱岩まで取りに行くか。
この後おやつも戴きますが、掲載の画的にこの後に(笑)。
18:55から曽我綉俠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ)
通称、御所五郎蔵。
御所五郎蔵(中村隼人)は浅間家家臣でしたが、腰元皐月(中村壱太郎)との密通を星影土右衛門(坂東巳之助)に暴かれ追放に。
五郎蔵は侠客に、皐月は傾城となり関係は続いています。
そこにしつこい土右衛門がやってきてケンカになりかけますが、そこは甲屋女房お松(片岡孝太郎)が止めに入って事なきを得ます。
そして後日、旧主のために金策に苦労していた五郎蔵を助けるべく、金を出してくれる土右衛門になびくふりをして五郎蔵をフリます。
状況を分かっていない五郎蔵は激怒し、飛び出していきます。
ウイニングランをしたい土右衛門ですが、とても付き合う気分じゃない皐月は拒否し、それを察した主君お気に入りの傾城逢州(上村吉太朗)が代役を買って出ます。
そして次のお店に移動中に、激高した五郎蔵が皐月と間違えて逢州を切り殺し、エライこっちゃ~~~で、終わり。
巳之助さん、久しぶりに拝見しましたが、貫禄が増しましたね。
隼人さんはもうあちこちお忙しいですね。
孝太郎、年々芸風が亡き叔父の秀太郎さんに似てきているような。
貫禄のある女性を演じるのハマりますよね。
20:15に終了。
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写真は、グラマシーニューヨーク シャインマスカットのタルト 848円。
ここは15分の休憩で、本来は食事と一緒に戴いた、シャインマスカットのタルト。
コッテリとしたチーズケーキの上にシャインマスカット、下にブルーベリーソース。
非常にいいバランスでしたw
最後は20:30から越後獅子(えちごじし)。
舞踊の演目で、角兵衛獅子は中村鴈治郎さん、中村萬太郎さんと中村 鷹之資さん。
鴈治郎さんは仙石屋敷で吉田忠左衛門でも出演されています。
20:50に終演。
昔は顔見世興行は長いなと思っていましたが、今はドップリはまっているので
アッと言う間。
逆に7月歌舞伎の方が食い足りないぐらいですw
今回も楽しかったです。
そして次回は、2月ですね!
コメント ( 1 ) | Trackback ( )
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歌舞伎は見た事がないのですが、堀部安兵衛はイメージピッタリの的役でなないでしょうか。
早く「カマキリ先生」も復活して欲しいです。