日本共産党 前箕面市会議員 名手ひろきのブログ

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前箕面市会議員の名手ひろき(宏樹)のブログです。

箕面市が学校給食の調理業務の民間委託化を今年2校さらに拡大

2011年06月01日 22時14分00秒 | 市議会
6月1日(水)
箕面市が学校給食の調理業務の民間委託化を今年2校さらに拡大 
市議会文教常任委員会で名手宏樹が反対

 
 箕面市は学校給食調理業務の民間委託化を進め(下蘭参照)、当初予算では1校(中小学校)で増やす方針を示していましたが、6月議会に出された補正予算では、さらに1校(萱野東小学校)で拡大し、いずれも9月から実施する予定です。これが実施されると委託でない残る直営の調理業務は、箕面小・北小・西南小・東小の4校となります。

箕面市での学校給食の状況 
 市内12小学校ととどろみの森学園・彩都の丘学園(小・中一貫校)で完全給食を実施しています。調理は各小学校で行う単独校調理場方式です。(とどろみの森学園は北小学校で、彩都の丘学園は豊川北小学校で調理し配送しています。)
 平成14年度に南小学校・豊川北小学校で調理業務の民間委託を開始し、現在は萱野小学校・豊川南小学校・西小学校・萱野北小学校の6校で民間委託しています。給食の献立は市内統一献立で、毎日どこの学校でも同じメニューです。食材も市内統一で購入しています。

 財政削減の観点からのみ進められる、半数以上の小学校での調理業務の民間委託化 
 箕面市「アウトソーシング計画」では、「半分の小学校で委託化をすすめる」としていましたが、その後の、「集中改革プラン」や「緊急プラン・ゼロ試案」でさらなる調理業務委託をすすめてきたものです。
 アウトソーシング計画時は、小学校数の半分をめどに(組合との覚書)などという方針がありました。災害時の避難市民への炊き出し体制の必要性や民間委託が多数になると民間同士が結託し、力関係が変化し、給食の中味にまで口を出し、給食の中身が落ちる、委託料の増大など問題がおこる可能性など指摘されてきたからです。それを、「調理業務を公が担う必要」を一切語られず、委託料などが安いからと財政的な理由から半分の小学校数をこえての委託化をすすめるというものです。
 今回の、補正予算での質問で市が明らかにしたものは、調理員の退職者不補充(新規採用しない)を今後も続け、すべての小学校の調理業務の民間委託を進める方針だということを明らかにしました。

 厚生労働省次長も「労働法制上の偽装請負」を認めている
 そのうえで、行政の役割は献立作りや調理業務のチエックということでした。しかし、国会で厚生労働省次長は、「学校側から調理への具体的な指示があり、それに基づく打ち合わせが行われ、調理員がその指示通りに調理を行っている場合は問題がある」と労働法制上の偽装請負を認めています。(2010年衆議院文部科学委員会、宮本議員の埼玉県鳩ケ谷市の学校給食民間委託を追及し質問)

 一方、08年に改正された「学校給食法」は、地場産の食材の活用、栄養教諭の中核としての役割、校長のリーダーシップ、計画の作成、進行管理の必要性など「食に関する指導の手引」を示しています。

 行革推進法で進められてきた民間委託 
 学校給食調理業務民間委託で給食調理員の削減の推進は、国の「行革推進法」を背景に進められてきたものです。箕面市でも、相次ぐ行革プランで進められてきました。しかし、「行革推進法」の職員削減期日は2010年4月1日で終わりました。私は、箕面市は、すべての学校でのさらなる調理員の削減と、調理業務の民間委託化を進めようとしていることを厳しく批判しました。

 民間委託では、発注者が調理員に指示すればするほど違法状態に近づく 
 おいしくて、安心、安全な給食を提供しようと具体のことを発注者から現場で指示をすればするほど調理業務の民間委託では、「偽装請負」という違法状態に近づいてゆくという制度に矛盾をもったものです。
 
 学校給食法に基づく給食の充実は直営でこそ 
 私は、今回、箕面市が学校給食調理業務の民間委託化を全校へとひろげるとし、今年2校、拡大する予算をつけたことに反対し、改正された学校給食法に基づく、教育の一環としての学校給食の充実を直営ですすめることを求めました。



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