韓国の歴史の話をするのに、日本統治時代のことは避けて通れない。
日韓併合という政策をとり、韓国を支配下においた歴史の爪痕が今も残っているのは確かだ。
「韓流ブーム」から始まった民間レベルの日本と韓国の関係は、ずいぶん改善され
両国の人々が互いの文化や伝統のよさを認めながら、交流している。
その一方で、今でも領土の問題、賠償の問題など政治的な問題が何度も繰り返し論議され、
外交問題で緊張を強いられているのは、この歴史の事実が大きく影響していると言えるだろう。
楽しいソウル旅行だけれど、やっぱりここも見ておくべきだろうと行ったのが
西大門独立公園(서대문 독립 공원 ソデムントンニブコンウォン)
ソウルの中心からは少し離れているけれど、地下鉄3号線に乗って「獨立門」で降りればすぐの所だ。
西大門刑務所歴史館(서대문 형무소 역사관 ソデムンヒョンムソヨクサグァン)の中には
抗日派が弾圧された資料が映像やパネルで展示してある。
地下1階に行くと、自白させるための拷問の様子を実物大の動く人形を使って再現してある。
殴る、蹴るはもちろんのこと、爪をはがす、水槽に頭をつっこむなど残忍な拷問の様子が見られる。
人形と分かっていても、その動きや表情、悲鳴の声などで、とっても怖くて写真1枚も撮れなかった。
こちらは獄舎
中に入ってみることもできる。
行ったのは夏だったけれど、薄暗く、薄ら寒く、とっても冷たいよどんだ空気が立ちこめていて、
寒気を感じ、早く出て行きたい!と思わずにいられなかった。
この裏手に死刑場、屍躯門(死体を運び出す秘密の通路)などがあって、そこも見たけれど、
とっても写真に収める気になれなかった。。。
楽しい韓国旅行だけれど、こうした近代史の事実を知る建物もぜひ見学して欲しいと思う。