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2022年は客観的な予想を心がけます。

小倉記念回顧

2006-08-01 23:24:20 | 回顧
【馬場状態】夏の小倉らしく高速馬場。

12.4 - 10.9 - 11.4 - 12.4 - 11.9 - 11.7 - 11.8 - 11.8 - 11.7 - 11.8

【展開】例によってコンゴウリキシオーがハナ。前半3ハロン34秒7と早めのラップで入り、2角で12秒4と落とす。だが、そこから11秒台後半の淀みないラップで、尚且つ後続から突っつかれて息の抜けない展開。差し馬に漁夫の利。高速決着。

梅雨明けの盛夏。休み明けのスウィフトカレントが鮮やかな差し切りで重賞初制覇を成し遂げた。道中は最後方追走で脚をタメる。向こう正面では抑え切れないくらい行きっぷりでポディションを上げていく。小回りだけに大外をマクる戦法も考えられたが、内でジッと我慢。4角から直線にかけても最内を突くと、グイグイ一頭だけ違う伸び脚で一気の差し切り勝ち。鉄砲も全く関係なかったし、元来、掛かり癖のある同馬。それを考えれば距離短縮、リキシオーの作る速い流れは大歓迎であった。前崩れの競馬で展開が向いたことは確か。今後は緩い流れへの対応がポイントに。

古豪ヴィータローザが休み明けでも地力の高さを証明した。道中は最後方で折り合いに専念する形。3角手前で大外を豪快にマクり、ポディションを上げていく。直線で一旦は先頭へ立つも勝ち馬の立ち回りの上手さと決め手にやられた。気性的に間隔が開いたほうがいいタイプ。勝ち馬と同様に掛かり癖のある気難しい馬。今回は速い流れでスムーズに行けたことが大きい。

3着は準オープン馬ニホンピロキース。この馬も上位2頭と同じく、折り合いに難がある。道中は速い流れを最後方で折り合いに専念。タメるだけタメて4角で一気に外をマクる。直線でジワジワ差を詰めた。展開が向けばGⅢでもやれた。

サンレイジャスパーにとって厳しい競馬になった。道中は速い流れを中団外目から。3~4角でジワッとポディションを上げていく強気の競馬。だが、そこで外からヴィータローザに一気に被された。完全に出し抜けを食らった形。直線でジワジワ伸びたものの痛かった。

コンゴウリキシオーはテン2ハロン目から10秒9、11秒4と早めのラップを刻む。2角で12秒4とペースを落とすも、そこから11秒台後半の淀みないラップを刻み、終始、サイレントディールに突っつかれる苦しい展開。直線で余力が残っておらず、失速してしまった。時計も速すぎたか。鞍上によれば「左に張るところがあるので左回りのほうがいかも」とのこと。

1番人気のメイショウカイドウは3連覇を飾ることができなかった。道中は速い流れを3番手のイン追走。前走と同様に引っ張り切りの手応え。しかし、4角でズブさを見せると、直線で全く反応せず。595、先行馬総崩れの流れ、レコード決着、坂路閉鎖でコース追い、ではさすがのコース王者でも苦しかったか。

サイレントディールは流れの落ち着いた2角で一気に2番手へ。だが、如何せんペースが厳しすぎた。だが、道中の行きっぷりは評価できる。