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1枠1番【ブエナビスタ】 最高のデキで引退レースへ
秋3戦目、一戦毎にデキは上向き引退レースを最高のデキで迎えることができた。この中間は2週続けて長めから意欲的に攻められた。最終追い切りで見せた道中での行きっぷりの良さ、終いの柔らかいストライドからデキの良さは伝わってくる。最内枠を引いたことで道中は好位のインからの追走になるだろう。アーネストリーが引っ張り、ヴィクトワールピサ、トーセンジョーダンが動いても気にしない。自身の仕掛けどころでオルフェーヴルと対決する。瞬発力、そこぢから、両方を兼ね備える。
2枠2番【ヴィクトワールピサ】 叩いてどこまで
展開の鍵を握る一頭。前走のジャパンCでも本当はウインバリアシオンと共に動きたかった。しかし、ハミを取ることなく終始ガツンと来る手応えはなかった。走れる状態にはなかった。ひと叩きして動きたいところでハミを取れるかどうか。この中間は2週続けてコースで追われているが、まだ本来の動きではない。トモの踏み込みは甘く、ステッキが入っても反応は今ひとつ。昨年のこのレースを勝った時の攻めでは、トモの入りが凄くそれがもの凄い推進力に繋がり、ド迫力の動きをしていた。今年は昨年ほどテンから緩いペースは望めない。それを早めに追い掛けるとなると最後の急坂で止まる可能性は高いと見る。
3枠3番【ヒルノダムール】 虎視眈々
一瞬の脚力で激流の春の天皇賞を制したGI馬。久々になるが、中間は入念に乗り込まれ量、質ともに十分。とくに今週の坂路での追い切りは脚の回転が速く、追われてからの反応は素晴らしかった。追って頭は高いしソラを使うところはあるが、一瞬の末脚は強烈。底力勝負は大阪杯、天皇賞で対応済み。何より今回は展開が向く。天皇賞の乗り方が再現できる流れが濃厚。不気味。
4枠5番【エイシンフラッシュ】 2度目の騎乗で
タメができるかどうか。これが最大のポイントになる。前走のジャパンCでは15番枠発走で前に壁を作るのに苦労した。折り合っているように見えても相当ハミを噛んでいた。それにしても伸びなさすぎた内容には不満も残る。天皇賞は発馬の良さが仇となり、流れに乗り過ぎてなし崩しに脚を使わされた。ここは2度目のルメールが策を講ずるはず。どの位置からでもいいので、とにかく前に壁を作ってメリハリのある競馬ができるかどうか。そうすれば一瞬の加速力を生かせる。少しエンジンの掛りが遅いタイプだけに、勝負どころで包まれずにスパートできるかもポイント。
4枠6番【キングトップガン】 ここでは力不足
自在性と長距離適性が武器。坂路では見た目以上の時計を出す長丁場向きの走りを見せてくれた。前走のジャパンCは馬群の外めを通らされたとはいえ、直線であっさりと失速。ここでは力不足。
5枠7番【トゥザグローリー】 折り合いがポイントに
前に壁を作って運べるかどうか。前走のジャパンCは行きたがるところを見せていたとはいえ、直線であっさり脱落。4角でウインバリアシオンが競りかけてきた時に怯む素振りを見せた影響もあったか。小回りコースに替わるのは歓迎材料だが、ここはアーネストリー以外に強力な先行馬は見当たらず、前に壁を作れるかどうかがポイントになる。昨年はCウィリアムズが本当に上手く乗った。今年は福永。日本のリーディング最有力ジョッキーの手綱捌きに期待したい。デキは良い。当初は2400㍍~2500㍍向きと見ていたが、日経賞で見せた4角の馬なりで進出する脚力と行きたがる気性から、1800㍍から2000㍍でスピードの持続性を生かすのがベストかもしれない。
5枠8番【ローズキングダム】 最高の相棒と最高の成績を
繊細で揉まれ弱いタイプ。今年の春、秋の天皇賞はいずれも道中で掛って失速。前走のジャパンCは直線まではいい手応えだったが、坂上でトゥザグローリーとブエナビスタに寄られた際に怯むところを見せ、一気に手応えがなくなった。昨年のジャパンCから精神的な後遺症が残っているのか。今夏の宝塚記念、秋緒戦の京都大賞典は、いずれも揉まれずにスムーズな競馬ができた。とくに宝塚記念は一貫した底力勝負の流れを正攻法で挑み、ブエナビスタと小差の競馬。雨上がりの馬場を加味しても大健闘といえる。ここでも通用する能力の持ち主。今回は彼の弱点を把握する後藤が手綱を握る。モタれる癖も京都大賞典でカバーしてみせた。何とも心強い相棒だ。この中間は橋口厩舎にしては珍しく日曜、水曜とコースで追ってきた。秋4戦目で馬体、精神的にどこまで耐えられるか。当日の気配は要注意。早仕掛けの流れをグッと我慢し、直線に掛ける。
6枠9番【オルフェーヴル】 充実一途の3冠馬
一戦毎に馬体を増やし、進化を続ける史上7頭目の三冠馬。菊花賞は緩みない流れを4角の下り坂から早めに動き、4角先頭で押し切る正攻法の横綱相撲。自らの力でねじ伏せる三冠馬にふさわしいレース運びだった。距離短縮となり、俄然レース運びは楽。中団より少し前めの追走から三分三厘で早めに動く正攻法の競馬で4つ目のタイトルを獲りに行く。3週続けて坂路でびっしり追われ、走れる態勢も整った。
6枠10番【トーセンジョーダン】 充実の秋を締めくくる
蹄の不安がなくなり、コースでビシビシと追えるようになってから充実した成績を残せるようになった。スパッとは切れないが、底力と並ばれてから更に伸びる抜群の勝負根性が武器。前走のジャパンCは3角から一気にウインバリアシオンが動いたことでペースアップ。自身も4角で被された時に手応えが怪しくなりズブさを見せた。それでも、直線で長くいい脚を使い、ブエナビスタに並ばれてからもうひと脚使った。とにかく渋太い。今回は得意の中山コースに替わり、アーネストリーの作る淀みない流れを2番手から追走するだろう。ただし、アーネストリーの作る流れはかなり厳しいもの。テンからある程度流れ、残り1000㍍から更にペースを上げるだろう。これをヴィクトワールピサも早めに追い掛けるとなれば急流は確実。展開的には少し厳しいものになる。激走続きだけにこの中間は終いをサッと伸ばされる程度に終始しているが、最終追い切りではトモの入りが力強くそれによって首を上手に使えた走りをしており心配はいらない。
7枠11番【ジャガーメイル】 前走の再現を
テンに行く脚はないが、長丁場で安定した末脚を使える。前走も速い流れの2000㍍を天皇賞で経験したことで道中の追走は楽になった。4角から直線にかけてロスなくインを突き、ジリジリと末脚を伸ばした。今回も同様の競馬で前崩れを願う。ただし、攻め馬を見る限りは右回りより左回り向きと思える。
7枠12番【アーネストリー】 後続を自らのペースに引き込む
自らのペースに後続を引き込む。ここは同型不在で楽に先手を奪えるメンバー構成。もしかしたら流れを見越してCウィリアムズが正面スタンド前から競りかけてくるかもしれない。いずれにしても極端にペースは落とさない。後続を離したまま残り1000㍍から一気にペースを上げ、後続を更に突き放す持久力戦に持ち込む。当然、先行勢はなし崩しに脚を使わされる。宝塚記念から距離が300㍍伸び最後には急坂も待ち構える。この中間のフォトパドックを見る限りは背が垂れて太め残りの懸念がある。
8枠13番【レッドディヴィス】 距離延長どこまで
不気味な一頭。坂路では余裕残しの手応えで半マイル50秒7-12秒6をマーク。トビは大きく前脚の返しが速い柔らかい動きが目に付いた。フットワークは柔らかいのだが、首の使い方が硬く、それが重心の高さに繋がっている。距離延長はいいとはいえない。
8枠14番【ルーラーシップ】 底力秘め
かなりの大トビでギアチェンジに時間を要する。今夏の宝塚記念は、阪神内回りコースのためコーナーで膨れ、ギアチェンジに戸惑った。しかも超高速決着。対応できたなかった。理想はゆったりと運べる京都2400㍍。小回り中山ではコーナーで外に膨れる危険性はあるし、外を通らされるリスクもある。昨年のように途中で動くのではなく、今春の金鯱賞のように後方待機から一気に捲る競馬がいい。大トビで不器用で条件が整わないと好走できないが、底力は秘めている。
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1枠1番【ブエナビスタ】 最高のデキで引退レースへ
秋3戦目、一戦毎にデキは上向き引退レースを最高のデキで迎えることができた。この中間は2週続けて長めから意欲的に攻められた。最終追い切りで見せた道中での行きっぷりの良さ、終いの柔らかいストライドからデキの良さは伝わってくる。最内枠を引いたことで道中は好位のインからの追走になるだろう。アーネストリーが引っ張り、ヴィクトワールピサ、トーセンジョーダンが動いても気にしない。自身の仕掛けどころでオルフェーヴルと対決する。瞬発力、そこぢから、両方を兼ね備える。
2枠2番【ヴィクトワールピサ】 叩いてどこまで
展開の鍵を握る一頭。前走のジャパンCでも本当はウインバリアシオンと共に動きたかった。しかし、ハミを取ることなく終始ガツンと来る手応えはなかった。走れる状態にはなかった。ひと叩きして動きたいところでハミを取れるかどうか。この中間は2週続けてコースで追われているが、まだ本来の動きではない。トモの踏み込みは甘く、ステッキが入っても反応は今ひとつ。昨年のこのレースを勝った時の攻めでは、トモの入りが凄くそれがもの凄い推進力に繋がり、ド迫力の動きをしていた。今年は昨年ほどテンから緩いペースは望めない。それを早めに追い掛けるとなると最後の急坂で止まる可能性は高いと見る。
3枠3番【ヒルノダムール】 虎視眈々
一瞬の脚力で激流の春の天皇賞を制したGI馬。久々になるが、中間は入念に乗り込まれ量、質ともに十分。とくに今週の坂路での追い切りは脚の回転が速く、追われてからの反応は素晴らしかった。追って頭は高いしソラを使うところはあるが、一瞬の末脚は強烈。底力勝負は大阪杯、天皇賞で対応済み。何より今回は展開が向く。天皇賞の乗り方が再現できる流れが濃厚。不気味。
4枠5番【エイシンフラッシュ】 2度目の騎乗で
タメができるかどうか。これが最大のポイントになる。前走のジャパンCでは15番枠発走で前に壁を作るのに苦労した。折り合っているように見えても相当ハミを噛んでいた。それにしても伸びなさすぎた内容には不満も残る。天皇賞は発馬の良さが仇となり、流れに乗り過ぎてなし崩しに脚を使わされた。ここは2度目のルメールが策を講ずるはず。どの位置からでもいいので、とにかく前に壁を作ってメリハリのある競馬ができるかどうか。そうすれば一瞬の加速力を生かせる。少しエンジンの掛りが遅いタイプだけに、勝負どころで包まれずにスパートできるかもポイント。
4枠6番【キングトップガン】 ここでは力不足
自在性と長距離適性が武器。坂路では見た目以上の時計を出す長丁場向きの走りを見せてくれた。前走のジャパンCは馬群の外めを通らされたとはいえ、直線であっさりと失速。ここでは力不足。
5枠7番【トゥザグローリー】 折り合いがポイントに
前に壁を作って運べるかどうか。前走のジャパンCは行きたがるところを見せていたとはいえ、直線であっさり脱落。4角でウインバリアシオンが競りかけてきた時に怯む素振りを見せた影響もあったか。小回りコースに替わるのは歓迎材料だが、ここはアーネストリー以外に強力な先行馬は見当たらず、前に壁を作れるかどうかがポイントになる。昨年はCウィリアムズが本当に上手く乗った。今年は福永。日本のリーディング最有力ジョッキーの手綱捌きに期待したい。デキは良い。当初は2400㍍~2500㍍向きと見ていたが、日経賞で見せた4角の馬なりで進出する脚力と行きたがる気性から、1800㍍から2000㍍でスピードの持続性を生かすのがベストかもしれない。
5枠8番【ローズキングダム】 最高の相棒と最高の成績を
繊細で揉まれ弱いタイプ。今年の春、秋の天皇賞はいずれも道中で掛って失速。前走のジャパンCは直線まではいい手応えだったが、坂上でトゥザグローリーとブエナビスタに寄られた際に怯むところを見せ、一気に手応えがなくなった。昨年のジャパンCから精神的な後遺症が残っているのか。今夏の宝塚記念、秋緒戦の京都大賞典は、いずれも揉まれずにスムーズな競馬ができた。とくに宝塚記念は一貫した底力勝負の流れを正攻法で挑み、ブエナビスタと小差の競馬。雨上がりの馬場を加味しても大健闘といえる。ここでも通用する能力の持ち主。今回は彼の弱点を把握する後藤が手綱を握る。モタれる癖も京都大賞典でカバーしてみせた。何とも心強い相棒だ。この中間は橋口厩舎にしては珍しく日曜、水曜とコースで追ってきた。秋4戦目で馬体、精神的にどこまで耐えられるか。当日の気配は要注意。早仕掛けの流れをグッと我慢し、直線に掛ける。
6枠9番【オルフェーヴル】 充実一途の3冠馬
一戦毎に馬体を増やし、進化を続ける史上7頭目の三冠馬。菊花賞は緩みない流れを4角の下り坂から早めに動き、4角先頭で押し切る正攻法の横綱相撲。自らの力でねじ伏せる三冠馬にふさわしいレース運びだった。距離短縮となり、俄然レース運びは楽。中団より少し前めの追走から三分三厘で早めに動く正攻法の競馬で4つ目のタイトルを獲りに行く。3週続けて坂路でびっしり追われ、走れる態勢も整った。
6枠10番【トーセンジョーダン】 充実の秋を締めくくる
蹄の不安がなくなり、コースでビシビシと追えるようになってから充実した成績を残せるようになった。スパッとは切れないが、底力と並ばれてから更に伸びる抜群の勝負根性が武器。前走のジャパンCは3角から一気にウインバリアシオンが動いたことでペースアップ。自身も4角で被された時に手応えが怪しくなりズブさを見せた。それでも、直線で長くいい脚を使い、ブエナビスタに並ばれてからもうひと脚使った。とにかく渋太い。今回は得意の中山コースに替わり、アーネストリーの作る淀みない流れを2番手から追走するだろう。ただし、アーネストリーの作る流れはかなり厳しいもの。テンからある程度流れ、残り1000㍍から更にペースを上げるだろう。これをヴィクトワールピサも早めに追い掛けるとなれば急流は確実。展開的には少し厳しいものになる。激走続きだけにこの中間は終いをサッと伸ばされる程度に終始しているが、最終追い切りではトモの入りが力強くそれによって首を上手に使えた走りをしており心配はいらない。
7枠11番【ジャガーメイル】 前走の再現を
テンに行く脚はないが、長丁場で安定した末脚を使える。前走も速い流れの2000㍍を天皇賞で経験したことで道中の追走は楽になった。4角から直線にかけてロスなくインを突き、ジリジリと末脚を伸ばした。今回も同様の競馬で前崩れを願う。ただし、攻め馬を見る限りは右回りより左回り向きと思える。
7枠12番【アーネストリー】 後続を自らのペースに引き込む
自らのペースに後続を引き込む。ここは同型不在で楽に先手を奪えるメンバー構成。もしかしたら流れを見越してCウィリアムズが正面スタンド前から競りかけてくるかもしれない。いずれにしても極端にペースは落とさない。後続を離したまま残り1000㍍から一気にペースを上げ、後続を更に突き放す持久力戦に持ち込む。当然、先行勢はなし崩しに脚を使わされる。宝塚記念から距離が300㍍伸び最後には急坂も待ち構える。この中間のフォトパドックを見る限りは背が垂れて太め残りの懸念がある。
8枠13番【レッドディヴィス】 距離延長どこまで
不気味な一頭。坂路では余裕残しの手応えで半マイル50秒7-12秒6をマーク。トビは大きく前脚の返しが速い柔らかい動きが目に付いた。フットワークは柔らかいのだが、首の使い方が硬く、それが重心の高さに繋がっている。距離延長はいいとはいえない。
8枠14番【ルーラーシップ】 底力秘め
かなりの大トビでギアチェンジに時間を要する。今夏の宝塚記念は、阪神内回りコースのためコーナーで膨れ、ギアチェンジに戸惑った。しかも超高速決着。対応できたなかった。理想はゆったりと運べる京都2400㍍。小回り中山ではコーナーで外に膨れる危険性はあるし、外を通らされるリスクもある。昨年のように途中で動くのではなく、今春の金鯱賞のように後方待機から一気に捲る競馬がいい。大トビで不器用で条件が整わないと好走できないが、底力は秘めている。