昨夜、娘が目を覚ました。
汗がでて喉がかわいたんだろな。
オムツを交換して、妻がミルクを作ってくるまで抱っこしてた。
手足を動かして、早くミルクのませて!と語りかけるようなボディーランゲージだった。
ふと、一枚の写真を思い出した。
戦争でミルクがないなか、赤ちゃんに飴玉を口でとかして口うつしをしている父の写真だ。
戦争の悲惨さを物語る一枚の写真だった。
娘を抱っこしながら、思った。
ミルクを一杯飲ませるのを当たり前やと思ったらあかんてことを。
俺たちが今を生きて、一杯のミルクをのませることができるために、どれくらいの赤子が戦争で犠牲になってきたか。
ミルクを与えることに罪悪感を感じる必要はないが、一杯のミルクでも感謝することは大切だと思ったな。