呼吸数の測り方
- 手を利用者の腹か胸に軽く置いて、1分間その動きを数える。胸腹部の上下運動を観察する方法もある
- 呼吸数を測っていることを知られると、速さやリズムが変化してしまうので、いつ測ったか本人に気付かれないようにする
- 誤差が大きくなるので、最低でも30秒は数えること
- 健康時の呼吸数は、成人で16~20回/分
呼吸数の異常
- 頻呼吸 24回/分以上 発熱、肺炎、呼吸不全でよく見られる
- 徐呼吸 13回/分以下 脳圧亢進でよく見られる 脳出血、脳梗塞、薬剤の影響など、命が危ないことを疑うこと
リズムの異常 どのタイプの異常であっても、意識がなく命の危険が迫っている状態と認識すること
- チェーンストークス呼吸
無呼吸が数十秒続いた後、呼吸が徐々に増大し、次いで徐々に減少し再び無呼吸になる。これの繰り返し
脳出血、脳梗塞でよく見られる - ビオー呼吸
大きな呼吸がしばらく持続した後、突然消失し、しばらく無呼吸が続き、再び大きな呼吸が始まる
髄膜炎でよく見られる - クスマウル呼吸
呼吸数が少なく、以上に深い呼吸が規則正しく続く
尿毒症、糖尿病性昏睡でよく見られる
呼吸音の異常(喘鳴(ぜんめい))
- いびき音(グーグー)
比較的太い気管支が狭窄した場合 - 笛音(ヒューヒュー)
細い気管支が狭窄した場合 気管支喘息、異物吸引、など
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