介護の技術・知識のまとめ

研修で学んだこと、職場で経験したことなどをまとめた場所です

呼吸の測定

2021-03-23 11:43:50 | バイタルサイン

呼吸数の測り方

  • 手を利用者の腹か胸に軽く置いて、1分間その動きを数える。胸腹部の上下運動を観察する方法もある
  • 呼吸数を測っていることを知られると、速さやリズムが変化してしまうので、いつ測ったか本人に気付かれないようにする
  • 誤差が大きくなるので、最低でも30秒は数えること
  • 健康時の呼吸数は、成人で16~20回/分

 

呼吸数の異常

  • 頻呼吸 24回/分以上 発熱、肺炎、呼吸不全でよく見られる
  • 徐呼吸 13回/分以下 脳圧亢進でよく見られる 脳出血、脳梗塞、薬剤の影響など、命が危ないことを疑うこと

リズムの異常 どのタイプの異常であっても、意識がなく命の危険が迫っている状態と認識すること

  • チェーンストークス呼吸
    無呼吸が数十秒続いた後、呼吸が徐々に増大し、次いで徐々に減少し再び無呼吸になる。これの繰り返し
    脳出血、脳梗塞でよく見られる
  • ビオー呼吸
    大きな呼吸がしばらく持続した後、突然消失し、しばらく無呼吸が続き、再び大きな呼吸が始まる
    髄膜炎でよく見られる
  • クスマウル呼吸
    呼吸数が少なく、以上に深い呼吸が規則正しく続く
    尿毒症、糖尿病性昏睡でよく見られる

呼吸音の異常(喘鳴(ぜんめい))

  • いびき音(グーグー)
    比較的太い気管支が狭窄した場合
  • 笛音(ヒューヒュー)
    細い気管支が狭窄した場合 気管支喘息、異物吸引、など

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