イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

ほっとする人

2006-04-13 | 2006年度(1/13まで)
 人生では、孤軍奮闘することがある。精神的に追い詰められるときがある。こうしたときに「ほっとする人」はありがたい。夏目漱石の「坊ちゃん」では、最後の場面に、東京に戻るとやさしい下女のお婆さん、清さんが、よくまあ、早く帰って来て下さったと涙をぼたぼた落とすシーンがある。本当に愛の人である。

 自分の人生を振り返ると、追い詰められたときに、「ほっとする人」に会うことはどれほどありがたかったか判る。それは、母であったり、父であったり、祖父母であったり、妻子であったり、友人・知人であったり、先輩・後輩であったりした。

 なにも言わずに、自分の存在を認めてくれる人。そして、場合によって、自分の置かれている状況を的確に確認してくれ、幸福曲線に導いてくれる人である。

 自分の置かれている状況は、精神的に追い詰められると、客観的に把握できなくなりがちになる。こうした時に、的確に風見鶏よろしく状況を教えてくれる人はありがたい。変に自分を責めたり、混乱したりすることなく、正しい方向に向かっていくポイントになる。ありがたいことである。