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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

易は怪しげなものか?

2007-02-28 | 第二章「五感と体感」

数千年の歴史をもつという易経。陰陽思想で、2進数の世界で64のパターンを駆使する易経。

薦められて、藤村由加著「古事記の暗号」(新潮社)を読んだ。知的好奇心で久しぶりにいっきに読んだ。この本は易経の思想をベースに解説されている。

古事記という日本初めての歴史書、国として数十年掛けて編纂された理由がおぼろげながら理解できた。易経の影響と当時の朝鮮半島等の東アジアの情勢を理解せず、古事記は理解できないとも思った。

しかし、当時の天武天皇他、為政者達は何故、易を大事にしたのだろうか?

その答えは、多くの人(当時の権力者)が納得できる有用なブラックボックスであったのだと思う。

決まった方法で占えば、64通りのパターンの中からひとつのテーマが潜在意識により抽出され、これからどうするかという指針がでるのが易だ。さらに易は古代の科学とも言われている。

五感や体感を通じて判る、自然をベースに明確な判断基準を出してくれたほうが役に立つのだ。複雑な人間の本質を議論してから、ごちゃごちゃ行動を考えるより余程有用である。ユングが興味を持った理由も判る。

また、易の体系自体が数学的に美しいこともある。美は信頼を勝ち得ることができる。

50を過ぎてから易経の魅力にとりつかれる人が多いと言われている。わたしも50過ぎ、これから易経を楽しんで行きたい。

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