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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

記憶で辿れない幼い頃!

2007-07-28 | 第七章「光と復活体」

魂の年頃0-7歳ごろまでを考える上で、植村高雄著「生き甲斐の心理学」における、人格形成論を考察する必要を感じた。

エリクソンの分類によると、0-2歳(希望:基本的信頼、不信感)、2-4歳(意志力:自律性、恥辱・疑惑)、5-7歳(目的志向性:自発性、罪悪感)が魂の年頃に対応する。

0-2歳の希望の時期。自分の記憶は殆どない。

ただ、この時期は全ての土台の時期であり関心を持たざるを得ない。両親の残した思い出話や、写真などで当時の自分を類推するしかないが、もうひとつ植村高雄先生に、世相の客観的な情報が役立つということを教えていただいた。

1951年生まれの私は、1951年から1953年がそれにあたる。インターネットなどで検索してこの時期を研究すると自分の記憶では得られないことが判る。

1951年、赤痢大流行で日本で1万5千人弱がなくなる。結核も沈静化してきているが、死因の第2位になるなど感染症は猛威を振るっている。ルース台風で本州各地で1500名ほど死亡・行方不明が出ている。

政治的には、朝鮮戦争特需の時期で、日米安全保障条約調印の年である。経済も日経平均も102円と今の100分の1以下である。

こんな時期に乳や食事を与え、おむつを当てたりし慈しみ育てることは大変だったと思う。両親やお世話になった方々に深く感謝致する。

なお、基本的信頼感を身に着けることができなかった人は、宗教をとおして精神的に生まれなおされるというエリクソンの説があり興味をひく。

本当に好きなことの萌芽、この時期には萌芽そのものはないが、萌芽を育てる大地はあるようだ。

参考図書:「生き甲斐の心理学」ユースフルライフ研究所 植村高雄著・監修
       「こころの旅」 日本評論社 神谷美恵子著
       「自分史年表」出窓社 藤田敬治監修

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