イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

帝国劇場の不思議!

2008-08-01 | 第八章「魂と聖霊」

 3日前になるが、ルオー大回顧展が出光美術館で開催されているとのことで、日比谷の帝劇ビルに行った。

 それは、不思議な出会いというか、再会というか、そんな時であった。そして40-50年前の思い出が蘇り、ゆらゆらと不思議な統合を今でも進めていくようである。

 当初の目的はルオーであった。中学校、高校生のころ好きだった画家である。彼は有名なカトリックの宗教画家ということだそうだが、不思議な感覚を味わった。ひとつの風景が、時間軸で流れているという感じではなく、がっしりと掴まれ意味が表現されているような感じである。昔、振動解析でフーリエ変換を勉強したことがあるが、時間と直交する神秘的な世界だ。宗教の世界をメビウスの輪で表現する宗教学者がいるが、そんなことを想ったりした。

 ルオーの貴重なコレクションは、出光佐三氏(出光興産創業者)の尽力なくしてはなされなかったそうだ。ところが、不思議にもその出光佐三氏を観たことがあった。中学校の時に学校が出光佐三氏を招待し、講演を聴いたことを覚えている。内容は覚えていないが、白髪のジェントルマンが私のすぐそばを通って壇上に上がったことを奇妙にも覚えている。

 帝劇ビルは この出光興産の本社ビルとしても使われていた。そして、9階にある出光美術館からは日本を代表する美しい皇居が観える。丁度日本のことを考えていた私にとって、緑豊な景色を見られたことは幸せであった。

 さらに、この帝劇ビルであるが、以前は帝国劇場があった。帝国劇場は横河民輔氏の設計であり、私の祖父も設計に関与していた。その祖父の思い出のビルが建て替えられることになってから、祖父と母と私で、「アラビアのロレンス」を見たことがあった。そんな思いでの場所であったことを後で知った。

 私にとっての日本。漠としているが、自分を暗くするものではなく、明るく解釈できる何かを掴みはじめているようだ。

<日本4/4>

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