イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

身近な祖先の物語かも、源氏物語!

2008-08-25 | 第九章「愛」

 昨晩も、友人と楽しく源氏物語について語り、お酒を少し飲み過ぎてしまった。

 さて、最近DNAの研究等で、祖先のことを考えたりするが、その中で自分の祖先を数学的にシミュレーションしたりする。ひとは両親から生まれ、両親は祖父母から生まれと、祖先の数は2のN乗(Nは自分から見てN世代前とする)となる。

 ちょっと計算すると、20世代前で100万人となり、32世代前で66億人と現在の世界人口を越えてしまう。一世代25年とすると500年前、800年前といった時代で自分の祖先の数は当時の人口を遥かに越えてしまうのだから、歴史上に現れる人物と祖先が重なる可能性が高くなると思う。

 最近のDNAの研究の中で、東アジアで共通の祖先の遺伝子があるかの研究がある。その中で、ジンギスカンが一番だそうで、現在ジンギスカンの遺伝子を持つ男性は、1600万人に及ぶという研究がある。(ニコラス・ウェイド著 5万年前)

 こんなことを考えていると、約1000年前の源氏物語の世界、醍醐、村上天皇の治世の登場人物は私たちの祖先と重なる可能性は高いだろう。源氏物語は自分の祖先達がどこかで経験した物語かもしれない。

 さて、これから、源氏物語の桐壷の巻きをひもときながら、愛の原型について考察していきたい。

<愛の原型1/4>

 人気blogランキングへ <- 1クリック是非とも応援お願いします! 

P.S. 9月28日に植村高雄先生の「こころの健康と生きがいづくり」の講座が八王子市南大沢で開催されます。資料はこちら! 問い合わせは h.mori@npocull.org 


源氏物語千年紀と愛のリアルな問題!

2008-08-25 | 第九章「愛」

 長編小説を読みだすと止まらなく、その世界に浸りきれる経験ということが若い頃にあった。「竜馬がゆく」、「三国志」、「ドンキホーテ」・・・ただ、仕事が忙しくなってからは長編小説を読むことは最近までなかった。

 この夏、生き甲斐の心理学の勉強で、源氏物語が取り上げられたこともあり、粗筋本や大和和紀著の「あさきゆめみし」を読むようになった。若い頃、与謝野晶子訳を読んで、須磨にも行きつかず挫折した経験があるが、登場人物の相関図、年表、登場人物のサマリーなどを片手に読むと、私でも楽しんで読める。

 光源氏の成育史をパーソナリティ理論に照らして考察したり、登場する女性たち各々の生き甲斐や防衛機制、感情を学んだり、当時の権力構造を学んだり、紫式部について考察したり、いろいろ勉強になる。勿論、楽しんで読めることが一番であるが。

 この中で、今の私には、愛の原型が一番関心がある。人が幼いころから成長していく中で愛された経験。寂しかった経験も含め、それぞれの人生全体に大きな影響を与えていくものである。

 たとえば、光源氏が実母、桐壷の更衣の子として生まれ幼い頃に実母を亡くす。これが、原因か更衣の面影を慕い、藤壺の宮、紫の上を愛するようになる。40歳を越えても紫の上を裏切るかのように、女三の宮を正妻に迎えるのもその影響のようだ。

 現代の臨床心理学分野では、歴史が100年程度と言われる。伝統宗教の仏教、キリスト教の2000年以上の歴史。源氏物語が小説の祖と言われるが1000年の歴史である。それらと比べると遥かに短いが、こころを研究する上では有益だ。そして、1000年前の小説や2000年近くの福音書の記述が実に理にかなっていることに驚くことがある。

 現代日本の社会でも、愛の問題で悩む人は多い。孤独を感じることは正にこの問題のひとつである。そして現在大問題の自殺や犯罪の裏に、この問題が潜んでいると考えるのは間違いであろうか?

 まあ余り熱くならず、自分の身丈に合わせて、この「愛」の章では、自分の愛の問題を考察しつつ、愛の原型や自己愛の問題を考察していきたい。

<総論1/1>

 人気blogランキングへ <- 1クリック是非とも応援お願いします! 

P.S. 9月28日に植村高雄先生の「こころの健康と生きがいづくり」の講座が八王子市南大沢で開催されます。資料はこちら! 問い合わせは h.mori@npocull.org