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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

3200年前の美人を想う!

2008-11-09 | 第一章「意識と知覚」

 ブラット・ピットがアキレス役で登場する、映画「トロイ」。昨年DVDで観た映画であったが、背景は今から3200年前のトロイ戦争である。

 ギリシャ神話で有名で、欧米人にとっては血となり肉となっている物語だと思うが、その中に絶世の美女、ヘレナが登場する。

 ヘレナは、ギリシャの沢山の男たちのあこがれの的であったが、メネラオスと結婚するが、愛と美の女神アプロディテの導きでトロイの王子パリスの妻となってしまう。それが、トロイ戦争の契機となり大戦争となる。この戦争神々の戦争に連なるような大戦争でもあり、アキレスをはじめ多くの人々が亡くなる悲劇となる。

 ヘレナは、結局パリスが戦死したのちに、元の夫メネラオスに引き取られ、ギリシャに帰還し幸福な余生を送ったようである。不思議な運命に左右されながらも、そして、身近に多くの死を観たにもかかわらず、生き抜き幸せを得ていく。

 源氏物語の浮舟や、ハムレットのオフィーリアが運命の中で身を投げるにも関わらず、トロイのヘレナは、倫理道徳の世界とは無縁のように生きながらえる。

 その差は何であろうか、強烈な自我意識、恥辱感、罪悪感など関係ないように何故生き抜くことができたのだろうか。ヘレナの不思議な出生も関係あるようだ。

<罪悪感3/4>

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