イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

真冬の夜の夢?!

2009-02-08 | 第四章「愛とゆるし」

  学生時代、小説家を目指すAさんに、真夏に真冬のこと、真冬に真夏のことを考えると良いよ。と教えられたことがある。それで、昨晩シェークスピアの「真夏の夜の夢」を読んだ。

 1960年後半から1970年代にかけて、関東周辺で学生時代を送られたかたは、パック・イン・ミュージックという深夜放送をご存じだと思うが、その中にでてくるパックが登場する小説である。

 この小説の圧巻は、紫の花の汁を、眠っている者の瞼に塗ると、その者が目を覚ました時、真っ先に目に入った者に夢中になるという魔法である。

 若い男女の三角関係、四角関係で、男同志の決闘や親の娘への制裁かとはらはらする中、この紫の花の汁とパック達の活躍で、凄惨な結末を迎えることなく、ハッピーエンドで終わる。

 考えてみれば、男女の関係は、人類の生き残りを掛けた生殖活動の要と見る人もおり、愛憎悲喜劇のメインステージかもしれない。

 シェークスピアの小説もそうだが、男女の関係から、自己肯定・他者否定となり、激しい憎悪、暴力に繋がることも多々あるようだ。

 そんな舞台で、この真夏の夜の夢に出てくる、紫の花の汁。キューピットの矢のようでもあるが、もしこのような魔法とパックや妖精がいたら・・・

 私の真冬の夜の夢である。

<自己肯定・他者否定 1/6>

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