イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

殺人鬼でも愛せますか?

2009-02-25 | 第四章「愛とゆるし」

 学生時代に勉強した、性善説と性悪説。人はもともとどうなのか?忙しく日々の仕事をしているときには余り考えないことかもしれないが、人との関わりが仕事である場合など、その人の人間観はとても重要だと思う。

 学校の先生、お医者様や看護師さん、保健、介護や福祉に関わる方、職場の管理者や経営者、親、そして暮らしの中のカウンセラーも・・・

 以前、攻撃的で自暴自棄になっている人と接したとき、他者否定・自己否定の中に、生きているんだなとしみじみ想ったことがある。氷に触れたときのような、冷たさが第一印象であった。

 そんな時、どんな人でも心の奥に愛そのものの魂があるはずだと考え(性善説でしょうかね)、愛をもって応対できるか否かは、支援できるかどうかの重要な分かれ道だと思う。勿論、その方と付き合うための様々な知識も成功のために必要だと思うが。

 応対の背後にある微妙な人間観を、無意識の中かもしれないが、人は鋭く見抜くようだ。介護や福祉の現場に行った時も、その感を強くした。

 私の場合、キリスト教の影響が強い。敵を愛せという聖書の言葉は、誤解されやすいが(私も誤解してた)、例えばマタイ5・48には「あなたがたの天の父が完全であられるように、あなたがたも完全になりなさい。」というイエスの言葉がある。この真の意味を考えていくと、自己肯定・他者肯定の思想に行きつくように思う。

 「あなたがた」の中には私だけでなく、殺人鬼も含まれるかもしれない。

 しかし、なかなか思想を本当に身につけるのは難しい。反省することが沢山ある。

<自己否定、他者否定 6/6>

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